生まれも育ちも先祖も夫も沖縄　～ﾜﾓﾝのいないｳﾁﾅｰを夢見て～

【●２才　最初のﾜﾓﾝの記憶。
　　　　　寝ていた１才の妹のお腹の上にﾜﾓﾝがいた。
　　　　　ショックだった。】　　　　　　　　　　　


と言うより、この世に生をうけて最初の記憶。

３才まで古島団地の８階に住んでいた。
その頃から父は毎日飲んで帰りも遅かった。

母は、汗だくになりながらミシンをかけている。
今は懐かしい足で踏むミシンでカタカタと。

たった２才なのに、事の重大さに気づいたのか
必死で母に助けを求め、わめいたのを覚えている。

「ママーッ。ママーッ。」

カタカタカタカタカタ・・

「ママーッ。ママーッ。」

カタカタカタカタカタ・・

「マ、ママ？」

カタカタカタカタカタ・・


ワモンが妹のお腹の上から今にも飛ぼー飛ぼーとしている。
２才の私はパニックでとうとう

「ギャーッ」

カタカタカタカタカタ・・

「マ、ママ？」

ミ、ミシンの音がうるさくて聞こえないんだよね？
ね？


母よ、、、
ダンナは帰ってこない。
気がくるいそうなくらいに蒸し暑い。
１才、２才の年子の子供達がギャーギャー泣きわめいている。
縫い物もたまってる。

大変だったんだよね？
自分も親になって初めてわかったよ。
自分も子に夜鳴きされたら、耳をふさぎたくなったよ。
（泣）

しかし！！
一番かわいそうなのは妹だよっ。

おかげで妹は
私よりワモン嫌いが激しいんです・・

姉妹で（泣）