2006/03/26(日)17:35
子育て講演会を聞いて
今日は近くで講演会があり、いそいそチャリで出かけていった。
「失敗してもいい子育て~自分を好きと言える子に~」
東京大学大学院教育学研究科教授 汐見稔幸先生
「思春期」という言葉が私のアンテナに引っかかった。
思春期の入り口にいる子供を持つ私としては
やっぱり先輩の道標が欲しいのだ。
講演会は、想像通り、いや想像以上にすごくよかった♪
しつけ・・・本縫いをする前の「仮縫い」と同じ
親が子供に対して社会生活をしていく上で
出来なくてはいけないことの枠をはめていくこと
子供が思春期になり、自我が出来てくると
「なんで私の帰宅時間を親が決めるの?」という反発の気持ちが起こり
自分の行動ルールは自分で作りたい、という意思が出てくる。
この反抗はしつけ糸を抜いて、自分で本縫いをしようとしていること。
思春期の子供には自分で自分をつくり直すという能力があるので
親はそれを後ろからサポートすればいい。
幼児期のしつけは思春期に成果(ツケ)が出る
という言葉もあるそうである。
で、成果ならいいけれど、大きなツケをもらわないための
汐見先生からのアドバイスは・・・
1.厳しすぎる子育て と 甘すぎる子育て を比べてみると
厳しくて「愛してもらえなかった」と子供が感じてしまうよりは
「ママがしてあげる」とかまい過ぎて自立を妨げてしまったとしても
「愛されていた実感」があるならこちらの方がいい。
うちの親はうちの親なりに愛してくれたんだな、と子供が思えればいい。
2.子供を叱って子供を動かすのではなく
子供の気持ちを察するのが上手な親になって欲しい。
子供が悪戯をしたら「止めなさい」という前に
「なんであんなことに興味をもつんだろう?」ということに
関心を持って欲しい。
そうして、自分のやりたいことをやり尽くして育った子には
自尊感情が育つという。
「子育て」って子供を育てているように見えて、実は半分以上自分が育っていくもの。
子育ては、親が自分の生い立ちを肯定していくプロセスでもある。
だから、どんどん自分を語ろう!と仰ってお話を締めくくっていた。
たくさんのお土産をもらって、ほのぼのした気持ちで帰宅したので、
数時間ぶりに見た我が子の顔は普段よりも一層愛おしかった(*^^*)
この講座を紹介してくれたゆっぴー★とバイティッカさんありがとう!!