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カテゴリ:品川区
西大井駅は、かつては都心からのアクセスも今ひとつで、しかも地味にすぎる枯れた町であるため、なかなか訪れる機会もなく今回実に10年振りの訪問となります。当時もほうぼうで呑み歩いてはいましたが、決まって通い詰めた酒場はあるものの無闇やたらと手当り次第に古酒場に立ち寄るという性癖はなく、むしろ一軒の酒場で際限なく呑むのが定番でした。そんな体たらくなので西大井でも一度くらいは呑んだことがあったかもしれませんが、まったく記憶にありません。とにかく8時をとうに回った時間帯に西大井で呑めるのか不安はあるもののまあ何とかなるでしょう。
というのも西大井には酒場を巡る人であればきっとどこかで目にしているであろう知られざる有名店があるからです。「二葉屋」がそこで、このブログをご覧いただいている方であれば、なんだまだ言ってなかったのかとお叱りを受けそうな程の隠れた名店なのです。暗く静まり返った商店街を歩くと程なく店が見つかりました。地元の繁盛店と言うにはいささか閑散とした様子なのがガラス戸越しに見て取れます。店内は早くも客足は引けたようで、出遅れた感があります。店を守る高齢の女性2名が口を揃えて断りを述べますが、呑むだけでもいいのでと伺うと、じゃあ焼物見てみるねと至って親切、カウンターの若い二人は狭いカウンター席を空けもせず全くなってない。しばし待って出されたもつ焼は、驚くほどに絶妙な火の入り加減で不味くなければいいというぼくの味覚を狂わせるかというほどに旨いのでした。久しく忘れていた肉を食らう楽しさをほんの少しだけですが堪能しました。ここは酒呑みであっても腹をすかせて通うに値する名酒場と感動したのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/09/04 07:43:32 AM
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