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カテゴリ:板橋区
国際興業バスに限らず、都内の多くのバス事業者が一日乗車券を発売しています。実際に使ってみた方ならお分かりいただけると思いますが、バスの乗り継ぎって相当難儀なんですよね。だから有難いけれど何度か試してみるとそのメリットよりも、思いのほか使いにくいことが分かってついに敬遠するに至るということになるのです。路線バスの乗り継ぎの難しさの第1の理由としては、バス路線図が複雑すぎて全容を掴みにくいところにあると思います。だからバス停の名称を確認するのが困難だったりするのです。駅すぱあとのような統合された乗り換えツールのバス版はまだ使い勝手がいいといえるところまでは枯れていないのです。また、かなり正確な列車などと違ってちょっとした渋滞などによる遅延で、乗り継ぎに失敗すると予定していた後のスケジュールが全部パーになってしまう場合があるのも辛い。だからその遅れを取り戻すために色んな予定をオミットしたり、バス旅なのに歩きの方が盛り沢山になってしまうというあのテレビ番組のようなことになってしまうのです。だから必然的に使い勝手の良い鉄道系のお得なきっぷに頼ることになる傾向がぼくにはあります。その方が例え駅から結構離れた場所を目的地とする場合でも路線バスの一日乗車券で旅するよりは歩かずに済むことが多いし、時間のロスも少なくなるように思えるのです。
この日は、なぜか国際興業バスの一日乗車券を購入しました。500円也。都営地下鉄ワンデーパスであれば季節販売となるけれど、次期さえ選べば500円と同じ値段になります。また、都営まるごときっぷであれば都営地下鉄、都バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーが乗れて700円とちょっと割高になるけれどお得ではあります。ならばどうしてわざわざ国際興業バスを使うことにしたのか。それはこの日訪れようと思っていた場所の組合せに寄っているのです。この日は都営大江戸線の沿線の練馬春日町を振り出しに、都営三田線の西台、そして再び都営大江戸線の光が丘に行くというプランを立てたのです。 ちなみに、ジョルダンで西台駅から光が丘駅に向かう場合、 ■西台 |都営三田線 ◇志村三丁目/志村三丁目駅 |[国際興業バス]赤01 ◇練馬春日町駅/練馬春日町 |都営大江戸線 ■光が丘 が筆頭で表示され、所要時間35分となっています。でも都営のお得なきっぷを買って国際興業バスを利用するのはいかにももったいないから、 ■西台 |都営三田線 ◇春日 |都営大江戸線飯田橋経由 ◇都庁前 |都営大江戸線 ■光が丘 こうすることになります。これだと所要時間1時間9分となってしまいます。これはいかにもかったるい。つまりはそういう時間節約のために国際興業バスを利用することにしたということになるのですが、これが実際にはとても難儀だったのです。どう難儀したかを書き出すこともできるけれど、その面倒臭さを思い返すといやになるので、よすことにします。結論としては、あまり欲張らず、行き先の方向性についてはある程度絞っておくのが効率的なこうしたきっぷの利用方法といえそうです。 ということで、池袋駅を起点に乗り継いで、練馬春日町駅にやって来ました。ここで昼食を兼ねた昼呑みするつもりだったのです。どこで見知ったのかずっと懸案であった「まいこや」であります。しかし、無情な貼り紙がしてあります。なんてことだ。同じ経路をしばし折り返すことになります。 そして、やってきたのが西台駅です。ここに来た目的は、またも梵寿綱の建築物件を見るためであります。「ルボワ平喜(秘羅禧・鎮守の杜)」は駅からすぐにあります。東池袋の立呑み店「喜平」の本店がここにあります。このマンション、テナント個所の屋根から突き出た親指が最大の見どころかと思っていましたが、現場で見ると案外ペラペラで見上げてもその面白さが分かりにくいですね。前を走る高島通りという大通りの向こう側、ちょっと離れて眺めた方がよさそうです。しかし、他にも見どころは少なくありません。わざわざ見に訪れた甲斐がありました。 ここでランチ。「きっちん 西田」にお邪魔しました。洋食店のような屋号ですがれっきとした中華飯店です。明るい通りにちょっと違和感のあるどこか侘しい風情の構えです。孤独な暮らしを余儀なくされる近隣の老人が独りでここで食事する様子を想起するだけでなんだか悲しい気分になってきます。店のご夫婦も物静かで耳鳴りがする位に静かさが店に充満しています。ラーメンと肉じゃがの定食をS氏とシェアすることにしました。互いに食の減退が留まらず、結果、二人で分け合っても満腹になるほどでした。いい大人の注文の仕方としてどうかとも思わぬでもないのですが、無理してみても仕方ないし、残すのは避けたいところ。大体、こちらはお値段が結構お高めに設定されているからこれでも一人当たりの単価としてはそこそこの支払いになります。味はあっさり薄味で成人病予備軍として節制を考えねばならない身としては大変ありがたいのです。ぼくもこの界隈に一人で住んでいたら通うことにしただろうか。 さて、歩いてすぐのところに「カフェ ジョー」がありました。迂闊にもこの喫茶の存在は知りませんでしたね。特に目立ったところのないごく普通のお店でしたが、ゆったりしていて寛ぐことができました。でもやはりこちらもお客さんは少なくて、帰り際にご老人がお一人見えただけでした。 さて、またも都営大江戸線に引き返してきて、練馬春日町駅の先、終点の光が丘駅に向かいました。目指したのは「蜻蛉」です。開店の5時に間に合いました。いそいそと店に向かい、暖簾が下がるのを待ちますが、なかなかお店の明かりが灯りません。待ってられないので、戸を開けると店の人当たりの良い主人が出てきて、今日は貸し切りなんですよ。なんていう無情。仕方がないけれど、やはり事前に確認しなかった己を呪いたくなりますが、後の祭りです。悔しいので、20分近く歩いて、駅とは正反対にある蕎麦屋の「玉や」に向かいますが、シャッターを固く閉ざしたままです。 といったわけで、まだ続きがあるのですが、書いてるだけで疲労が溜まってきたので、この続きはごく平静な振りを装って書きたいと思います。
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Last updated
2019/09/26 08:30:06 AM
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