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カテゴリ:葛飾区
最近のお気に入りの町が早稲田と亀有。なのでこのところやけにこの一見かけ離れた2つの町が登場してきましたが、この先もしばしば登場すると思われますので、興味のない方はご辛抱願います。で、今回は亀有ということになるのだけれど、亀有は近頃餃子が人気らしいのです。別に最近に限らず、加えて亀有に限らず餃子は人気者なのだろうが、餃子に対して冷やかな思い入れしかない僕としてはー何度も書いているが、メジャーな点心として、ぼくは焼売、春巻、餃子という序列なのだー、餃子屋が余りいっぱいあっても楽しくないのだ。でもお手軽で適度に腹にたまる餃子は、助かるのだ。そんな事を言うなら行かなければいいじゃないかという指摘もごもっともであるけれど、ぼくには日夜知らぬ店で呑むのが楽しみだからそれは聞くわけにはいかぬのです。あと一つ、申し訳ないがお断りさせてもらうけれど、普通なら絡まり合うことのなさそうな先の2つの町の虚をつくような共通項など何一つないからさこはご勘弁頂きたいのであります。
さて、この夜訪れたのは、「餃子酒場 小木屋」でした。メンチカツを主力商品として酒場業界に打って出るという蛮行とも思える無理を通してもう5年は経ったのだから、もはや蛮行ならず英断と見なしうるのだろうか、ともかくそんなお店のお隣にあるお店でした。本当のところは餃子で呑むのは極力避けたいところです。というのは、餃子で呑むのは中華飯店―世にいう町中華―に行った際のために押さえておきたいのです。ともあれ、余り迷っていられる時間でもないので、取り敢えずは入ってから多義を考えることにします。外観からは窮屈そうなお店に思えましたが、奥には卓席も5卓あったりして先客も少なかったので有り難く4人掛けの卓席を使わせて頂くことにしました。他はずっと背を向けた女性と高齢の女性2名でした。席に着くとお得なメニューなどないものかと素早くメニューをスキャンしますが生憎そういったものはないようで、最も手頃そうなハイボールのメガサイズ、そして餃子とザーサイを頼みました。ザーサイはなくてもいいのですが、時として餃子のみ頼むのに気後れすることがあるのです。ラー油自慢だというから早速物色します。底に大量の唐辛子やらが埋まっている式のヤツです。ぼくは染まった油部分よりこの出汁ガラが好きなので沢山ザーサイに添えさせてもらいます。これは土産にも出来るようですが、自宅でラー油を使う機会は稀なのです。しばらくして餃子が届きました。オーソドックスな味とサイズで悪くありません。こちらにもラー油の出汁がらをたっぷり使わせてもらいます。こうしてゆったりした環境でならのんびり餃子を頂くの悪くないものですねえ。その間、背を向けた女性は生ビールのジョッキを何度かお代りしている一方で老女たちは一切注文もなく二人で千円ほどの支払いと思い思いの過ごし方をされてますが、店の方は至って温厚に温かい応対なのがいいなあ。こういう店ならまた来てもいいかも、なんて言ってみたりするのでした。
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Last updated
2019/10/16 08:30:08 AM
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