夜が待ち遠しい

2019/12/15(日)08:30

今年巡った宿題店を振り返る その1

喫茶店(50)

 なんだかんだあっという間に暮れも押し迫ってまいりましたが、振り返るにはまだちょっとばかり早い気もしますが、年末年始を有意義に、つまりは遊び惚けて過ごすためにもどんどん先行して、このブログを書き留めてノルマを極力解消したいのであります。遊びたい時に、こうして文章をコチコチ打っていはことを想像するだけでゾッとするのです。モノを書くのが好きとか嫌いとか吐かしているうちは、ろくなものは書けないんだろうなあ。書かずにはおられぬという切羽詰まる感動なりエモーションを発露させる、もしくはひたすらに書くという技術を学ぶ事でしか人に読ませるだけのものはものにできないのだと思うのです。いずれの才能からも見放され、さらには怠惰を極めたぼくのような者には、行き帰りの電車に揺られながら勢いだけを頼りにせめてもの自分という存在のあった事を恥ばかり綴ってはいるけれど留めておくしかないのです。なんて話しが詰まらぬ方に向かってしまいました。  今年一年で回った喫茶店の決算をしたいということでありまして、しかし一応メモはしてあるけれど、それがアップ済みかどうか確認するだけの根気はないし、大体過去の写真を掘り起こすのが難儀でならぬのです。せめてPCなんかに保存してあればいいのですが、ここに楽天ブログに連動しているRakuten写真館なるサービスにアップロードしたらPCからは即削除してしまうのです。無料サービスといわれたらそれまでですが、アップロードした写真の検索やらが厄介でそれもしたくないから全くもって困ったものです。で、左記のことは分からぬけれどこの先、何度かは今年に限らないけれど、報告しそこなっていた喫茶店を書き残しておくつもりです。書き残してと書いたけど、多くが記憶から零れ落ちていますので、写真を見ながらの回想というちょっとインチキめいた手法を採用することをご容赦ください。  まずは、稲荷町の「だっく」です。喫茶店ではありますが煙草店の空きスペースに無理やり卓を押し込んだ風でありますが、その割には豆の販売ブースに割かれた広さに開店当初の思い入れの強さを感じ取れなくもないのです。ブレンドと注文するとあっさりめと苦めのどちらにするか尋ねられたので、苦めを所望するとスペシャルブレンドのほうねだって。スペシャルな分値段が張るのかな、そいつはしまった。ぼくはコーヒーはよく飲むし嫌いではないのだけれど、酒類には比するべくもない程度の興味しかないのであります。ノンアルコールビールなる愚劣な飲料があるけれど、ぼくがこれを飲んだのは人生でたった一度きり、その店で一番安い飲み物がノンアルコールビールだったからなのです。なんてまあそんなのはどうでもいい。時折口げんかする夫婦を眺めながら、長く暮らしても夫婦なんてのは喧嘩ばかりか徹底して無関心化のどちらかに辿り着くのだなあとしみじみとしました。  金町というよりは所謂ところの陸の孤島、水元公園のそばに「喫茶 カタリナ」はあります。駅からは遠隔だけれど立派な公園のそばということもあり、案外、古い中華飯店やらが残っていて、たまに頑張って出かけることもあるのだけれど、そんな時に遭遇しながらも見過ごしてしまっていたこの喫茶にようやく行ってきました。ごくオーソドックスでシンプル極まりない内装は面白みはないけれど、近頃はこういう普通の喫茶が案外居心地いいのでした。でも居心地がいいけれど見物としてはいささか退屈なので、そうそう長居するまでの気にはなれぬのでした。  王子神谷からもかなり距離のある豊島中央通り商店街には、「珈琲 アン」がありました。これこそ町はずれの商店街にこれこそ町はずれの商店街にある本当にごくごく平凡で写真を見ても印象があいまいな位のお店なのであります。でも内装がかっこいいとか非凡なセンスが結実しているだなどと無駄に言葉を弄する必要もないこういうお店だって、やっぱり愛される店は愛されるもののようなのです。ひと昔前まではセンスのいい内装でお客さんを楽しませることも愛されるべき要素のひとつだったのでしょが、今ではそれよりもむしろ店の方や仲間たちと親しく過ごせる時間を確保できることこそが重要なのかもしれません。

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