夜が待ち遠しい

2020/01/12(日)08:30

かつて国立の未訪店を巡った際の朧げな記憶を辿る

東京都その他(54)

国立という町は都内でもお品のよろしい町という定評がありますが、そのせいというわけでもないのでしょうが、実はこのブログでは初登場になります。近頃はめっきり国立に行く機会も減りましたが、かつては諸々やむにやまれぬ事情により通った時期もありますが、その頃のことはあえて語らぬのであります。ということで、実はこうして今更になって2年も前のことを書こうとしているのはいつか書こう書こうと思いつつ、このブログの日曜版が喫茶ネタというよりは旅の思い出作りの場と化しつつあったため、語らぬままに放擲されていたものです。近頃、今ひとつテンションが低い状態となっており、新ネタを投入する気力がないので賞味期限切れ寸前のネタを引き出してきた次第です。  この日の目的は、相当に欲張ったものでした。酒場では例の番組にも登場したりの「うなちゃん」やその傍にあって老舗酒場として知られた「まっちゃん」-実際に現場に行くと建て替えされていました-が最大の目当てだったわけですが、いずれも時期悪くお休みのようでした。  で、肝心の喫茶については、「パモジャ」が目当てだったのですが、こちらもなんとも悔しいことにお休みでした。  なので久しぶりに「ロージナ茶房」に立ち寄ることにしました。もう随分長いこと来ていなかったので、店の印象をすっかり失念していたのですが、改めて来てみるとなかなかよいではありませんか。というのはそれは思い込みに過ぎなかったのですが、店名の生硬なこともありもっと愛嬌のない冷たい印象のお店と思っていたのですが、なんのそれは大きな勘違いでむしろ雑然としたムードのある生活感が感じられるお店でした。若い頃はちょっとスタイリッシュな位の洗練された空間設計なんてものを信奉していたような気がするけれど、今はちょっと泥臭いような人間味を漂わせたこういうお店が好きなのです。  次なるお店も定番の「洋菓子・珈琲 国立 白十字 南口本店」であります。こちらもかつて何度か利用しており、先の店の場合はかつて抱いたイメージとのギャップがうれしかったのですが、こちらは当時受けた印象のままでプチゴージャスなでも使い勝手の良いことに安堵したのでありました。  他にここらにもお邪魔したようですが、すっかり忘れてしまったので特にコメントはありません。  国立の町は、ちょっとおハイソという印象があって特に酒場なんかはすっかり綺麗になってしまったのが仕方ないとはいえ残念です。が、まあこうして喫茶にはかつての面影をきっちり留めていてくれるところもあったりして、町の方はこうした店を大事にしていっていただけたら余所者にとってもありがたいことです。

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