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カテゴリ:千葉県
新京成線のみのり台駅は松戸駅から3駅目という上野駅から30分程度で行けるであろうと思われるのですが、そこに降り立ってみると物寂しくなるほどに昔風の駅でありまして、駅のホームの木製ベンチなどは戦後のいつごろから使われていたかは知らんけれど、相当古いもののようで思われます。改札を出ても駅の周囲は舗装もされていないような路地などもあったりと未整備の闇市めいた暗さが取り巻いています。駅を取り囲む辺りの様子は場末っぽくて、それを抜けると閑静な住宅街が広がっているという気配はほとんどなさそうに思われます。南側も暗いムードを放つ路地や酒場がありますが、この夜は北側に残された場末風の呑み屋街が残されているのでそちらに向かうことにしました。
L字型の立派な呑み屋街で最盛期にはきっと数十軒という酒場が軒を連ねていたことが想像されますが、今現在で店を開けているのは十軒程度のように思われます。今でもやってる店は案外古い店は少なさそうで、ガラスのサッシ戸の安普請っぽい「居酒屋 あんちゃん」がやはり最も気になるお店です。きっとオヤジたちが屯しているのだろうなあ。そして店名にもある店主のあんちゃんが客よりも偉そうだったりするんだよね。といった憶測を胸に店に入ると、意外にもお客はおらず、あんちゃんは男性ですらなくかわいい感じの女将さんなのでありました。焼酎のお湯割りをお願いしたら丁寧に盛り付けられた根菜煮つけのお通しが出されました。種類も豊富で実によいお通しであります。肴の品数はホワイトボードに数種のみでありますが、お願いした玉子焼きは簡単そうで案外自分では出せない熟練の賜物でありまして、添えられた野菜も彩りよくてその心遣いがうれしいのです。店名に恐れを抱かず一度お立ち寄りください。ただし、カラオケもありなので、その点にはご留意が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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