|
カテゴリ:家呑み
これから紹介する2品はほぼ大森由紀子さんの『フランス ふだんのおそうざい かんたんレシピとワインとチーズ』のパクリになります。この方のレシピは当たり外れも多いと思うのだけれど、この1冊と『フランス地方のおそうざい』は、いずれも無茶苦茶簡単でお手軽な下拵えと手順で特に調理の段階で派手派手しい技を駆使できないと物足りなく感じるぼくのような我ままシェフにとっては、呆気ないほど簡単に作れるのが有難さと一抹の不満が入り混じるという意味でなんだかんだとしばしば参照している貴重なレシピ集なのです。このように余りに単純なレシピだから本当にこんな手順で美味しいのと疑念を抱きたくもなるのですが、いやはやこれで十分に満足のいく出来栄えに仕上がるのだから驚きです。家庭料理はこうじゃないといけないというお手本のようなレシピが揃っているなんてことを余り書き連ねると、宣伝が過ぎてしまい大森さんの回し者と思われかねぬやもしれませんが、まったく縁もゆかりもないのでとりあえず釈明しておきます。ああ、いずれも今回初めて作ったので、オリジナルに忠実としたかったけれど、家に有り合わせのものを使ったため、オリジナルとは分量と具材は異なっています。でもまあこれでもちゃんと美味しくできたのでアレンジヴァージョンとします。 ポウンティってレシピには紹介されてますが、ちっとも聞いたことがない料理名です。ネットで調べてもその結果は「バリ島の観光スポット」というものばかりで、ちっとも知ったかぶりができぬではないか。しょっぱいのに甘い食材を加えるというのに抵抗があったのでこれまで回避し続けてきましたが、これがなんとまあ驚く位に楽ちんなのに派手さはないけれどしっかり酒の肴になるのでした。具だくさんのスパニッシュオムレツみたいと思ったらこれが全然―というほどでもないけれど―別物でやはりそこはかとなくおフランスの味に思えるのでした。美味しさももちろん、調理時間10分という手軽さもあって(オーブンでの焼き時間を除く)、これも定番となりそうです。 ポウンティ 【材料】 卵2個 牛乳100cc ほうれん草1束:冷凍ものを使用。100円位のを一袋。 ソーセージ・ベーコン適宜:みじん切り 玉ねぎ1/2個:みじん切り オリーブ10個:みじん切り ドライプルーン5個:みじん切り 塩・胡椒適宜 ドライイースト小さじ1/2:入手不可であったためベーキングパウダーで代用 小麦粉大さじ2 バター大さじ1 【作り方】 1. ボウルに卵を割り入れて混ぜ、すべての材料を加える。 2. バターを塗った耐熱皿に1.を入れる。残りのバターを表面に散らして、180℃のオーブンで40分焼く。 ケーク・サレを作ってみました。ご存じ、塩味のパウンドケーキでありますが、どうもケーキとかパンは面倒な印象があって、粉料理はクレープやガレット、インド料理のチャパティですら面倒な印象があってこれまた避けて通ってきたのですが、いやはや作ってみたら簡単だし、ワインにもピッタリだしこれまでやらず嫌いしていたのがもったいなかったと思うほどです。冷蔵庫で放置された残り物の始末にもちょうど良くて、いいとこ尽くし。調理時間12分という手軽さもあって(オーブンでの焼き時間を除く、ポウンティより2分長いのはクッキングシートのセッティングに要する時間であります)、卵の攪拌が適当過ぎてちっともふっくらしませんでしたが、これがみっちりとした感じでむしろ好みだったかも。これも定番となりそうです。 ケーク・サレ 【材料】 卵3個 ソーセージ3本:みじん切り 黒オリーブ10粒:みじん切り ドライトマト5個:みじん切り。水で戻す。 粉チーズ適宜 パプリカ適宜 オリーブ油大さじ3 塩・胡椒適宜 薄力粉120g ベーキングパウダー小さじ1/2 【作り方】 1. ボウルに卵を割り入れて泡だて器でよく混ぜる。薄力粉・ベーキングパウダー以外の材料をまぜた後に粉を加えてさっくりと混ぜる。 2. クッキングシートを敷いた型に1.を入れて、180℃のオーブンで30分焼く。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/05/11 08:30:06 AM
コメント(0) | コメントを書く
[家呑み] カテゴリの最新記事
|