夜が待ち遠しい

2022/11/14(月)08:30

船堀の住宅街の町中華

江戸川区(60)

船堀に限った話ではないけれど、以前は都営地下鉄にはあまり縁がありませんでした。そりゃまあたまに乗車することはあるけれど、極力避けてきました。その理由は単に乗り継ぎがいまひとつで出向くのが面倒ということと運賃が高いってことだったのであります。近頃、酷く眠い事が多くてそのせいか遅い帰宅になると睡眠が全く足りないってことになって翌日に響くからあまり遠出したくないってこともあります。まあ、早く帰宅してさっさと寝たところで深夜必ずと言っていい位に深夜に目覚めてその後、酒を呑もうが何をしようがまんじりともせず朝方になってようやくウトウトするってな具合だから気合で夜更かししてしまった方がなんぼか時間を無駄にしていない気もするけれど、そうなると酒をダラダラと吞み続けるのは必至であるし、それはさすがに健康を損ねることになる。今でもけして体調も健診結果も良い訳ではないのに死期を予見し得ぬ愚昧なぼくには多少なりとも健康をあえて損ねることは極力したくないのでありました。極力のうちには普段の飲酒行為が含まれるわけでこれだけだって一般には十分にリスクを負ってることになるのだろうからこれ以上傷口を広げても仕方ないのです。ってまあそれを言い訳にして横着に磨きがかかりつつある自分を甘やかしているだけなんですけど。運賃については、確かにもったいない気はするけれど、要する時間を短縮することが分かっているのであれば費用対効果で利用することも念頭に置いて行動するようになりつつあります。時間は金に換えられないですから。ってぼくの知人には金で時間を買うと称してタクシーの濫用を辞さぬ人もいるけれど、こういう人にはご相伴させていただけばいいだけのことなのだ。なんてタクシーに慣れちゃうと確かに歩かなくなるんだろうなあ。  今回訪れた「中華料理 喜楽」は、船堀駅から徒歩10分ちょいという近くもなく遠くもない立地にありまして、この距離感ってきっとタクシー常習者も迷うところだろうなあ。でも、先の知人は5分以上は歩きたくないと吹聴しているからきっとタクシーを拾っちゃうんだろうなあ。そもそもそれ以前に町中華のために船堀まで足を向けるなんてことは、よほど上手いとかいった相当に信憑性の高い情報があるなどの理由がなければまずもってあり得ないのだろうなあ。旨いものを食うことをかなり高位の行動規範に据えている人というのはそれこそ日本のみならず世界各地の津々浦々まで軽快なフットワークで訪ね歩くのでしょうが、ぼくのような今一つ本気度の低い趣味人程度の者にとっては、幾ばくかではあるけれど時間と金を投資する以上はしっかりと費用対効果にあったものであるかを慎重に吟味するのであります。そして大概はGO!を出していざ臨もうとするお現地に到着してしまうとすぐに浮気心が芽生えてしまい、無駄によそ見をして大本命を取り逃がしてしまうのです。さて、話を戻して船堀のこの町中華でありますが、たまたま公園で休憩しようと歩いていたら中休みなしでぶっ通し営業しているのを認めて同じ時間調整をするなら吞みながらっていうことで立ち寄ったのです。軽く酒の肴で一杯と思ったのですが、存外にお値段が張ります。なので餃子はやめてシンプルに中華そばを貰うことにします。お通しに冷奴を添えていただけたからこれで十分であります。厨房で夜の準備をする初老の店主夫婦のガコンガコンと大胆に中華鍋を振るったりする音を聞きながらゆったりと燗酒をすするというのもいいものです。淡泊なあっさりしたスープですが、独特のツルリとした風合いの麺が実に美味であります。ぼくは麺の風合いや茹で加減などどんな状態であっても大概は美味しいと思う貧乏舌ですが、好みもあるかもしれませんが、ここの麺は実にユニークで美味しかったなあ。

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