夜が待ち遠しい

2024/01/15(月)08:30

板橋のハラル食材店と路地裏酒場は無関係

板橋区(114)

 板橋駅の旧中山道を歩いているとハラール食材店が姿を見せました。簡単にハラールって書いちゃいましたけど、その言葉が意味する中身については正直なところ十分な理解はできていないのです。ぼくが知っているのはハラールっていうのは、神とムハンマドがイスラム教徒(ムスリム)に認めた食べ物や飲み物を始めとした日常生活のあらゆる物事を意味します(逆にハラームは、禁じられた物事)。つまりは、ムスリムが食べていい物を売ってる店が目に留まったということですね。以前は中国の食材店やインド食材店を見掛ける程度だったのが、近頃は、ハラール食材店も都内各地で見掛けるようになりました。レストランも併設されているっぽいですね。にしても看板がごちゃついて分かりにくいですねエ。ハラール料理っぽいのは、自分でもちょくちょく作って食べたりしますが、外食として食べるのは随分久し振りなので目に入った途端に食べたいって気持ちが湧き出しました。さっきそこここに出来ているって書いたからそこここの店で食べればいいじゃんってことになりそうですが、何せここは都内における物価の底値を死守する(という割には驚愕の100円均一酒場「SHOWA」が閉店して久しいですけど)町ですから(江戸川区不動産屋さんの見立てに基づく)。路地を入ったところに店舗があるようです。居酒屋ってありますが、イスラム教徒って禁酒なんじゃなかったっけ。ってな疑問もすぐに浮かんだにも拘わらず、なぜかその時には迷いなくその路地裏の店舗に向かったのでした。  やって来たのは、「いざかや げんさん」。「いざかや」ってかなに開いた標記に日本の人がやってる酒場とは違うんじゃないかなあって無意識のうちに思ってしまったんじゃないだろうと、今になって自省してみたりする。嘘っぽいけどもうそこそこ酒が入っていたからなくもないかなあなんて思ったりもするのです。店の前に立てば素面であればやはりここは紛れもなく典型的なジャパニーズ居酒屋であろうことは気付かされたはずですが、そこは酔っ払いらしく迷うことなく店内へ転がり込むのでした。5席ばかりのカウンターの奥には狭い小上がりがあるだけの狭小な店舗でありましてその小上がりには店主らしき男性とその関係性は不明の女性の方もおられました。もっぱら女性が応対してくれます。さすがにこの時点になるとここが極めて日本的な酒場であることを知りますが、思わずこちらはハラール料理を扱っているのか伺ってしまうのです。なぜかお二人には強く否定されたのですが、どうしたんでしょうねえ。と余り面倒事に介入するのもよろしくなかろうと1串90円の焼鳥メニューを見ると、そのさすが板橋って価格帯に思わずニンマリしてしまうのです。品書きにカシラなど豚肉の標記のあるからハラール料理店であるはずがないですね。すっかり日本人に戻って、カシラなど豚肉を食べる事が禁じられていない日本人である喜びを嚙み締めた訳なのです。結局ここではホッピーから焼酎のロックへと長々と呑んでしまいましたが、やってきたのはお客さんは常連の女性お一人だけで普段もこんなに静かなのかなあとちょっと心配になったりもしたのでした。

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