今すぐ呑みに行きたい酒場 その124(その144)
出不精で買い物嫌いのぼくですが、野菜売り場を見て回るのはとても楽しみなのです。近頃めっきり機会も減ってしまいましたが地方などを旅していても農協の直売所だったり道の駅や町の駅、地元密着風のスーパーマーケットを見掛けると次の列車の時間が迫っていてもつい立ち寄ってしまうのです。ネットでも日本では希少な野菜を専門に取り扱うサイトが見受けられますが、ぼくが重視するなのは、珍しいけれどお手頃な野菜であります。定番の野菜はあくまでも必要だから買うのであってたまに特売ワゴンに定番野菜が並んでいたら吟味して購入に至る場合もあるけれど、そんなに楽しい行為ではありません。やはり特売ワゴンにこれまで見たことがなかったり調理したことがない野菜なんかが積まれているのを見るともう大興奮です。特売でなくたって面白い野菜が陳列されているのでそれを眺めるのだけでもそれはそれで愉快なんですが、手に取ったらやはり欲しくなるのが人情です。先般、憧れ野菜の一つであるアーティチョークが売られていて、思わず手に取って眺めたのはいいけれど、余りの高額さに購買意欲など湧くはずもなかったのです。だって小ぶりのが1個1,980円ですって。それで聞くところによれば可食部分が少ないというのだから買う人などいるのだろうか。だったら瓶詰で我慢しちゃうのです。しかし、近頃は従来だと高額で手出しできなかった野菜がかなり安価になってきました。以前書いたエシャロット―日本ではベルギーエシャロットと呼ばれているやつですね―が100g98円と以前とは比べ物にならぬほどに安価になっていますし、ビーツなどもえっと思う位に安くてこれらは手に取るだけでなく実際に購入してしまったのでした。スティックセニョールやオータムポエムなどの新顔野菜もいつの間にか普及して普通に購入できるようになったのも嬉しい事です。また、買いたくても量が多かったりして持て余してしまうことの多かった各種ハーブが小袋で98円とかで販売されるようになって便利になったものです。これからも衣住の倹約は欠かさず野菜を中心に食を充実させたいものです。