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夜が待ち遠しい

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豊島区

2020/03/26
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カテゴリ:豊島区
 大塚駅の北側は、御存知の通りかなり際どくて如何わしい風俗店とごく一部の老舗酒場を例外とするもののほとんどの店が入れ替わりの激しい店が多いのは、この界隈に出稼ぎ的に来日する外国人、特に中国の人の店が多いからでしょうか。いや、むしろこの町の外国人の経営による呑み屋は案外粘り強く店を続けているように思うのだけれど、実際に調べた訳でもないから確信めいた物言いはよしておくことにします。とにかくこの界隈には、諸々の欲望を発散させようとする人々とそんな欲望の機微に取り入ってひと儲けしてやろうとする人々が跋扈しているのです。縁のない人達にはもしかすると閑静と思い込まれている大塚の実態を初めて知った時には、ぼくも驚かされたしその後は折に触れ訪れてきたのであります。しかし、そんな狂熱も今ではすっかり見慣れたものになり、まだ知らぬ店はないものか界隈を一巡しては、溜め息を漏らして繁華街を通り抜けてその先の商店も疎らになり通りから外れるとその裏手は住宅が目立ち出します。そう多くの店があるわけではありませんが、近頃はここで見落としていたり、入るのを躊躇していた店に立ち寄ることが多くなりました。この夜はやはりそんな町外れをうろついていた際に見掛けたラーメン屋さんで呑むことにしたのでした。









 横着して歩道を歩きながら撮った写真名ので実際の見た目は伝わりにくいかと思いますが、このムードはいわゆる町中華のそれとは大いに異なるところで、いかな町中華好きでも気づかずに通り過ぎてしまいそうなそっけない構えのお店です。工場街やここのような住宅街にはここがそうと強くアピールする必要もないという理由からだろうか、見てくれにはとんと無頓着なお店というものがあるものでして、ここ「ラーメンショップ ひろもり」ももう少し中華店らしさを印象付けるような装飾を施してもよさそうなものと思ってしまわなくもないのです。でも実はこういう武骨というか質素というかこういうのが嫌いじゃ全くないのです。店内は思った以上に広くはありますが、ここの場合は卓席よりもカウンター席もゆったりしているので、そちらが居心地は良さそうに思えました。レモンサワーをお願いすると半丁はあろうかという奴がサービスされます。これは酒が進んでしまいますね。棒状にカットされた沢庵もたっぷり添えられていて、こんな食べ方したことないけれど、酒の肴に十分なりえます。これでおなかが溜まったからといって何も頼まぬわけぬはいかぬからスルリと食べられるであろうと推測し、ワンタンを注文しました。ひと頃、ワンタンに嵌ってしまいしょっちゅう注文したものですが、それが祟ってちょっと飽きてしまい久々の注文となりますが、そんなに主張のないワンタンの実とスープがこれまた酒を進ませてくれます。でもさりげなく見えてさすが炭水化物、じきにおなかの皮が突っ張りだします。それはこちらのワンタンが通常の店で出される品よりボリュームがあるからなのも原因らしいのです。卓席で呑まれているじいさんはすごい量の鳥の唐揚を持て余した風もなくゆるりゆるりと呑んでは時折ついばむようにして召し上がっていました。店の主人も時折この常連と闊達にしゃべったりもしますが、基本的に放っておいてくれてなるほど案外ここでだらだらと夜を過ごすのも悪くなさそうです。





 ちょいと物足りぬので、久々に「ゆる酒場」にお邪魔しました。どの位続くかと心配していましたがそんなことは杞憂に過ぎなかったみたいです。以前の常連たちの顔触れはなかったものの、適当に客も入っていて応援したくなります。ってぼくなどが応援などせずとも店内には若いきれいなお嬢さんとツーショットに収まった写真があちこちに貼り巡らされているのでした。






Last updated  2020/03/26 08:30:05 AM
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2020/03/21
カテゴリ:豊島区
池袋駅から東武東上線に揺られてわずか一駅目の北池袋駅については、これまでもなにやら呟いたような記憶があります。なんにせよ近頃柄にもなくオシャレタウン化しようとしているご本尊の池袋ではありますが、駅から10分も歩くと突如として本来の田舎っぺ振りが露呈するのであります。そんな田舎っぽさに安堵してしまう自分などはいくら東京での暮らしが人生の半分を越えたところでやはり田舎者の域を突破することはありえないのだろうなと思うのです。北池袋もまさにそんな一駅分の町でありまして、要町、新大塚、椎名町、東池袋や雑司ヶ谷ともまったく違う野暮ったい田舎臭さを体現した町に思われるのです。要町の大通りに分断された住宅街の荒涼感、新大塚のごみごみとしていながら店舗の少ない退屈さ、椎名町の商店街の中途半端さ、歴史的建造物の目立つ雑司ヶ谷、いずれも田舎者の感情をさして揺さぶらない安定的な田舎臭さを多様な形で呈していて心地よいのです。









 さて、そんな北池袋でありますが、この日目指したのは「中華料理 萬來軒」だったのです。しかし、なんたることかお休みに行き当たりました。近頃こうしたパターンが多いなあ。でもそのお陰もあって、「八丁目」なる酒場に遭遇することができました。ってか、思い起こすと確かにこのお店、以前見掛けたことがあったはず。当然ですね、何度もこの道は歩いているのだから。なのにこの時まですっかり失念していたとは情けのない話であります。







 なかなか開かないけれど、開かずの踏切というほどではない東上線の踏切待ちを待っているのもうとましく地下通路を抜け出ると、蕎麦屋やら呑み屋やらが多くはないけれど、まあそれなりには生き延びています。脇道にある以前お邪魔したような酒場の何軒かはとっくに店を畳んでしまったようです。駅側では2軒の中華飯店がやっていました。その一軒、「中国料理 徳栄」には以前お邪魔していますので、今回は「中国料理 亜細亜」に伺うことにしました。飾り気も趣きもない殺風景の要素としかならぬような店舗には愛情を注ぎたくなるのは、進行甚だしい老眼のせいだとは必ずしも言えないと思うのです。ということで、店に入ると休みの日中ですがそれなりにお客が入っています。大部分は工事関係の作業員の方たちでこうした人たちはきっと方々の食い物屋をご存じなんだろうな。昼呑みの客もいるのは頼もしいなあ。こちらは「キッチンABC」とご縁があるらしく名物のインディアンライスをはじめオリエンタルライスやらアジアライス、それにこれは十条名物と同じものなのだろうか、からし焼定食なんてのもあって非常に目移りしてしまうのでありますが、ビールと同時に注文しないとみっともないなんて見栄を張ってしまい、目に留まったラーメンと黒カレーのセットを注文してしまったのであります。すぐにビールとカレーのみ登場。黒カレーの黒色はきっとイカスミの黒なんだろうな。味は特に変わったところがないけれど、まあ穏便に旨かったです。竜泉の「東嶋屋」や今は亡き深谷の「伊勢屋食堂」の黄色と並べると楽しいだろうなって、いかにも凡庸な想像力ですね。ラーメンも普通に美味しいです。客の多くは揚げ物のセットを食べておりました。ガテンな人たちだからなのか、それともほかの魅力があるのかもしれん。また普通に食べに来たいなあと素直に思えるいいお店でした。店主も超ゴツ顔だけどいい人でした。






Last updated  2020/03/21 08:30:06 AM
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2020/03/16
カテゴリ:豊島区
 大塚駅の北口を出てすぐ、見飽きた商店街を避けて坂道の脇の細い通りを進むとそこはピンサロがこれでもかと軒を連ねており、ちらちらと様子を覗いながら進むと控え目な声で店のおにいさんが誘惑の言葉をそっと投げ掛けてくるのでした。かつての攻撃的なまでのポン引きぶりからは隔絶した感があって、随分とこの通りも歩きやすくなったものだと安堵する一方で時代の変遷を強く意識させられ虚しさも感じるのでした。近頃は駅前の開発も激化しているようで数年後には見る影もなくなるであろうと想像されるのです。先の坂は空蝉橋に繋がっていて、その橋の名を思い起こすたびに切ない気持ちにさせられるのです。空蟬という言葉は現世を意味する一方でセミの抜け殻も想起させられるからでしょうか。どうしてこうした橋名となったのか想像するともやもやとした自分でも不可解な思念に心が乱されるとともに、空蝉を越えた先に何があるのか見てみたくもなるのでした。そして大塚駅から池袋駅に向かおうとして何度か坂の向こう側に渡って歩いた際に枯れた中華飯店があったことを思い出しのは、つい先だってのことでした。










 空蝉の向こう側にあったのは、「女川」でした。この店名で想像力を膨らませすぎるのは禁忌であるという予感がありますので、ここではその店名のみお知らせするに留めます。それにしてももういつのことだったか記憶を呼び覚ませないくらいに以前に見掛けたお店が、いつかは覚えていなくてもその姿は鮮明に記憶にあるとおりに現にあるというのが不思議に感じられます。橋の向こう側は当時の面影を失いつつあるというのにこの変わらなさぶりには逆に驚かされます。辺りはひっそりと静まり返り、店の中からも物音ひとつ聞こえぬからいささか不安な気持ちになるのでありますが、ここまで来たからには入らぬわけには参らぬのです。ガラス引き戸にそろりと手を掛けると、いきなりのワンキャンという鳴き声に口からハートが飛び出しそうなほどにびっくりして逆に声すら出ぬのでした。鳴き止まぬ子犬の鳴き声と静かにしなさいと叫ぶ女将の声に圧倒され、先までの不安な気持ちなど消し飛んでしまうのです。なんだなんだ元気なおかあちゃんがおられるではないか。おかあちゃんと書いたけど齢80歳近いとお見受けする。こちらが尋ねずとも8年前に旦那さんを亡くしたとか仰っております。ワンちゃんは娘さんから預かってるらしいのね。保健所を呼ぶとかいう客がいたようで、その後本当に保健所の人がやって来たそうな。そういやぼくも以前、保健所の人間に間違えられたことがあったなあ。と、うっかりするとずっとお喋りし続けそうだから取り急ぎビールに餃子を注文します。餃子が焼きあがるまでは薄っすら赤身の残ったチャーシューが添えられます。恐る恐る食べたけれどチャーシューというよりはゆで豚みたいなもので、まあ見かけ通りのもの。餃子はどうやらちゃんと手作りのようで多少ぺちゃっとしてはいるけれど、普通においしくいただけました。こういう古いお店では時折冷凍焼けで匂いが染みついていたりすることもあって、不安でしたが問題なくてほっとしました。しばらくおかあちゃんとお喋りしていたら、常連風だけれどちっともおかあちゃんとは喋らぬのにワンちゃんとはやけにコミュニケートするお客が来てラーメンを頼みました。これをきっかけに席を立つことにしたのでした。







 帰りにピンサロの狭間にある「ゆる酒場」にお邪魔しました。こういう二軒目に立ち寄るのにちょうどいい酒場のある町はいいなあ。外れの店に入った後に確実にちゃんとしている控えがあるというのは安心なものです。とリラックスしていたら、麻婆豆腐だったかな、凶暴な位に唐辛子の焼けた煙が漂ってきて鼻腔がむずむずしてもう溜まらんのでありました。






Last updated  2020/03/16 08:30:05 AM
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2020/03/03
カテゴリ:豊島区
新大塚にずっと前から行こう行こうと思いつつなかなか行く機会を逸している喫茶店がありました。ありましたと過去形で書くのは、ようやく重い腰を上げて新大塚を訪れたのでありますが、行ってみたらそこは思ったような店ではなくなっていたという意味なのであります。廃業されたわけではないし、移転したわけでもないのであります。業態が変わってしまったということなのです。まあそんなこと喫茶業界では珍しいことではなくて、よくあるのが、喫茶店が喫茶機能を打ち切って、スナックとしての役割のみを活かしてしまうというパターンであります。人件費やら空調などの電気料金だって馬鹿にならぬからまあ仕方のないことかもしれません。





「BARA」は、かつては確かに看板にCOFFEEという記載があったはずです。Google Mapを眺めてみると確かにCoffee Restaurantの文字があります。店内の照明もちょっとよさそうなのも記憶と一緒だから間違いないはずです。しかし今では洋食レストランと目的を明確にしており、場合によっては喫茶ではなかったとしても立ち寄るつもりでしたが、生憎中休みのようです。気分がそのせいか洋食寄りの気分になってしまったが、はてさてどうしたものか。って、実はもう少し新大塚駅に接近すると日本各地に暖簾分けで増殖した例のお店があることを知っていたのであります。











 って分かってたかのように書いているけれど、土曜の昼下り、2時を過ぎてまだやっていてくれるものだろうか。「レストラン 三好弥」は、新大塚駅の裏通りのかつてはもしかするとそれなりに栄えたかもしれぬ通りに面しています。ぼくの前に入った客は営業時間なと尋ねておられたけれど、2時30分がラストオーダーらしいから、非常に危なかった訳です。店内はゴテゴテと飾りてられることもなく極めてシンプルで、つまりはまあちょっとばかり退屈に感じられるのです。外観が少しだけポップな印象があるからそのギャップが少し残念に思えます。さてと卓上を眺めるがメニューの類が置かれていません。壁にある数種から選べということか。カツカレーなんかもとても気になるし、ステーキのセットもお手頃だけれど、クリームコロッケ、魚フライに豚の生姜焼きのAセットというのが無性に食べたくなりました。なので店の方が注文を取りに来た際にメニューを持って来られても迷わずAセット、あゝそれとビールを頼んでしまうのです。調理は非常にのんびりしていますが、その間セットについてくるきんぴらゴボウを肴として出してくれるから少々待たされても何の不満もないのです。ゆったりとした昼下がりをこうしてゆるゆると焦らずに呑むとはなんと贅沢な時間だろう。しばらくするとセットが届けられます。魚フライ大好きなのですね。好きなものは後に取っておく派なのですが、これはすぐさま齧り付きました。うん、サクサクふんわりで美味しい。キャベツ千切りには生姜焼きのタレが掛かっていて、これを白飯に乗っけて食べるのが大好き。クリームコロッケもこれそプロの洋食屋の味で堪能しました。以前は昼呑みって慌ただしい感じがして余り好きではなかったのですが、近頃はあくせくと駆けずり回るのが億劫になりだしたのが功を奏したのか、こうして身体も心も緊張を緩めた時間が愛おしく思えるのです。






Last updated  2020/03/03 08:30:05 AM
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2020/02/06
カテゴリ:豊島区
 若い頃は、呑むとなると大概の場合に池袋を希望しました。それは当時のぼくが池袋の西口に住んでいて、だからわざわざ呑むために電車に揺られるなんて全くの無駄足と思っていた事が大きい理由です。誰かと呑むとなっても都内でも有数の繁華街であるこの地であるならそう異論を告げられる事もなく、ぼくはいつしか己が独善と怠惰を拡大する結果となったのであります。当時の自分に今の自分のマメさを見せ付けたい気持ちにもなりますが、実際のところは根っこの自分勝手で横着な性格は少しも変わってはいないのでした。ともあれ、かつて散々っぱら呑み歩いたこともあって、すっかり池袋には飽きてしまって、滅多に近寄ることもなくなったのです。むしろかつてと逆転して人から池袋で呑むことを求められる様になったのです。この夜もとある呑みの流れで互いに都合が良いまいうだけの理由で池袋に降り立った訳です。

 ということで、池袋駅に到着したのですが、ここで大きな選択を迫られることになります。駅の東口に出るか、それとも西口に向かうか。駅構内で済ませるという考えは毛頭ないのです。それもまあ思ってもみなかったような新しいスタイルで驚愕させてくれるとすれば、前言などたわいもなく撤回することになるでしょうが、取り敢えずそれは杞憂にもならぬのであります。個人的には帰りのことを考えると東口が便利なのですが、いかんせん駅からそこそこの呑み屋街までは距離があります。西口の方が駅近のかつてのヤミ市辺りに酒場が密集しているから店選びで悩むことも少なかろうと瞬時に判断し、東武百貨店を抜けて夜の池袋に出たのでした。







 そうそう、そういや浦和に本拠地を構える「酒蔵 力」の池袋西口店があったなあ。ここの存在は大分前に認知していたけれど、見るたびに思い出しはするものの来ようとは思わずにこれまできました。本店を訪れて大体どんなもんか知っていたからあえて池袋店に訪れるまでもないと考えたのであります。しかし店に入ってみると浦和とはちょっぴり雰囲気が違っています。浦和のような活気は感じられず、どんよりとして疲労感とか倦怠感のような空気が漂います。それなりに遅い時間だったこともあるでしょうが、それより質の悪い酔客が隣席だったことと、また2階出入口付近で落ち着きのなかったのも印象を悪くする理由となったのです。1階はともかくとして2階には空席も目立つからもう少し居心地のいい席もあっただろうに。若い従業員だったからそんな気配りができないのか、それとも単なる嫌がらせだったのだろうか。まあ運が悪かったかもしれぬけれど、店の良し悪しの判断などというのは大概の場合においてそうした人によっては些細と思えるようなことがきっかけとなってくるのだろうと思うのです。ある店のことが好きとか嫌いとかを語ることを傲慢と感じられる方もいるようですが、ぼくは案外そういう直感に近い感情を信頼するほうです。むろん、自分に近しい善し悪しの判断を備えた人の直感を信頼しているということでありまして、だからといっていざとなればその人が嫌いと判ずる酒場にだって出向くのであります。やはり他人の意見より自分の体験こそがすべてです。でもこちらのお店、駅から至近で便利なのは間違いないから、次は感じのいい席になると感想はまったく違ったものになるような予感もあるのでした。






Last updated  2020/02/06 08:30:06 AM
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2020/01/22
カテゴリ:豊島区
もう何度となく書いたからそれを繰り返すのも芸がないけれど、若い頃は池袋で過ごす時間がとても長かったのです。というのも酒場好きにもお馴染みのロサ会館に今でもあるシネマ・ロサ(その当時はシネマ・セレサもあってこちらに行くことの方がかなり多かったかな、もとはシネマ・リリオという劇場との3館があったらしい)やオールナイト専用に利用した池袋日勝文化、見落としていたヴェンダースやアンゲロプロス、アラン=ロブ・グリエなんかを見ることのできたACT-SEIGEIシアター、そして文芸坐―ここも多い時には3つのスクリーンが3つあって、文芸座、文芸坐2、時折ル・ピリエがそれぞれ2本立て、3本立て興行をやっていました―と、池袋だけでもそれなりに充実した映画ライフを送れたものでした。しかし、今は随分と映画環境は悪化の一途を辿っているようです。それは池袋に限った訳でもなく、若い頃は映画館はずっとあるものと思っていて、老後は映画ばかり見て過ごそうなんて思ってたけれど、もうそれは叶わぬ夢となりそうです。とつぎはぎで書いていたら長文の割には中身のないことを綴ってしまったようです。言いたかったのは新を冠した文芸坐の向かいに、ぼくがこの頃不満ばかり述べている例の立呑み屋がオープンしたのです。もう大分前のことで、その噂は耳にしていたけれど、どうも気乗りせずこれまで足を運ばなかったのでした。しかしこの夜は体調が悪かったので、ここで軽く呑んでさっさと帰宅しようと思ったのでした。









ホント、ほぼ対面が新文芸坐なのね。せっかくだから新文芸坐に立ち寄ってプログラムでももらって、眺めてみるのもいいかもしれない。さて、早速「晩杯屋 池袋東口店」に入ることにしようかな。うわ、狭いなあ。細長くて狭いスペースに無理くりコの字のカウンターを設置した感じ。窮屈だけど雰囲気は悪くないなあ。というかむしろやけに広くて間延びした雰囲気の店舗が多いように思うからここのコンパクトさにはむしろ酒場らしさを感じました。ぼくと同じように思う人ばかりではないのでしょうが、たまたま空いたスペースに割り込ませていただけました。その後のお客さんは次々とあきらめ顔で去っていかれるから運がよかったのだろうなあ。そう考えるとここで呑むのは賭けのようで運次第で呑めないこともあると思うといささか訪れるのに躊躇してしまうのだろうなあ。プレーンなチューハイとわかさぎフライにマカサラ。うん、なかなかに贅沢であります。さっきのチラシを見ると特集上映が芦川いづみ特集とある。レイトショーではシャブロルの結構珍しい作品も上映されるのね。ぼくのように映画からリタイアした者にとっても魅力的なプログラムではないか。できることなら映画を見てからここで一杯、場合によっては仲間と映画談義なんてのもいいかもしれない。ぼくが定年を迎えるまでどちらもやっていてくれるといいのになあ。






Last updated  2020/01/22 09:30:06 AM
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2020/01/17
カテゴリ:豊島区
池袋駅周辺は近頃激しい変貌と遂げつつあります。サンシャイン周辺に巨大ビル群がにょきにょきと生えてきたと思ったら、長年、豊島区の田舎っぽさを象徴していた区役所庁舎が取り壊され、裏手の文化センターまでが取り壊されてしまいました。どうも好きになれぬ町である池袋ですが、これら地方都市っぽい古びた建物が現役でいてくれたからこそ辛うじて池袋を訪れることもありえたのでした。新しい庁舎は建築としては見所がありますが、余りにも立派すぎる建築物件はユーモアに欠ける嫌いがあります。今度、旧庁舎や文化センター跡に建ったビルのオープンの日にホントにたまたまそこを通りすがったわけですが、ユニークな建物もかつての古臭さには魅力として遠く及ばぬように思えるのです。おや、美久仁小路の外側にも何やら新しいビルが建っていますね。そして、びっくりガードの東口側には建て替えが完了した西武の本社社屋がそびえたちました。その先明治通りを進むと、同じく過去10年位で続々と高層ビルが建築されており、そう遠からずのうちにその重みで池の底に地盤が沈み込んでしまうのかと思ってしまうのでした。















 そんな高層ビルの狭間に「炉ばた 二豊」はあります。狭間といっても恐らくこのビルも10階建て位の高さはあったと思うからけして低くはないのであります。その1階にあるこの炉ばたを標榜するお店、いつも店の前を通ると繁盛していて、以前はラーメン屋だったこともあったと思うけれど、当時の閑散とした有様を知る者には、とうとう鬼子母神も間近のこの界隈まで人が出向くようになったのだなあと感慨深く思うのでした。駅からはそれなりの距離があるのにわざわざ訪れてくる人が多いとはその実力は如何ほどのものか気になるところです。気になるとか言いながら実は開店当初に一度お手頃価格で大分名物のりゅうきゅうが食べられるからと訪れているのでした。その際は聞き及んではいたたまり醤油の余りの甘さに、これはぼくの口には合わぬなとそれっきりになっていたのですが、ちっとも客足が絶えることもなく続けていられる所以を探りに再度やってきたのです。さて、お通しからして立派な刺身でこれに箸を付けた途端になるほど確かに旨いなと感じたのでした。その後、サラダやらなにやら頂いたが確かにどれも実にちゃんとしているのです。なるほど、カウンターが主体の同伴者との距離が縮まった気分になる美味しいお店だから若いカップルなども多いのだなあと納得するのです。そしてりゅうきゅうに再挑戦しました。うむ、以前よりずっと甘みが控えられていてぼくの口に合う気がする。そうか、きっとこちらは東京人―ぼくはまったくの地方生まれ地方育ちであるけれど―の舌に合うよう調整をしているのだろうな。そういう工夫を切らさなければこれからもきっと繁盛を続けると感じました。それにしても結構、そこそこのお値段なのに皆さん随分家計に余裕があるのだなあ。







 ちょっと呑み足りぬので、あずま通りの「BAR Too」にお邪魔しました。ここに通い出してからもう随分になりますが、こちらは安定した高品質なカクテルを提供し続けておられる。初めてお邪魔したころのひげのマスターは引退してしばしでありますが、ご夫婦でバーテンダーのちっとも年齢を感じさせぬ気品漂わせる××さんの場合は、先のお店よりずっと繊細なやり方で少しづつ変化を加味しておられるのだと思うのです。酒の味はよくわからぬぼくではありますが、加齢したぼくの舌に合わせてカクテルも調整してくださっているのだと思うのです。気のせいかもしれぬけれど、そう思いたくなるような相変わらずの素敵なお店なのでした。






Last updated  2020/01/17 08:30:06 AM
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2019/12/27
カテゴリ:豊島区
 なんていかにもすごい発見をした風のタイトルとしてしまったけれど、実際にはこれから向かう中華飯店は、町中華好きには極めてよく知られたお店であるそうだから、今回の報告は結果からすると大した情報を含まぬ追認無駄報告となりそうであります。でもまあぼくにとっては、大いに好みの中華飯店と巡り会えた興奮と幸福を書き残せればと思うのであります。なんて、そんな筆力はないからいつものごとく淡々と思い出すままの記憶を綴ることになるのでしょう。











 お邪魔したのは、ご存じ「中華料理 松月」であります。もう正真正銘、真っ当で正調派のど真ん中の少しの隙もない中華飯店の趣きであるのです。これだけくどくどしい表現をすれば、いかほどにこの環境をぼくが気に入ったかを利用いただけると思うのです。ビールを頼むと出されたのはキリンの一番搾りであります。ぼくは秋味が登場した頃にアルコール度数の高さからしきりに秋味ばかりを呑んでいたのですが、その前はラガーよりも度数の高い一番搾りを呑んでいました。でもですね、味の好みはそのまったく逆でラガー>一番搾り>秋味の順であって、その開きは不等号記号のもたらすイメージよりよほど大きかったのであります。でもいつの間にか一番搾りだって秋味だって格段に旨くなったのですね。と長々とキリンのビールについて書いたけれどとにかくおいしくビールを頂いていたわけだ。そのお供にセレクトしたのは、格安のこのお店では豪華商品の650円也の上チャーハンなのであります。上とあるけれどその実体は巨大な唐揚げが5個乗っているというものでありました。ちなみにチャーハンが少しく黄色いのは気のせいではありません。ターメリックカラーなのです。チャーハンとカレーチャーハンが同価格であったことから試みにカレーでも構わぬかお尋ねしたのであります。そしたら快く応じてくれたのであります。いやはやこれが分析などの小賢しさなど無用の美味しさなのです。今になって思いだしたけれど、これに福神漬けは添えられていなかったような。福神漬け、それが無理ならせめて紅ショウガがあれば最高だったのに。しかし、ぼくにはこれはさすがにボリュームがありすぎだったので、お隣の食べていたもやしそばとかとシェアできるともっと素敵なランチタイムだったかもね。



 満腹だったので、随分ご無沙汰ぶりに「COFFEE 鴻城」に寄りました。やはりここはいいですねえ。でも互いの店の距離が近すぎて却って満腹度が増しました。



 消化を促すために池袋に向かって歩き出します。途中、「峰勝飯店」という中華飯店を見かけました。ここもなんだか良さそうですが、現役なのかしら。やってるなら行ってみたいものです。



「大陣庵」は元気に絶賛営業中ですが、ここはすぐには来ないだろうなあ。






Last updated  2019/12/27 08:30:09 AM
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2019/12/24
カテゴリ:豊島区
 副都心とか言われたりして都内でも指折りの歓楽街に数えられるであろう池袋も、少し都心に入ると途端に閑静な住宅街となります。特に雑司が谷の界隈は、豊島区民の誇る格上の住宅街のようで、住所は南池袋だったりしても雑司が谷の住民を気取ってみたりするのであります。知人にそういう人がいるのでこれは事実だったりするのであります。でも閑静ということは一方で寂しいことを意味するわけで、雑司が谷もかなりお口の弦巻通りをさらに進むと雑二ストアーなるマーケットがあります。この界隈にはかつてジャニーズの若手の寮があったとかなかったとか聞いた気もするがまあそんなことはまったくもってどうだっていいことなのだ。でもそのすぐそばのお店にジャニーズの若手が出入りしていたかもしれぬと考えるとちょっと楽しかったりもするのでした。













 結局は、「都電テーブル 雑司ヶ谷店」ってお店はそういうオシャレ男女なんかが似合いそうなお店でありまして、単なるぼくのようなとっちゃん坊やにはちょっと肩身の狭くなるようなモダンバラックなんでありますね。通り掛かりに見掛けたらちょっと気になる造りではあるけれど、実際に身を置くとまあこんなものかと思わされるだろう事は察してはいたのですよね。こういう環境は独り冷めた視線で眺めるのは得策ではないのかもしれません。お向かいの席にやって来た先輩男性とその部下らしき女性たちみたいな組合せで適度にはしゃぎながら過ごすのが良いのだろうなと思うのです。思ってみたところで今現在一人であるという事実は変えようもないのだから、ふろふき大根などを突きながら焼酎をロックで呑んでみたりする。すると値は張るが丁寧に仕込まれたエグミの全くない、そして適度に歯応えも残した大根の風味とスッキリとした芋焼酎の香りが混じり合いなかなか良いものだと感じるのでした。案の定、まだ試してはいないけれど自宅で真似しようと思ったものです。さて、〆はコチラの本来の主力商品である上品で贅沢なラーメンでこれまた大変酒を呑んだ後に薬膳的な快感をもたらしてくれるのです。こういう枯淡な呑みもたまには良いものだなあ。



 池袋駅方面を目指し歩いて行くとこちらは立派な構えの「都電テーブル 鬼子母神前店」がありますが、悲しい事にガラガラでした。たまに通るとこちらはパーティー時以外はいつもこんな感じでさすがに一人じゃ立ち寄りにくいなあ。






Last updated  2019/12/24 08:30:07 AM
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2019/12/12
カテゴリ:豊島区
 目白って町は、山手線の駅で最も呑むには適さぬ町ではなかろうか。このブログには何度か登場してるし、酒場放浪記の訪れた酒場だってあるのだけれどそれだってどこか少しこの番組の意図する酒場とは縁遠い気がします。と、そう言えばこの番組に登場した酒場って、秋田料理のお店だったなあ。昨日、ご当地酒場にはとんと縁がないと書いたばかりですが、案外盲点となる場所にこういうお店あったりするもんですね。そういや明治通りの千歳橋のそばにも秋田料理のお店がありますね。コチラは目白警察署の連中が客に多いと聞いてどうも近寄る気になれぬけれど、繁華街から外れた辺りも案外郷土料理店は多いものなのかもしれません。おっとっと話しが脱線しました。目白といっても駅からはかなり離れて住宅街の奥深く、西武池袋線の踏切そばにそばのお店があるのですね。気が向いて池袋から、椎名町方面に歩いたりすることがありますが、西武池袋線のこの区間は線路と並行して道が通っていないから線路を何度も渡るとかおおいに迂回しながら向かうしかないというなかなか慣れぬと面倒な道程を辿らねばならぬのですが、ここはそんな踏切を何度か行ったり来たりする途上にあります。











 そこは、「やぶ豊」というまあ至って普通の町の蕎麦屋さんでありまして、近所の方には重宝されたりもするのでしょうが、わざわざとこかしら電車に乗って訪れるような立地にはありません。恐らく最も近くの駅は目白駅になるのでしょうが、それでもここに至るには、かならややこしい目白の住宅街を抜けて来なければならぬし、踏切で列車の通過待ちが立て続けになるとかなり苛立つのではなかろうかと思うのです。事情は池袋駅も椎名町駅でも同様で、この三駅のほぼ中央にあるから何れかの2駅間を歩いてみようと思ったところでスマホの地図アプリなんかで駅間をナビゲートしたとしたらまず通ることのないような場所になります。とまあ店の位置を語るだけでもう随分な文字数を弄してしまいました。貧弱な経験で敢えていうとこうした場所のお店は、専ら出前が主流となり店内は荒れ果てていたりするものですが、こちらは清潔なのは勿論のこと、端正で整然としており、設計当初より実によく綿密に計算し手入れを怠らなかったのだろうと感心しきりなのです。そんな蕎麦屋だからきっとちゃんとした蕎麦を頂けるのだろうと思いつつもビールと中華そばを頼む事にしたのです。中華そばにはライスも添えられていて、これは若い頃なら嬉しかったのだろうけれど、勿体ないと卑しく食べ切ったら相当に満腹することになりました。中華そばの味は店の生真面目さを反映してかこれまで食べた淡白な蕎麦屋のそれの中でも格別スッキリと軽い味わいなのでした。



 数軒隣には不可思議なコンクリの箱のような店舗があって、通ってみたらオムライスなどが300円で買えるようです。ちょっと気になりますね。Google Mapを見ると「300円弁当」とそのままズバリの店名のようです。






Last updated  2019/12/12 08:30:06 AM
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