亀有のとても接客のいい居酒屋
久し振りに亀有に行って呑むことになりました。と書き出して思ったのが、亀梨和也をはじめ亀梨さんは世間に一定数存在するようです。ぼくも知人というほどの間柄ではないけれどそういう姓の持ち主を知ってはいます。苗字由来net (https://myoji-yurai.net/)という面白いサイトがあるので早速調べてみました。まずは「亀有」です。【名字】亀有【読み】かめあり【全国順位】 54,501位【全国人数】 およそ30人 やはり、希少名字のようです。ついでなので、「亀梨」も調べてみよう。【名字】亀梨【読み】かめなし【全国順位】 21,196位【全国人数】 およそ200人 おやおや、こちらも相当珍しい名字でした。ぼくは案外幅広い人間関係を築けているんじゃないかと勘違いしそうになります。こんなに稀有なのに地名があるのはどういうことかなあとWikipediaを調べてみると、--この地域はかつて亀無・亀梨(かめなし)と呼ばれていた。応永5年(1398年)の『下総国葛西御厨注文』で「亀無」、永禄2年(1559年)の『小田原衆所領役帳』で「亀梨」の表記が見られる[8]。この名は、低湿地帯の中に「亀」の甲羅の形を「成す」土地だからということで付けられたといわれている[9]。この地名は「無し」に通じて縁起が悪いとされ、江戸時代初期(1644年頃)に『正保国絵図』を作成する為の報告書提出の際、現在の名に改められた[9]。--なんですって。これを理由に改名って認められるんでしょうかね。とそれはともかく、地方出身者のぼくは上京する以前にも何度か東京を訪れていますが、その最初期に訪れた町の一つが亀有ということもあり、ぼくにとっての東京という町の減点となっています。 その当時にこの「季節料理 寺うち」は存在したのでしょうか。店の構えはそれなりの年季を放っていますが、古いかというとそこまででもないからせいぜい平成になってから開店したといったところでしょうか。先客のいない店内の様子や店の女性の方を見てもまだ女将さんと呼ぶのが憚られる年齢にお見受けしました。この方、物静かな方かと思ったら、調理などの合間合間に色々と話し掛けてくれるのが嬉しいのです。りんごなんかもサービスしてくれたりして、とても感じのよい方です。お通しはどうってことのない3点盛りでしたが、鶏の唐揚げなどちゃんと味わうととてもちゃんとしていることが分かります。なので銀鱈の幽玄焼きなんてのは畢竟期待が高まるのです。ちゃんとその場で調理しているようなのにとても早く届けられます。これがまた絶品です。刺身類も各種取り揃えられていて(肴の種類は極めて限定された品数ではありますが)、魚介の取扱いも達者なように思われました。きゅうりに添えられた梅風味の味噌もとてもいい味です。これは酒ばかり呑む男客よりも女性からの支持があるだろうなんて思っていたら、常連さんらしき女性が来店。とても打ち解けた雰囲気ですが、場の空気を乱すようなお喋りに興ずるでもなく気持ちよく過ごさせていただけました。数名の会合なんかがあったら重宝するかなあなんてことを思いました。