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夜が待ち遠しい

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中部地方(北陸・東山・東海)

2019/09/23
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 犬山の夜をビストロで過ごして結構満足したのですが、食い気はともかく呑み気はまだまだ満たされていません。なので、もう少し呑みたいと思うのですが、ぼく好みの渋い酒場はこの犬山ではほとんど見掛けぬのです。でもですね、ホテルに向かう際に駅東口からすぐのところに駅前の飲み屋街の残滓のような横丁を見つけていたのですね。そこの一軒にお邪魔することにいたしましょう。











 そんなせいぜい五軒ばかりの呑み屋が軒を連ねる長屋で、一番居酒屋らしさを漂わせているのが「大衆割烹 せと路」でした。瀬戸というと小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」なんかで知られる瀬戸内海の島々やその沿岸を有する中国・四国地方辺りのことを意味するのが一般的な気もするけれど、愛知県には瀬戸市があるし、この屋号における瀬戸路が果たしてどこを意味するものかは最後まで明かされる事はなかったのでした。無口そうな女将さんが独りでやっておられる店で、大皿には種々の肴が盛られているけれどさすがに食指が動くことはないのであります。他には客もおらぬし、表の目抜き通りなどにも人の歩く姿はほとんど見られぬのに、果たしてこれだけの料理が捌き切れるのか。そんな杞憂はあっさりと覆され、一人の常連が顔を覗かすと矢継ぎ早に次々と客が集まりだすのでした。彼らは皆さん、ここを拠点にしての顔見知りらしく、声高に語られる話題は甲子園やプロ野球、近所の知人たちの事ばかりでなきに賑やかしいのです。やがて一人や女性がこちらにも話題を投げ掛けてくれて、しばし歓談に加えてくれるところ、案外開放的な雰囲気なのは居心地が良いのです。ならばそれをキッカケに店名の事を尋ねれば良さそうなものなのだけれど、実はこの時、店名を失念して伺う以前の状況に陥っていたのでした。とにかくここは犬山の良心のようなお店で、寡黙な女将さんが実はシャイな方であるのも分かり、好もしく感じたのです。









 翌日の事は喫茶篇で少し触れたけれど犬山城わ見物後は犬山の町を散策したのです。で、腹も減ったので、それでは犬山名物と「松野屋」を訪れたのです。寂れた繁華街とも呼べぬ程度の中心地を逸れてしばらく行ったところにお店がありました。外観はどうということもないけれど、店内に入ると老舗らしい風格というよりは風情のある造りです。入ってすぐは三和土の卓席が整然と配置されているけれど、奥には座敷席が用意されているみたいです。奥の間は見ることが叶わなかったけれど、これまでの経験からその様子はありありと脳裏に浮かべることができそうです。さて、こちらの名物は豆腐の田楽です。品書きを眺めても豆腐やいも、豚肉など両手に余る程度の種類があるのともう一つの名物である菜っ葉めしがある程度です。それと最低限のドリンクだけか。でもまあ老舗ってのはそれでいい、いやそれが良いのですね。なんて鬱陶しい言い方をしてしまったが、香ばしい香りと期待以上でもそれ以下でもない甘辛い味噌の風味は時折食べるには良いものです。いや、現地の方は毎日でも食べたいのかもしれません。ぼくらなどびっくりするほどの量を当然のような顔をして注文していました。



 そうそう犬山には「開進亭」という味わい深い洋食店もありましたね。他にもマークしておいたお好み焼き店などもあったのですが、とても食べられそうにはありません。まあここにも改めて訪れることになるでしょうし、その時まで壮健であられんことを祈願します。
 
 その後、名鉄特急で名古屋駅に移動、当初はもう少し遊ぶつもりでしたが体力切れで結局は、太閤通口ビックカメラ前から王子駅行きの高速バスを駅地下の「コメダ珈琲」で休憩して過ごしたのでした。






Last updated  2019/09/23 09:30:07 AM
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2019/09/22
 ご無沙汰ぶりに訪れた犬山城には、とても感銘を受けました。かつての訪れた際にはかったるく感じたものですが、この年になるときっとかつても視界では捉えていたけれど認知されていなかった様々な事象が物件がとても興味深いものとして受け止められたのです。ということで、新たな発見の多かった犬山城の見学についてもいろいろ語りたいところでありますが、ここは旅ブログではないからさっさと下城し、犬山の町に飛び出すことにするのです。











 城下町散策をしつつ、喫茶店を物色します。カフェっぽいお店が目立ちます。危うく町並みの素敵な景観を失いそうなところを辛うじて延命したという発展途上の再開発散策路となっていますが、その町並みを外れたところに「サンライズ」がありました。いやはや外観は少しも艶っぽさのない実用一辺倒に見えます。実際、店内も多少は目を楽しませる装飾もあるのだけれど、大型ショッピングモールの片隅のイートインコーナーを経年劣化させて、さらに窮屈にしたような印象であるのです。でもこういうのに忘れ掛けていた幼い頃の記憶を揺るがされるのがおっさんたる所以なのです。当然のことに黙っててもモーニングがついてくるのがさすが。トイレも機会があればお試しを。水銃によるシャワー式の水洗であります。といっても何のことがわからんかな。冷やかしだけではきっとお店に迷惑なので、ちゃんと用を足してからお試しください。



 ここは目と鼻の先の犬山名物を食べに寄った際に見掛けて思わず立ち寄ったのでした。店の名は、「喫茶 ローレル」。でも入ってすぐに出てしまったので、店内写真はなし。どうしてすぐに店を出ることになったかは、この外観写真をじっくりご覧いただければお察しいただけるかと。いい意味で家庭的なお店でした。







 たまたま目にした犬山の銘菓「もちたけ 本店」に立ち寄りました。ここの菓子は、さすが和菓子大国たる愛知県と納得させるに十分なすごいハイレベルな品ばかりだったのです。驚愕すること請け合いですので、機会があればお勧めです。名古屋市内には数多の和菓子店がありますが―その何軒課は閉店してしまいましたが―、どこも上生菓子であるため土産向きではありませんが、ここのは大概の商品がある程度の日持ちがするので手土産にもお勧めです。名鉄名古屋駅にも出店しているようです。と、それはともかく思いがけぬ収穫で興奮してしまったので、それを鎮めようとすぐそばの「カフェレスト のがみ」に立ち寄りました。白と黄緑で大雑把に満たされた店内は、どういうわけか託児所とか幼稚園の屋内を思わせます。ところで、地元の方には知られたことのようですが、ここはとにかくサービスがすさまじいのです。まるでコース料理のように次から次へと皿の減り具合を店の方が眺めつつ運んできてくれるのです。その内容については、自身でご確認ください。まあ、サーバで出されるドリンク以外は、そんなに大量ではないのでご安心を。






Last updated  2019/09/22 08:30:07 AM
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2019/09/16
 犬山の事は、事前にそれなりにしっかりと呑み屋探しをしておきました。というのも過去に訪れた朧気な記憶だと夜遊びするには不向きな店という印象が強かったからです。実際にリサーチしても雰囲気の良さそうな店は案外少なくて、たまに古い店があっても日中だけの営業ととても残念な事になっているのです。ならばもう無駄な足掻きはやめて食べたい物を食べることにしよう。犬山の名物は豆腐の田楽とかまあ正直余り食手の動く物じゃないから、いっそのことビストロとかフレンチにしちゃおうと思い立ったわけであります。でも予約は敢えてしませんでした。まあ、何とかなるだろうと高を括ったという事もあるけれど、旅の最中だと突然に食欲不振に見舞われるなんてことが往々にしてあるものです。その日宿泊する事にしていたホテルの近くに国だか県だか市指定の文化財とかいう奥村邸というのがあって、そこに「フレンチ 奥村邸」とそのままの店名のやや格式の高いお店があったのだけれど、そこはマナー教室なんかもやっていて、ドレスコードにも喧しそうだからよす事にしました。翌朝犬山城見物のために歩いてみたらホントにホテルとは目と鼻の先の位置にありました。立派な建物ではあるけれど、周辺がゴミゴミとした場末めいたムードだからちょっと違和感がありました。













 結局、駅の反対側―これが無残な程に再開発され歴史ある町としての体裁を一切留めてはいないのです―のショッピングモールを目指したのでした。記憶が曖昧ですがここももうじき閉まるというようなことが記されていたように思うから駅前の空洞化は犬山でも変わらぬようです。さて、こんなショッピングモールの隅っこに40種類のワインとオーガニックフレンチを標榜するビストロ「Sou-Sou」はありました。地方都市の事をバカにするつもりは毛頭ありませんが、こうしたカジュアルな雰囲気の料理屋というのは和食は別かもしれませんが、フレンチに限らず諸外国の料理屋は東京、大阪、名古屋、京都といった大都市圏のものが上質だという印象があります。高級店は、地方都市でもハイレベルな店があったりするようですが、カジュアルな店は家庭料理に毛の生えた程度ということが少なくないように思われるのです。ならば定評のあるお店に行くのが正解という事になるはずですが、そうはできなかった理由は先に述べたとおりです。高級店でもドレスコードのない気軽な店もあるようですが、それはそれで店の雰囲気とはそぐわぬ気もします。そんなこんなと言い訳してますが、単にケチだというのも隠しても隠せぬ答えなのです。さて、こちらのお店、地元の奥さま達で結構な賑わいを呈しています。駅もすぐ間近なのに人通りの少ない駅前通りとは隔世の感があります。コースは選択肢がない―いや、あったかもしれませんが選択肢は極めて少なかったかも―のが少し残念ですが、選ぶ余地があってもにたようなものを選んだからまあ支障はありません。それよりもオードブルが盛合せというのが気掛かりです。往々にして盛合せというのは、楽しげではあるけれど実食すると各々の料理は手抜き感が強かったりする事も多いのです。でもここのは全般にちゃんとしていて楽しめました。スープも付いていました。夏らしくヴィシソワーズでこれがさっぱりしてとても美味しい。メインもいいし、デザートのクリームブリュレも実にちゃんとしているのです。食レポとして、何も語っていないみたいなものですが、結論としてはとても美味しくて満足度の高いコースでした。地方都市にだって美味い料理を出す店もあると思い知らされることになりました。カウンター席には立派なフランス料理本も並べられていて、それらを眺めながらゆっくり食事とお酒を楽しんでみたいなあ。でも今後ショッピングモールがどうなるかで店のあり方も変わってしまいそうで心配です。犬山の町にいながら都内での普段の夜のような気分になりました。






Last updated  2019/09/16 08:30:07 AM
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2019/09/15
 郡上八幡からは念願の長良川鉄道に乗車することにしていました。念願ではあったけれど、当初の旅行計画では、乗り潰しすることを念頭に据えていただのでありますから、中途半端な悲願成就ということは認めざるを得ません。まあ、乗り潰しという行動というか目的には今のぼくは何ら価値を見出していないから必ずしも終点まで行って折り返さねばならぬというような気概はそもそもないのであります。だからいいかといえばそんなことはなくて、長良川鉄道の沿線には郡上八幡以外にも気になる駅が数駅あるのでした。あるからにはそれらの駅で下車し損なったことに対しては忸怩たるものがあるのです。しかし、物は考えようであります。世界中を隈なく経巡ることなど到底無理であることは、とっくに分かっているのだから、なんでもかんでも行きたがってみても仕方がありませんが、だけど、行きたいスポットがたくさんストックされている状態というのは、慌ただしい生活を送っている中で突然、旅する機会が巡ってきた場合には非常に重宝するものです。どこに行きたいかから検討を始めている時間など多くの場合なかったりするのだ。だからどこに行きたいかから予算や時間を秤に掛けて現実的に実行可能なプランを捻出するといういう作業に一足飛びで取り掛かれれば随分と充実した旅の予定が構築できると思うのであります。話がどんどん脱線していますが、ともかくとして今度もしまた長良川鉄道に乗車するチャンスが巡ってきた場合は、郡上八幡の滞在時間を減らして他のエリアに照準を当てるだけの余裕が生まれると考えれば、都合がいいのではなかろうかと思うのです。なんてこうしたウダウダ愚痴っていること自体、未練の露呈に相違ないのでありました。

 さて、無駄話はこれ位にして、郡上八幡駅は想定外の賑わいで、それはぼくがそうであった以上にいい加減に長良川鉄道をつまみ食いせんとする都内からの観光客が押し寄せていたからなのでした。彼らの行程をたまたま耳にしたのだけれど、早朝に東京から新幹線に乗車してこれははっきりと聞けなかったけれど名古屋辺りで観光バスに乗車、郡上八幡をわずかの間だけ散策した後に郡上八幡駅で列車を待ち受けていたようであります。人のことをとやかく言えぬけれど、なんとまあせっかちな旅だこと。彼らが一斉に湯の洞温泉口駅で下車するとようやく列車は閑静さを取り戻し、一路、美濃太田駅に向かうのでした。美濃太田駅で高山本線に乗り換えることになるのですが、せっかくだから駅前を散策してみることにしました。





 ところがここが余り面白い町ではなかったのです。それは駅のホーム上から眺めただけでも見て取れたわけですし、すでにかなり歩いてへばり気味でもあったから、そうそう降りる機会もないので頑張って歩いてみることにしました。しかしまあ駅からはある程度の商店が立ち並んでいるように見えたのだけれど、実際に歩いてみるとほとんどが営業をやめてしまっているかに思えるのばかりだし、やってるとしても少しも興味をそそられぬのだから参ってしまう。喫茶も少しも出現しないから困ったものです。ここで長居をしても時間がもったいないと駅に引き返そうとしたらまあ至って普通っぽい「POMELO(ポメロ)」があったので、せっかくだからお邪魔することにしました。上品な雰囲気のきれいなお店で、コーヒーよりも紅茶を飲ませるお店のように思えました。それでもコーヒーを頼んでみると一緒にフルーツポンチが添えられていました。素敵なサービスだなあ。さすがに岐阜の喫茶だと感心します。店を出る際にお隣をみてみたら、喫茶と繋がっていてそこは果物屋さんなのでした。ティールームというよりもフルーツパーラーだったのね。

 高山本線に乗るとあっという間に鵜沼駅に到着、駅舎でつながっている名鉄犬山線の新鵜沼駅から犬山駅まではすぐの距離です。当初、最終日の過ごし方を迷っていたのですが、地図を眺めてみたら犬山がとんでもなく近いのでこの予定を立てたのでした。明治村にも行きたいところですが、今回の旅では未練ばかりを述べているけれど、実際に今回辿ったルートは魅力だらけなのだからそうなるのは織り込み済です。







 さて、翌朝犬山城とその城下を眺めに向かいます。古い町並みを乱すかのような古ぼけた建物があって、犬山市福祉会館とのこと。ぼくの好みの物件なので、覗いてみたら「こうらく」なる喫茶兼食堂があります。しかも早くも営業を始めているようです。う~ん、朝からツイてるなあといそいそと入り、モーニングセットをいただきました。やはり食堂色の強い内観は一気に時代が50年近く逆行したようで軽い眩暈を覚えました。まあなんてことはないけれど、朝から寄り道するには格好のお店なので、お出かけの際はぜひにとお勧めしてさっさと筆を置くのでした。






Last updated  2019/09/15 08:30:06 AM
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2019/09/09
 高山ではもう一軒呑みに立ち寄りました。先述したように高山の夜は思っていたよりもずっと早く暮れてしまうようです。多くの外国人観光客たちが所在なさそうにふらりふらりと暗い夜道を集団で徘徊しているのは、ちょっと怖い感じもします。ぼくも彼らから見れば、夜道を暗い顔をしてぶらぶらしているからずいぶんと不審な人物に映ったものと想像されます。とまあ実際に呑んでるよりも歩いている時間の方が長かったのではないかと思うほどに歩く羽目になったのは、高山という町の夜の早さが原因であるとは本当ならば言えないのでした。高山も大きな町だから屋台村のでこなる横丁を中心に呑み屋街も広がってはいますが、ここぞという決め手になるような酒場には遭遇せず、行ったり来たりと優柔不断を旅先でも貫いたのがよくなかったのであります。旅先で路頭に迷ったら多少の好みの優劣などは抜きにして手早く意思決定をするのが効率的であることが多いことはわかっているのです。ホテルが駅の向こう側にあるのでしぶしぶと駅方面に引き返すことにしたのですが、ふと思いついて路地裏に入ってみるとちょっと良さそうな渋いお店があるからたまには優柔不断が功を奏することもあるようです。













 店の名は、「当り矢」でホルモン焼店のようです。ホルモン焼きはちょっと高山っぽくないかななんてことを思いもしたし、それより何より胃腸への負担も馬鹿にならぬから、旅先で食することには畢竟慎重にならざるを得ません。外観よりはのっぺりと面白みにやや欠ける店内をざっと眺めるとすぐさまメニューを開きます。おや、牛や豚に混じって鶏肉もあるようです。ホントかどうかは分らぬけれど、鶏だとヘルシーっぽいし胃腸への負荷も軽いんじゃないかという気がするのであります。そんなこともあり、鶏肉を注文し酒は焼酎を頼みました。ほどなくして届いた鉄鍋には鶏肉を覆い隠さんばかりのキャベツやら玉ねぎが被せられています。ふうん、変わった流儀だねえなんて思いつつしばらく箸で鍋を弄びそろそろいいかなと小皿にとって口に放り込んでみるとにんにく味噌風味の醤油ダレが絡んでシンプルながらなかなか旨いのでした。とこの文章を書き始めて気付いたのですが、これって所謂ところの鶏ちゃんそのものじゃないか。翌日訪れる予定の郡上八幡の名物料理ですね。現場で食べた際にはそんなことすっかり念頭になく、たぶんメニューにも鶏ちゃんという風には記載されていなかったように思うのです。だからといってこんな有名名物料理にも気付けぬとはいかにも情けのないことです。先日、ケンミンショーで簡単野菜料理といった企画で総集編で見た時にも思い出さなかったし、それを見て、自宅で再現もして食してさえいたのにも関わらず高山のこの店の料理とは結び付かなかったのはいかにも愚かしいことです。ともかくこのブログを書くことをきっかけに思い出せたのだからよしとしておこう。ちなみにぼくの後にやってきた一人客もそれを知らずか、牛肉を数種オーダーしていたのでした。



 ちなみに「串焼き 島田」というのを夕暮れ時に見掛けていて、本当はこちらに立ち寄ろうと思っていたのだけれど、真っ暗になった後にはどうにも見つからなかったのは、とっぷりと夜闇に包まれたこの町では店の明かりがないと見つけようがなかったのかもしれません。だとするとこちらはすでに店を畳んでいたということなのでしょうか。






Last updated  2019/09/09 08:30:06 AM
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2019/09/08
 高山での喫茶巡りは不完全燃焼に終わることになりましたが、それでも充分に印象深い喫茶に立ち寄れたからしっかりと満足を持って町を出発できました。当初の想定では高山本線で下呂駅を目指すつもりでした。下呂にある「スナック&喫茶 のばら」などを巡るという野心があったからですが、冷静にスケジュールを眺めてみるととてもではないけれどのんびりと下呂の町を散策する余裕はなさそうです。ならば高山の喫茶で少しでも過ごせた方が良かろうと予定を変更したのでした。その考えは前日の白川郷からの路線バスの到着したバスターミナルで思い付きました。そんな事は実際に高山に来る前に調べが付いていても少しもおかしくなかったのですが、予定の変更に次ぐ変更によりすっかり調べるのが面倒に思えたのです。下呂駅に向かう濃飛バスの乗客はわれわれ以外にはほとんどなく、途中の集落から乗っては降りで結局終点まで乗り通したのは我々だけという有様です。まあ、列車が運行されているのにわざわざ路線バスを使うのは普通なら酔狂に過ぎぬけれど、この場合は列車のダイヤの谷間の時間帯だったからまずは賢明な選択肢だったと思うのです。そして実際、その路線バスからの景観は列車から眺めるよりずっと変化に富んでおり、加えて、岐阜が裏の喫茶王国である事を証明するに足るものなのでした。途中、何度バスが無情に素敵な喫茶を通過するのを歯がみして見送ることになったことか。でもどうして下呂の散策を投げ売ってまで先を急ぐのか。

 実は今思い出したのですか、今回の旅を当初決めたのは長良川鉄道に乗るという目的があったからなのでした。つまりは長良川鉄道に乗車する事を最大かつ唯一のミッションとしていたはずが、スケジュールをこね繰り返した結果、本来の目的を見失ったということです。旅の計画というのは余りに熟成に時間を掛けるのは得策ではないようです。とかいいながら、喫茶と酒場の影が薄いこの旅で得たものは消して少なくなかっという程度に自負はあります。特に下呂と郡上八幡を思いっ切りショートカットして移動する手段を見付けられたのは、これから似たような行程で旅の予定を立てている方には参考となるかもしません。というのが白鳥交通の郡上八幡行無料連絡バスなる観光振興のためのバスが運行されている事を知ったのであります。かつてはいわゆる酷道をウネウネといつ果てるともない悪路を行かねばならなかったのが、今では山を串刺しにする長延なトンネルを抜ければ1時間20分程度で送り届けてくれるのです。これは実に素敵なサービスで途中、小さいながらも道の駅にまで立ち寄ってくれると致せり尽くせりなのです。ただし出発は10:00発の1便のみで、予約も必要なのでその点は留意が必要です。親切で鶏ちゃん押しの運転手のお兄さんと楽しくお喋りするうちに早くも郡上八幡に到着です。




 さて、郡上八幡に到着し、すぐに「門」にて休憩。郡上八幡の中心部は駅から離れているのですが、先のバスはその中心となるバスセンターで降車させてくれるので、その点でもとても至便なのです。本来であれば駅から歩くなりしてのんびりと確信に迫るという過程も良いものですが、この暑さではなるべく楽をしたいところです。こちらの喫茶店はごく平凡な小奇麗なお店です。もう少し何か語るべきところですが、とても普通で語るべき言葉が浮かんできません。









 町並みを散策しているとこの先の予定など投げやってひたすら路地に迷い込みたい誘惑にくださいしています次の「珈琲館 チロル」は、全くのノーマークのお店でしたが、とても良かったのです。狭い軒先を通り抜けると思いがけずも立体的で複雑な内装で訪れる度に視線に変化をもたらしてくれそうなのがとても愉快なのです。クラシックでありながら、芸術的な意匠が随所に散りばめられていて、全体としての統一感とかを確認するだけの暇はありませんでしたが、むしろ全てを見届けてしまうのは無粋な振舞いなのではないかと感じました。何度も繰り返し訪れてみて、自分にとっての居場所を見出す楽しみがここにはありそうです。この町で暮らしていたなら、目的や誰と一緒だったかもしくは一人であるとかを状況に応じて使い分けられるようになりたいと思わせてくれるのでした。







 郡上八幡でも取り分け古い町並みを今に留める何やら気の利かぬ通りの名を付けられた通りを歩くと「美濃」というこの地方の伝統建築群にすんなり収まった喫茶がありました。こうしたリノベーションされたらしき喫茶というのは外観頼みでがっかりさせられることが少なくありません。少なくないというのは控え目な書き方で実際にはほとんどがそうなんだろうと思うのです。また、和風建築には和のテイストをという期待に応えるためか、外国人観光客や思い描くようなベタなものになりがちなようです。しかし、こちらはそんな憶測を心地良く裏切ってくれます。リノベーションの薄っぺらさは積み重ねた歳月が覆い隠してしまっているし、和のテイストは凛とした女性店主のキッチュさ寸前の趣味性でとてもユニークなものが散りばめられていて、想像を凌駕するのです。選り好みする傲慢さを窘められた気分です。さて、コチラには隠し玉のお楽しみがありまして、それは手洗いに関することなので詳細は省きますが、機会があれば拝借してみてはいかがでしょう。



 駅まではタウンバスを利用しました。車窓からはこの町で一番気になっていて当然立ち寄ってみようと思っていた「喫茶 吉野屋」が、中休みを終えたのか先程は消えていた照明が灯っていて、また来るようにとのお告げのようにも思えたのでした。






Last updated  2019/09/08 08:30:07 AM
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2019/09/02
 白川郷からは、直接に高山に向かう路線バスが運行されていてとても楽チンであります。最初に書きましたが、今回は本当ならば高山と郡上八幡を満喫する旅とするはずでした。しかし、同行者の要望もあり、五箇山と白川郷を追加したために高山をじっくりと散策する機会は次に譲った方が良さそうです。なんて、理由を観光のせいにしてしまいましたが、実は都内からの高速バスの運賃が高山行きが富山へのそれの倍額以上という極めて切実かつみみっちい理由もあったのです。高山行きの運賃が高いとは思ったけれど、まさかここまでの開きがあるとはこんな事がなければ知らずに済ませてしまったかも知れぬ。それはともかくとして、ぼくも思いがけず世界遺産となって以来、初めて合掌造りの景色を眺められたのは収穫でした。もう見そびれてしまったという後悔をしなくて済むのですから。というわけで高山に到着し、宿で荷を解きいくつかのヤボ用を終えてついでに喫茶のチェックと立寄りを済ませた頃には日もどっぷりと暮れてしまいました。

















 高山ではずっと行ってみたいと思っていたお店があります。居酒屋好きであれば容易に想像できるであろう「樽平」です。太田和彦氏の著作や番組でも何度も取り上げておられるので、ぼくなどがあえて饒舌にならずともこの酒場の粋は記録され語り尽くされていることでしょう。詳細はそちらをご覧いただければよろしいかと、と述べると話は簡単なのでありますが、さすがにこんな投げやりなブログではまずかろう。すぐそこと書かれた引き込み看板に促され、店の前に歩みを進めると端正な文字で店名が記された看板があります。分かる人には分かるでしょうが、その生硬さがどこか大映の映画監督、増村保造のタイトル画面のように思えるのでした。通りのそのまた路地からさらに奥まってたたずむ店舗にすぐさま好感を持ちます。内装もそうそうと口に出しそうな位に典型的なものであり、歴史を滲ませながらも少しも劣化した感じはせずとてもとても大事に店を守ってきたのだろうなというのが見て取れるのでした。店は母娘お二人でやっておられたけれどかつてはご主人もおられたのではないか。そんな映像が記憶の隅に残っています。さて、日本酒の呑み比べセットなどを頼むのはいかにも素人臭いがまあ素人だからよかろう。肴は時価といかにも不安であるけれど、ここは鮎の塩焼きは頼まぬわけにはいかぬと思うのだ。そして、そんな鮎はとんでもなく旨いのだ。かつてどれ程の鮎体験をしたかと問われると非常に心許ないのであるけれど、それでもここの鮎の旨さはしみじみ感じられるのです。明日の郡上八幡はそれこそ鮎の名産地であるから、期待は大いに増すのでありました。まあ、結局のことろこの旅で鮎を食するのはこれが最後となったのですけどね。







 さてさすがに一軒で済ますのは詰まらぬからとこの後、散々町を彷徨って少なからずの酒場を通り過ぎたのだけれど、これといって心惹かれる酒場が見当たらなかったのです。歩き疲れて途中、もう面倒だから高山ラーメンでも食べてホテルに戻るかと思い直してみたのだけれど、今度はそれすら行き当らぬのだから今回は一軒目が良かった分、割の悪いことだなあと感じたりもしたのでした。駅前に戻ってきて「八角亭」を見掛けた時にはもう物色する気迫すらなくなっていて、もうここでいいやと投げやりに飛び込むことになるのでした。しかしここには非常に憤慨させられたのです。何に憤慨させられたかは詳述せぬけれど、とにかくぼくはもう行くつもりはない。けれど、結構な賑わいだから気に入って通われる常連も少なくないようです。炉端焼きのお店のようだけれど、それらしいところは希薄で、ならばとさっきも頂いた奴をもらうことにします。この辺の地域の奴にはどうも真ん中に練り辛子が仕込まれているようで、それほどピリッと辛いわけではないけれど、それでも風味が良くてちょっと気に入ったのでした。帰京したら真似してやろうと思うのでしたが、実際やったかというと未だに試していないのでした。買ってきた奴サイズの豆腐に辛子のチューブとぶっ刺してニュルっとすればまあそれらしいものになるはずで、非常に手軽な肴だから近いうちにぜひ試してみることにしよう。ということで、いやな思いをしたのだけれど、実は今では何にそれほど腹を立てたのか判然とせぬ―両隣の客に対して苛立ったことは覚えているけれど―けれど、まあちょっとしたアイデア料理を覚えることができたから良しとするのであります。






Last updated  2019/09/02 08:30:09 AM
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2019/09/01
 高山には、数多くの喫茶店があることは調べができていたのです。高山を最後に訪れたのは随分以前のことで、当時は喫茶店巡りなどという贅沢な趣味は持ち合わせていなかったため、喫茶などは見掛けたに違いないけれど少しも記憶には刷り込まれなかったようです。まあ、当人の好むと好まざるとに関わらず脳にはありとあらゆる知覚情報は蓄積されていて、だけれどそれを引き出すための栞が挟まれていないだけということのようなのですね。既知無、いわゆるデジャヴというのは出会い頭に遭遇した何某かが感覚受容器で知覚された際の情報が脳を駆け巡った際に蓄積された既知の情報と無意識のうちに突合されたことにより発現するというらしいのだ。らしい程度の認識をもっともらしく語ってみせるのもなかなか厚顔無恥なことであるけれど、まあ小馬鹿にされたり、嘲笑されるのには不感症となっているから構いはしまい。こんな話はどうだっていいのだ、時間がないからとっとと本題に入ることにします。












 夜になったし、大雨でもあったので躍起になっての喫茶巡りはやめておくことにしました。せっかくの高山なのに夜から行動開始で翌朝も早くから移動しなくてはならないから、高山観光はまたにしてのんびりと過ごすのも悪くなかろう。でも「喫茶 ドン」ってのが遅くまで営業しているようだからちょっと行くだけ行ってみるかなと、あまり期待せずに歩いていたら「バグパイプ」というのがとってもいいじゃないですか。でも時はすでに遅し。まあそれこそまた来ればいいことです。で駅方面に引き返しつつ酒場巡りをしようかなと思っていたところに、ちょうどよく「喫茶 ドン」が登場。これを見たら入らざるを得ないだろう。気分はすっかり酒場モードであったけれど、どこか古風なバーのようなムードを放っていてかっこいいじゃないの。これはみすみす見過ごすわけにはいかぬのだ。といそいそ店内に入るといやはや外観以上に素晴らしいではないですか。素晴らしい、といってもぼく好みのという留保は付けるのがよろしかろうけれど、とにかく痺れるばかりにカッコいい。椅子カバーというと長岡の「COFFEE HOME シャルラン(CHARLIN)」、長野の「純喫茶 りんどう」、御殿場の「ベル」などがすぐに脳裏に浮かぶけれど、こちらも同じように忘れがたい喫茶店となりそうです。内装の素晴らしさは文章にするのが煩雑で、苦労してみてもその労が報われることは少ないからあえて放棄することにします。だから文章が上達しないけれどこの際そんなことはお構いなしです。そして特筆すべきは、こちらの女性陣の暖かな応接であります。お三方が入れ代わり立ち代わりで応対してくださってそれがとても可愛らしいし、和やかな気持ちにさせてくれるのです。ギスギスした気持ちになった時には直ちにここに来るのが正解。









 翌朝、何とかかんとか時間をやり繰りして―そのやり繰りとは何ぞやということは次回触れることになりそうです、この自信のなさは単なる忘れっぽさを胡麻化すため―「コーヒー 4の65」にお邪魔しました。店名はご想像のとおり。古びた味わいのあるお店です。向かいには清水ミチコの実家とどこかで耳にした「if珈琲店」があるけれど、個人的には早朝から営業しているこの投げやりな店名のお店を強く擁護したいところです。時間がなかったので短い滞在時間となりましたが、ここ高山ではいい喫茶に巡り合えたと、これはまたもや出向くこと必至です。





 ちなみに遅くなったのは、駅の反対側をずっと行ったところにある有名ブーランジェリー、「トラン・ブルー(TRAIN BLEU)」に寄りたいという同行者の要望に応えてのことであります。気取ってブーランジェリーと書いたけれど、パン屋と呼ぶにはあまりにもハイレベルな商品ばかりで、喫茶好きと公言することが、語るに落ちたと非難されようが遠回りして立ち寄って大正解の絶品ばかりでありました。






Last updated  2019/09/01 08:30:08 AM
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2019/08/26
 白川郷では、土砂降りに見舞われることになり思ったような段取りで行動できず、もたもたするうちに予定していたバスに乗り遅れてしまいました。今まさに脚光を浴びている旬の観光地での食事となると無駄に高いばかりで少しも旨くなかったりして、少しも乗り気にならぬのでありますが、ひどい雨なのに気温だけは夏の暑さを反映しているから、もう蒸し暑くて堪らんのでした。蒸し暑さの深いから逃れるためにも観光地メシを受け入れざるをえなかったのでした。









 そこで、バス乗り場から近い「いろり」で昼食を摂ることにしました。合掌造りの趣のある店舗ですが、外観のみ風情があっても店内は観光地風のしかし真新しく味のない食堂だろうという程度に期待せずに暖簾をくぐったのですが、これがなかなかに店内も風情があるのでした。店名にもなっている囲炉裏もあったりして悪くないんじゃないかい。当然ながらせっかくなのでお酒でも頂くことにしたのでありますが、どぶろくセット650円なるものがあって、これがどぶろく一合と石割豆腐、そして小鉢はなんだったっけなあ、なかなかに気の利いたセットじゃないか。これだけというわけにもいかぬから焼とうふ定食1,296円を頼むことにしたのでした。「とうふは白川郷独特の『硬いおとうふ』を使用してい」るということで、これが確かに歯応えのあるがっしりとした食感で素朴ながらもなかなかに美味なのでありました。朴葉みそや若鳥けいちゃんなどの定食も魅力的ですが、いずれもこの夜、宿泊する高山や翌日行く予定の郡上八幡の名物だからあえてこちらで頂かずとも良いのであります。いかにも和の雰囲気の店内は外国人観光客で繁盛していて、この雰囲気に外国人ばかりというのも違和感がありはしないかと思わぬでもないのですが、皆さん、案外慣れた様子で馬鹿みたいにはしゃいだりせず落ち着いて過ごすことができたのはラッキーでした。






Last updated  2019/08/26 08:30:06 AM
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2019/08/25
 すっかり定番となったバスタ新宿から高速バスで向かったのは、富山駅でした。運賃は3,000円と手頃なのが嬉しいけれど、やはり上手く寝付くことができず、到着した時にはもう旅の終わりのようにぐったりしていました。数年前に福井から東京に向かう夜行バスに乗った時には金沢、富山を経由しているので今回以上に辛かった事を思えば、随分と楽なはずだけれど過去の苦労はやはり過去のものでしかないから、余り比較の対象とはならぬのでした。今回は当初、高山と郡上八幡をゆっくりと巡るはずだったのでありますが、同行者が折角だから白川郷に行きたいとか、帰りに犬山に寄ると効率が良いと提案したりして、物凄く盛り沢山な旅となってしまいました。貧乏性は却って旅を薄っぺらなものにするというのは分かっちゃいるけれど、まあ気に入ればまた訪れれば良いだけのこと。って再訪する機会などそうそう無いのは知っています。ともかく、早朝に富山に到着。目ボケ眼をスッキリさせようと朝のスタートがのんびりな富山の町では、例外的に早い時間から営業を開始している一軒の古い喫茶店にお邪魔することにしました。







「メルカード 富山駅前店」なのですが、この富山駅前店のことはとりあえずは置いておくとして、もともとは「UCCカフェ メルカード」の系列店であったと思うのです。思うのでありますが、念のためとネットで調べてみたところ、これがよく分からないのです。分からないというのは、この公式ページに店舗一覧があるのですが、富山駅前店はそこにリストアップされていないのです。ちなみに強い印象を留めているという点では彦根店が脳裏に去来するわけでありますが、ここも一覧には見当たらぬのです。まあ、「ルノワール」もそうでしたが、より結び付きの強いフランチャイズ店と比較的自由度の高い独立店があるようなものだと思えばまあそう間違いはないのではないかと思うのです。UCCもメインの宣伝喫茶を「上島珈琲店」にシフトしつつあるようなので、どこか古臭さを感じさせる「UCCカフェ メルカード」は徐々に数を減らし、「上島珈琲店」などに移行することになるのではないかと思うのです。チェーン系列の喫茶でも個性を活かすなら肩入れしたくなりますが、「上島珈琲店」など画一化の方向に突き進むようであれば、残念に思われるのです。さて、こちらは初老のご夫婦らしきお二人で静かに営業されていて、特別見どころがあるというわけじゃないけれど、画一化とは無縁な経年劣化によるうらがれたもの悲しさが心地よく感じられ、滞在時間のほんのわずかな富山の朝を有意義に過ごすことができました。







 さて、あいの風とやま鉄道金沢行で富山駅から高岡駅に向かいます。高岡駅前では加越能バスのバスセンターにて世界遺産バスの高岡⇒五箇山・白川郷片道フリーきっぷを購入。昔、やはり五箇山と白川郷に行った際には大変な苦労をして赴いたと思うのだけれど、世界遺産登録となり随分と利便性は増したようです。旅は楽になったけれど、苦心惨憺として行った時の方が今の記憶が鮮明なのは訪れた季節だけが理由ではなさそうです。一時間ちょっとの乗車時間で五箇山に到着しました。久し振りの五箇山は地元の方の頑張りで牧歌的な景観を保持していて、その努力には敬服いたすところですが、想定していたほどの感慨が湧かなかったのはちょっと残念でした。











 白川郷も感想は似たようなものでした。違いがあるとすれば、合掌造りの民家が民家に留まらず飲食店などの各種店舗としても活用されていること。これがいいのか悪いのかは意見が分かれるところですが、ぼくは単なる民家よりも店舗の方が好みです。きっと、店舗として用いる物件よりも民家として使われる物件の方がより過去の集落としての原風景を留めているのだと思われますが、あくまでも好みを優先することにします。「落人」、「狩人」、「コーヒー屋 鄙」など、喫茶店としても用いられていましたが、お休みだったり、混雑していたため入り損ねてしまいました。





 昼食の後に「喫茶 さとう」でしばしの時間調整。少しの飾り気もなく実用一辺倒、という程ではないけれど、白川郷という土地のイメージを全くと言っていいほどに感じさせぬのはちょっとばかり残念ではなかろうか。景観を壊さなければ良いという程度にしか思えぬのですが、実際に雪深いこの町で暮らしながら店を続けるにはこうした合理性も認めないわけにはいかぬのだろうと思うのです。まあ、こんな山間部の奥深い集落にこうして時間を潰す場所があるだけでもありがたいと考えるべきだと思うのです。思うのだけれど、もう少しでいいから喫茶店らしい雰囲気を整えて貰えると観光客の皆さんも喜ばれるはずだと申し上げときます。ってお前が期待しているんじゃないかってツッコミがありそうですが、当分、合掌造りを見るのは遠慮したくなる位に堪能しました。






Last updated  2019/08/25 08:30:06 AM
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