人生はタイミングだ
君がいれば、ただそれでよかった。はずだった。だけど、君がいないのなら、いったい僕はどうすればいいのだろう。なくしてはじめてわかる重さがあることくらい、承知していたはずだった。しかし、わかっていたのは「ある」ことだけで「どれくらいなのか」はやはりなくしてみないとわからないのだ。青い空を追いかけながら、思う。僕はどこへ向かおうとしているのだろう。つけてきた足跡を振り返りながら、思う。僕のたどってきた道は、僕だけのものだ。どこへ行こうと、空だけでつながっているわけじゃない。同じ思いがあるかぎり、どこかでまた出会えるのだろう。人生はタイミングだ。どこで何に出会えるかわからない。出会えたとして、どの出会いを大切にするか、どこまでつなげていきたいと思うかは人それぞれだ。人の数だけ、思いがあって人の数だけ空があるのだろう、きっと。