カテゴリ:家族
![]() この3連休の初日。寝ぼすけ長男が寝ているうちに仕込みに出てきた。 彼が起きてから電話があった。 「母ちゃん?今どこ?」 「ni:noだよー」 努めて明るく言った。彼はその日から二泊三日のお泊りに行く。 きっと不安な気持ちになってるのは重々承知だった。 って言っても、場所は大好きないとこたちが待つ私の弟宅。 弟宅でめでたく3人目が産まれ、義妹が入院している間 実母が弟宅に泊り込みに行っている。
いつも日曜日には実家の父母が常滑にうちの子守に来てくれる。 それがしばらく母は弟宅に『遠征』に行かねばならず 『まとめて孫たち面倒みるわよー』というありがたいお言葉に甘えて 今回の三連休子供たちは弟宅にお邪魔することになった。 弟も仕事、嫁は入院。 私たち夫婦ももちろん仕事。 親がいなくてさびしい状況なのは両家とも同じ。
うちのハル坊を筆頭に→AOちゃん→弟宅の長女→長男と歳の近い4人がそろう。 行くまでは私と離れるのがさびしいと思っていても 行ってしまえばきっと楽しい時間が待っている。
「いってらしゃーい!楽しんでおいで!」
電話のハル坊に、思いっきり明るい声を掛け電話を切った。 心の奥にある『ごめんね』に思いっきり蓋をして。
そして三日目の今夜。 へとへとになって家に着くと 少しだけ先に帰ってきていた子供たちの 「おかえりー!!」の声。 ハル坊は玄関すぐの廊下に隠れていてすぐに抱きついてきた。 AOちゃんはリビングに行くとコタツに入って漫画読んでた(笑) 第二子って…女の子って…こんなもんなのかしら? それに比べて、このへたれの長男ったら・・・ 一生懸命、涙かくして必死にくっついてくる。 「あー眠たい。」って言いながら、私に膝枕してくる。 眠たくって眠たくって…といいながら私の服で目をこすってくる。 服が涙でにじんでた。
三日ぶりに三人で川の字になって寝た。
ハル坊の大きな寝息も AOちゃんの寝相が悪い足蹴りも やっぱり私の生活には欠かせないもの。
クールな長女より、甘えん坊な長男より 私のほうが何倍も何倍もさびしかったんだ。 昨日、おとついと、子供たちがいない家に帰る車の中で思った。
これじゃ、私があの家に帰る意味なんてない
たった二・三日のお泊まり会なのに。
今回の震災で子供をなくした人のことを想うと 自分には想像を絶する暗闇が広がる。
普通の毎日は奇跡だと思う。 仕事ができる。 家族がいる。 ご飯が食べれる。 あたたかい布団で寝られる。
当たり前の、この毎日が ずっとずっと 続きますように。 N
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最終更新日
2011.05.06 00:03:33
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