2012/02/13(月)08:55
二宮正治小説:広島市安芸区矢野の中学生の恋物語第38回
「恋をする時女の子はいつも全力投球だよね」
この雄太の問いかけにかおりも恵美も、
「そういう事」
と頷くのだった。
「初恋が甘かったり、淡かったりするのは大人があとから振り返って思う事だ」
雄太は自分の身に起きている事についてこう結論つけた。
しかし雄太はまだ不安だった。
「大人の意見が聞きたい」
こう思った雄太は広島市の青少年支援メンター制度を利用してメンターさんとふれあう事にしたのである。このメンター制度は広島市が力を入れている制度で、人生経験豊かな人がメンターに登録して小学生中学生とふれあう制度である。(利用者は無料でこの制度を利用できる。ボランティアの一種)
雄太のところに来てくれたメンターさんはもと中学校の先生をしていた女性だった。
「先生、初恋が甘かったり淡かったりと言うのは、大人が子供時代を振り返って思う事ですよね」
この雄太の問いに、
「そうよ、女の子は愛する事に必死だもん。男の子たら見たら驚く事ばかりのはず」
このメンターの女性の答えに、
「ありがとう先生、気が楽になった」
と雄太は心の底からお礼を言うのだった。そして、
「また来てね」
とも言うのだった。
*この物語りはフィクションです。登場人物も存在しませんが、広島市の広島市青少年支援メンター制度は実在する制度です。利用してみてください。