カテゴリ:不思議体験
田舎から町に引っ越してしばらくした小5か小6の時だったと思う。学校から帰ると突然両親が「映画に行こう」と言い、生まれて初めて映画館に連れて行ってもらい映画を見た。 突然の事、しかも大きな映画館に驚いた。映画は「キングコング」、序盤の原住民の恐ろしげな儀式の映像の迫力に圧倒された。自分のすぐ近くにコングがいるようで息を飲むような感覚、最後のシーンでの複雑な思いなど、昨日の事のように思い出す。どんな映画を見ても、最初に見たキングコングが一生で一番強烈な印象の作品である事は変えられないだろう。 そんな思いがあったので、そろそろ小5の子供を映画に連れて行って驚かそうと考えていた。なかなか時間がなかったり適当な作品がなかったりで実現しなかったのだが、昨日の夜、突然機会が巡ってきた。映画は話題の「アバター」。子供同士でアニメ映画は何回か見たらしいが、本格的映画は初めて。 3D映像は博覧会みたいな企画で短時間体験した事はあったが、普段ほとんど映画を見ないので3D映画とやらは私にとっても初体験。いきなりの宇宙船内に自分が入ったような映像にギョッとした。 男の子が空想するような幻想的な世界が臨場感ある映像で次々現れる。アニメの宮崎映画を実写にしたような感じだ。美しく迫力ある映像の連続であっと言う間に時間が経ってしまった。それにしても映像技術の進歩はすごい。 子供はどうだったろうか。「面白かった」と言うものの様子は淡々としている。良い思い出となってくれれば良いが。さらに、この子が子供と映画を見にいく時はどんな映像になってるんだろうか。 ところでアバター、現代社会や科学文明の風刺という点でキングコングと似ているが、物語の結末の違いはどうしてだろう?子供が空想を膨らまして作ってきた夢の世界を、映像化してしまう事は良いのだろうか?こういう映画って空想力の衰えた大人のための遊びなのかな?などと、評論家みたいな事を考えなら岐路についた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 7, 2010 07:24:47 PM
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