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カテゴリ:イタリアの笑えない話
うちのダンナさんは、非常に、非常に、温厚で謙虚な人です。
温厚で謙虚すぎるゆえ、横にいる私が、それにイライラしてしまう事も多々。 そんなダンナが、今日キレました。←あ、もちろん私にじゃないですよ。 話せば長くなるのですが・・・ 本契約日も引越しももう2週間後に迫った今、今更、明らかになった事が! 前にも書いたかもしれませんが、この家には現在住んでいる人のローンが2つ のっかってたんですね。で、去年までにそのうち1個を解消するために支払いをし、 残り1つは本契約と同時に名義変更をする事になっていたんです。 このもう1個を解消する資金にはうちにはないし、 その為にローンを組むと、この不動産での2個目のローンとなり 手数料や、新規でローンを組むための公証人への費用などの問題もあったし、 仮契約までに、売り手と銀行に一緒に行って、それが可能かしっかり確認し その手数料なども聞いてうちが負担するという話になってたんです。 が!先週、本契約に向けて、この名義変更するローンの契約書のコピーを 確認していた公証人から電話が・・・ “このローンに保証人がいるんだけど、この保証人の問題はないのよね?” そ、そんな話は聞いてないで~! 日本でローン組んだ事ないからよく分からんが、この保証人は、ローンの契約者が 変更になろうと、一緒にもれなくついてくる=見ず知らずの相手の保証人になる。 が、売り手に電話したら、最初は “いや、単なる万が一の時の保証人だし、問題ないですから!”とほざいていたのに “いや、実は彼女(=しかも別れた妻!)かなり嫌がってて・・・”と言ってきた。 そりゃ、そうやろう。うちはもちろんちゃんと払うし、彼女の世話になる事はないが 見ず知らずのローンの保証人なんか、誰が喜んでやるかっちゅうねん! 問題は、うちが彼女の気持ちを尊重してローンを組むとなると大変なことになる =で唯一の解決策が名義変更だったって事を、オッサンすっかり忘れている。 私達的には、仮契約=オッサンもサインしている公の書類に支払いは名義変更と しっかり記載されているし、私達的にはそれで全然問題ないのだが、状況を考慮し、 ダンナも有休までとって親戚が勤めるプラートの銀行まで相談に行ってきた。 すると!ローンの解消の為のローン契約を、ローンの解消と同時にできる =2個目のローンにならずに手数料も1個目のローンと同じにできる事が判明! ただ問題は時間がもうギリギリなのと、このローン契約にかかる経費を誰が持つか? ・・・皆さん、どう思ういます?理屈的に、120%オッサンでしょう! (厳密には、新規ローンの経費-元々こちらが負担するはずだった名義変更の経費) て事で、オッサンに晩に電話したら、まだダンナが説明しきってないのに “この経費は俺に何の関係があるんだ!?”と興奮して声を荒げてきた。 いつもはムカっとかなりくる時でも冷静に話しをすすめるダンナ、 最初は“最後まで話聞いて下さい”って言ってたけど、だんだん “あ?やっぱりアナタもイタリア人ね”という戦闘態勢トークに入っていた。 (でも、根がいい人すぎるので、私からすればまだまだ優しいと思う) だいたい、家を売る時点でなんでローンの保証人の元妻に話してなかったん? 何を根拠に名義変更できる、できるって言いまくってたん? しかも、それもう8ヶ月以上前で、しっかり仮契約書にサインしてるのに、 何で“この経費は俺に何の関係があるんだ!?”とか言えんねん~オッサンよおぉ~! “じゃあ仮契約書通りに名義変更ですね、うちはちゃんと払いますし、 そちらサイドで問題があろうとうちには関係ありませんから!”とダンナが言い切ると とりあえず経費を公証人に聞いてからもう1度連絡を取り合う事で今日は終了。 電話を切ってからも、ダンナはいつになく荒れていた。そして・・・ “Sono deluso, ...ci sono le persone cattive...(失望した、汚い奴らがいっぱいいる・・・)” と、怒りを通り越して、何やら涙目になってずどーーーーーーーーんと落ち込んでいる。 どこまで人がいいんや、この人は・・・。 ピュアすぎて悪どいオッサンに傷つけられたダンナ・・・かわいそうで愛しくなると同時に、 前から不審感を持っていたオッサンに怒り爆発、一方でどば~っと不安も襲ってくる。 あと2週間後に迫った本契約と引越し、ホンマにうまくいくんやろうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.10 22:14:16
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