2008/02/04(月)06:15
形になる仕事
昼前に、ピンポーンとベルがなる。
私とマニーノ2人っきりの時は窓から見るか、インターホンでまず受け答えをするのだけど
“誰?”とインターホンで言うと、“・・・お、おれ、ジャ、ジャン二・・・”とどもった声。
窓からちらりと見ると黒人の男性がモノ売りに1軒1軒まわっていたようだった。
“何もいらないから”と言って窓を閉めたが、このクソ田舎にも不法移民の人が来たのか・・
と複雑な気持ちになってしまった。
彼らには彼らの事情があるだろうし個人的には恨みも何もないけれど、不法移民の犯罪の多さや、
差別する一方で思いっきり酷使して利用するイタリア社会を考えるとかな~り気分が悪くなる・・・
すると、5分もしないうちにまたピンポーン ・・・何もいらんっちゅうにぃ~!!!
と言いたい衝動を抑えて“誰?”とまたインターホンに出ると、今度は郵便だった。ホ・・・
東京からやってきた薄いダンボールの封筒。
カラヴァッジョの記事が掲載された新聞紙 (取材日記→1、2、3)が到着しました。
早速掲載ページを広げて読んでみると、コーディネイトから取材本番までが
何だか遠い昔に感じられ、何よりも私のつたない日本語訳が記者さんの手にかかると
こんなに立派な記事になった事に何だか感慨無量
こういう仕事は私は単に通訳で私自身がしゃべる訳でも書く訳でもないから、
仕事を終えた時というのは自分の中の自己反省や自己満足だけで終わるのだけど
こうして形なったものを目の前にすると、また頑張ろ!と気が引き締まる思いになる。
写真左の時計専門誌は昨年に届いたものだけど、こちらはフェラーリイベント取材の掲載紙。
こちらもスポンサー会社の社長インタビューで凹んだ苦い思い出 がありながらも
記者さんの手腕ですごくデキた文章になっている・・・ありがたや、ありがたや。
掲載紙は、日本語の活字に飢えている私を癒してくれもする。
経済なんて昔は興味なかったけど、それを読むのもまた面白いし、
週刊誌の広告見出しなんかを見て ええーーそんな事なってんの とびっくりしたり。
時計雑誌は読み物として面白いだけでなく、時計業界のお仕事を昨年3月から始めた
言わばまだまだ素人の私の知識をカバーしてくれる上でも助かってます
更にありがたいのは、こちらの編集長さんからの依頼で、次号から始まる
ミラノのジャーナリストの連載の翻訳をすることになった。
“翻訳ももちろんなのですが、連載の仕事依頼から締め切りのプッシュまでお願いしたい”
との事で、昨年からコンタクトを取り始めたのだけど、イタリアで仕事するにあたって
何気に一番しんどいのが、こういうコーディネイト作業だったりする
もう慣れたとはいえ、 日本の仕事では当たり前の“折り返し電話(メール)”や“確認”
“スケジュール管理”のような事ができない人がわんさといる から
ところが、連載依頼メールを送った翌日には快諾+とても謙虚で丁寧なメールに超好印象
続いて編集長から説明のあった連載の内容や報酬などのメールを再度送ったら・・・・
・・・今度は2週間たっても何も返事がこない・・・こっこれは・・・
超フレンドリー→取材アポを忘れたカラヴァッジョ研究家の2の舞かっ
と一瞬冷や汗かいたけど、再送したところ、私に返事したものがアメリカからで
ネット環境が悪くて送れてなかったと判明し、その後も順調にメールで連絡を交わし、
あとは原稿を待つばかり・・・が・・・締め切りの1月31日になってもメールがこない
忘れられてる可能性をまだぬぐいきれない(疑い深い!?)丁重に催促のメールを入れたら
これまた丁重に“忘れてないよ、仕上げにかかってるから2月4日には必ず!”の返事が。
まぁ、これで忘れる&送ってこない事はないやろう・・・と一応ほっとしてますが
やっぱり本当に原稿があがってくるまでは、心底安心はできんのやなぁ~・・・
翻訳は家でできるから都合がいいんだけど、最近夜遅い&私としか寝てくれないマニーノ。
お母ちゃんの稼ぎ時 やから、バッボと寝てや~頼んまっせ~・・・
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