ソフトはハードという基礎の上に成り立つ
こんにちは!いつもように意味不明のお題です(笑)私の人生意味不明いや野生のカンで続いてきたようなものですが....。さすがに仕事はそんな事では全うできません。野生のカンで業務をしているような会社にお客様は大切な住まいつくりを依頼などするはずがないからです。コミュニケーションを育む住まいこれが私たちがつくったコンセプトです。住まいつくりをする上での重要かつそして最高に大好きなソフトウェアで、これがあるからこそ建築と言う聖業に就き続けていられる、まさに源泉です。でも大好きとかなどという言ってみれば中途半端なものやことでお施主様の一生の大切な器をつくることなどできません。好きと言うことはもちろん最重要ですが、それを成立させるためのハードがしっかり構築されていないとそれはただの趣味になってしまうと思うのです。実はこれに気が付いたのは情けないことですが、そんな昔ではありません。これもやはり人との出会いと縁から手に入れた貴重なことなのです。構造塾という組織を全国で展開されている塾で学んだときに塾長の佐藤先生から言われた言葉があります。木造住宅の構造計算や耐震等級、温熱等級を取得して長期優良住宅やBELSなどの公的な認証を受けることは特別な事ではない。建築に携わる者なら当然のことである。自分のつくる住まいがどんな数値に表せるかを知らないで建てているってありえますか?だってそこらの建売住宅だって当たり前に認証をもらっているのですよ。分かりますか、田村さん?まさに雷を頭にくらったような衝撃でした。弊社の理念の冒頭にある健康・安全・省エネを基本性能とした住まいつくりまさにこれこそハードなのです。それぞれが意味があって数値化されたものでなければならない。まだまだ未熟でしたが、何とか気が付けたことにホッとでました。でもホッとしている場合ではなく、それらを実行していかねばなりません。全棟長期優良住宅認証取得、耐震温熱等級は最高等級、BELSマーク取得そして十年来継続している気密測定、VOC測定を更なる継続。でもこれらは当たり前のとても威張れることではない。地道に実直に頑張って続けてゆくことこそ重要です。今回の勉強遠征もそんな当たり前で重要なことを探すための目的です。まさにこれも人の縁。輸入建材、木製ドアなどを納入してくれているオストコーポレーション吉田社長の長年のご努力で実現した木製サッシ、木製玄関ドアの国内生産。そしてそれがいよいよ実現化しています。国内生産の大きな意味のひとつにJIS規格があります。もちろん輸入品でも可能ですが、作り手の顔が見えながらのJIS規格に意味があると私は考えています。そして国内の木を仕様としていること。日本の国土で育った木材を使った玄関ドアやサッシを仕様にできる喜びは他に代えることのできない貴重なものです。私が今まで抱えていた設置や施工に関する疑問を解決できる!そしてそれらを妻としっかり共有する!というまさに一石百鳥(笑)平日に製作所がある長野県へ。一応社内研修ということで(笑)社あげて二人で(笑)運が良いことに前日まで不通だった上信越道の佐久軽井沢間が早朝に開通!千曲川の濁流が災害の大きさを物語っていました。道すがら村上義清氏の旗がたくさん。ここは村上氏が治めた土地なんですよね。村上氏と言えば武田信玄公に土をつけた数少ない武将。土をつけた武将と言えば上州の長野業正氏。まさに西上野甲斐信濃は縁がある土地なんですよね。でも村上さんは真田さんに比べて悪役(笑)歴史の創作って怖いですよね。真田幸村さんの軍師ぶりがTVなどで有名ですが、彼は軍師ではなくて武将ですから...。昼はいつもの妻が探す小さな地方のグルメ(笑)最高のカツどんでした。店主さんは65歳のご夫婦さん。もう疲れたから店やめようかなぁなんてと言いつつも、美味しい料理を提供する喜びがあふれていました。同じ夫婦経営。ここでもたくさんのことが学べました。本当に個人食堂さんは学びの宝庫です、私たちにとって。さて今日の研修会場。社長である山崎さんが貴重な時間をさいてくれての案内でした。工場見学、サッシや金物の説明そして設置に関する重要かつ貴重な教え。何と言ってもそれらの知識をしっかり得るために日々勉強されていることに感動しました。全てが経験したことのない新鮮さ。実はここに来るのは二回目です。オストコーポレーションさんの創立記念に見学をいたのが今年の初夏。その時にお聞きできなかったたくさんの疑問を聞くことができました。設置とは納まることの他に屋内環境向上も含めてのこと。青天の霹靂!数値では表せない重要なこともあるんだなぁと感じました。そしてそれらはデザインにも関わってきます。素敵で機能的なデザインは耐久性や普遍性に優れている。わずかな時間でしたが、二人で得たものはたくさんありました。山崎社長様ありがとうございました。弊社に納品される木製玄関ドア、サッシが楽しみです。やっぱりディティールって見ているだけで楽しいものですね。信州と言えば善光寺。馬を引いて善光寺。何回来ても厳かで明るい気分になれるプレイスです。姪っ子が珍しい病にかかった時も善光寺様に救っていただきました。そしてやっぱり私たちは温泉(笑)日帰り温泉と言っても、さすが信州。泉質が違います。屋内の岩風呂は群馬の鬼石町から来た三波石。ここでも土地と人のつながりを感じることができました。最後は萱葺屋根のお蕎麦屋さんへ。たまたま車を走らせていたら、現れた建築に思わず入ってしまいました。素朴な細切り蕎麦に舌鼓。震災にとても強い建物なんですよ~♪とおかみさんが。地震や強風にあっても何も被害らしきものがなかったそうです。先人たちの知恵って本当にすごいですよね。今の建物のように金物を使用しなくてもしっかり長く保てる建物。しっかり手入れをするって大切ですよね!とは前出のおかみさん。まさにその通りです。どんな良い建物もしっかりメンテナンスをするから。でも愛着があるからメンテナンスができるのであって愛着を持てるとはソフトが明確な建物であること。そしてソフトがある建物はハードの裏付けも必ずある。まさに全てがつながるのです。そしてそんな事に気が付けたのも人との縁。縁を大切にこれからも生きていこうね!とあらためて妻と帰りの車中大いに盛り上がりました。多少盛り下がったのはジャイアンツがホークスに4連敗したから...楽しみは後にとっておく。これが日々明るく生きるための私たちのコツです(笑)おあとがよろしいようで!コミュニケーションを育む住まい田村工業株式会社田村 博 青子