オオウバユリが咲く頃ーニセコ高原
林道の日陰の道ばた、あちこちで「オオウバユリ」が咲き出した。去年から、オオウバユリの当たり年で、あっちこっちの日陰で、ひっそりと咲き出している。がっしりと強力な茎で、独特の雰囲気を漂わせて、1つの茎に同時に何本もの百合の花を咲かす。まるで、前世紀の植物みたい、薄暗い森の奥で、恐竜がのし歩いてそう。初めは、テカテカした紫っぽい光沢のある 葉が、6月頃からは、逞しくすくすく伸びてくる。さらに、開花前には、擬宝珠のような大きな蕾が大きくふくらみ、見た事のないような、百合状の花がたくさん現れる。 アイヌの人々が、春に、この根を掘り出して、食料としたそうだ。秋には、面白い姿のドライフラワーになって、ペンションの室内のインテリアになる。一回繁殖型多年草で、芽生えてから花が咲くまでに何年もかかりますが、花が咲くとその株は枯れてしまうのです。花が咲く頃、乳母(ウバ)の歯のように、葉が枯れて、かけてしまう。という のにかけて、ネーミングされたようです。