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私も40代のころに東京の築地に出来たばかりの聖路加国際病院とも連携している高級老人ホームである「聖路加レジデンス」に見学に行ったことがあるのだが、有料老人ホームへの入居を前に体験入居を検討する人は多いという。入居者本人や家族にとって最終確認をする大事な機会なので、長く生活し介護や身の回りのサービスを受ける場の何をチェックするとよいかということだは、まずは希望に合いそうな施設をいくつかピックアップしたら、それぞれの施設からパンフレットや「重要事項説明書」などの資料を取り寄せたり、ホームページをチェックしたりすることから始めるとよいそうで。「重要事項説明書」は細かい医療連携の内容など、パンフレットやホームページからはわからない部分が確認できるので要チェックだという。
資料を見て施設を絞り込んだら実際に足を運んで見学をするわけだが、スタッフの雰囲気やサービスの細かい部分など資料だけでは分からないことも見聞きできるため、最低でも2~3施設は見学に行くべきだという。一般的に民間の「有料老人ホーム」は入るための金額が高く入居一時金が数百万円台で、高いところで数千万円もするし家賃など月額費用も月数十万円かかるという。その代わりに要介護4~5など重度の要介護者も多く、手厚い介護をしてくれるのが特徴。介護付き有老ホームの場合は介護保険における特定施設の扱いとなり、毎月定額制で介護サービスの料金を支払って施設内の介護事業者から介護を受けるが、入居者と介護職員の比率は3対1以上で職員が24時間体制で常勤しているところも多いという。
体験入居に関して東京都の会社員は「母の体験入居時のスタッフの対応を見て安心した」と話しているが、この人は往復2時間の新幹線通勤をしながら実家で母親を介護しており、母親に認知症の症状が出始めたのを契機に東京の自宅近くでホーム探しを始めたそうなのだ。「見学した6カ所から選んでみたものの、母が慣れるかどうか不安だった」と語るが、体験入居の初日にホームのスタッフらは足が不自由な母親に配慮し、ベッドを部屋の奥からトイレ近くに移動してくれているし、面会に行くと「夕べはベッド下のセンサーマットが2回鳴りました」とか、「下着を上げられないと呼んでくれましたよ」と声を掛けてくれ、食事の時間に他の入居者に会ったり母親が会話したりする姿を見て安堵してその施設と契約を結んだという。
家族が面会に行く際は最寄駅からの距離だけでなく、道の混み具合や坂道の有無も重要なポイントとなり、施設周辺の治安や騒音の有無など本人が安心して暮らせそうな環境なのかもチェックするとよいよいう。施設長ごとに施設の雰囲気は変わることがあることから、施設長の理念やどのような施設づくりを目指しているのかを直接聞いて共感できる施設を選ぶとよいそうなのだ。入居者の生活を支えるのは現場で働くスタッフたちで、良い施設かどうかはスタッフの接遇が大切なポイントの一つとなる。スタッフの表情やスタッフ同士の会話に、入居者に対する態度と身だしなみなどをチェックするとよいそうなのだ。ほかの入居者の表情などもさりげなくチェックするのだが、その時は昼食時の見学をするのもよいそうなのだ。
体験入居は申し込みや自宅での面談や生活プラン作成などの後で契約の直前に設定されるそうなのだが。民間の「有料老人ホーム」はほぼ全員に体験入居してもらうという。「環境変化で夜眠れずに声を荒らげる人もいるが、一時的な反応かどうかを見極め必要に応じてスタッフの巡回を増やすなど受け入れ前に体制を整えてもらうことも必要だという。数時間の見学でも入居生活の一端を知ることは可能だが「体験入居ではより多くのことを具体的に確認できる」と老人ホームの紹介を手掛けるウィルホームコンサルプラザ主任相談員は話している。宿泊を伴う体験入居の利点は数日かけて1日の流れを体感できることなのだが、特に入浴や排せつだけでなく人数が減る夜のスタッフの体制を確認できるのは大きいという。
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最終更新日
2018年01月23日 02時52分31秒
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