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訪日する外国人が日本の街の清潔さやマナーを重んじる日本人に感銘を受ける一方で、ルールの多さに不満を感じることもあるといわれているが、そうした状況についてフランス人のオレリアン・プダさんは日本で見つけた驚きや感動について発信しているそうなのだ。日本語の「いってきます」の真の意味を汲み取って素晴らしいあいさつだと心酔しているのだが、この「いってきます」諸説あって私たちがこの言葉を使うようになったのは明治以降のことだという。それまでは意味を同じくして「行って参ります」を使っていたそうで、それが変化して「行ってきます」と言うようになったそうなのだ。正しくは「行って来ます」と書き「行きますが、必ず帰って来ます」という言葉を省略したものだといわれている。
また送り出す側は「いってらっしゃい(無事に行って帰っていらっしゃい)」と言うことで、相手の誓いに対して思いを重ねていたそうで、挨拶を通じての祈りのようだったという。またお寺のお掃除ボランティアで日本に根づく意識や伝統を学ぶなど日本の文化を深く理解しており、そんなオレリアンさんが「心に秘めていた本音」として語ったのは日本の素晴らしさとその背景にあるルールや考え方についてだという。オレリアンさんのご両親がフランスから日本へ訪れたときに「日本では、若い人たちも伝統を大切にしているのだね」言っていたそうで、その理由は「街を歩くとデートで浴衣を着ている人がいる。着物や浴衣を着て写真を撮っている若者がたくさんいる」からで、このことが「すごく心が動かされたよ」と感動していたそうなのだ。 私を含めて伝統衣装である和服を普段着としては着る人は少なくなってきているが、七五三や成人式といった通過儀礼や卒業式など節目の儀式で着物を着用する人は少なくなく、また夏の花火大会や盆踊りなどを浴衣で楽しんでいる人をよく見かけるし、観光スポットへ行けば手ぶらで着物体験ができる施設も数多く残っているといわれている。「『伝統を古臭いもの』とするのではなく、現代と織り交ぜて生かし、新しい形で伝統への敬意を表している姿がとても素敵だったと言っていました。『日本人はこの素敵な景色に気づいているのかしら。これは素晴らしいことよ』と言う母」と両親の言葉を代弁したオレリアンさんは、日本人に「気づいているといいなあ」と投稿した動画を結んでいるそうなのだ。 そのうえで「素晴らしい国」と「ルールがある」は表裏一体で切り離せないと語っていて、たとえば日本の街中がきれいで掃除が行き届いている魅力の裏側には日本人の「礼儀や常識を大切にする人間性」とか「働き方の意識がある」と説明し、そのため「この裏の部分をなくすと表の魅力もなくなってしまう」と危惧しているのだという。一方でいろいろな外国人に話を聞くと「厳しいのは無理だけど、街はきれいなままにしてほしい」といった声もあるそうで、そんな意見にオレリアンさんは「都合のいい魅力だけを残すなんて無理」と自身の考えを示しているという。日本の魅力を享受するにはその背景にあるルールやマナーに従うべきという姿勢のようで、「外国人は覚えておかないといけないと思います」と提言しているそうなのだ。 そんなオレリアンさんの「本音」の的確さに共感や感謝の声が殺到しており、「あまりに自然なことで自分自身ではわからないことを、客観的に見てわかりやすく説明してくれる。なんとありがたいことだ」などの声が上がっているという。礼儀とは人間関係や社会の秩序を維持するために人が守るべき行動様式のことで、特に敬意を表す作法とされ人に対する「尊敬」の意味が込められたものだという。一方のマナーとは行儀・作法のことであり、これは「こういう場面ではこうあるべき」という動作一般に関する約束事を指し、マナーにも「尊敬」の意味が込められている場合もあるが人と接する際の態度に限ったものではないとされている。マナーには文化によって大きな違いがあって日本特有のマナーを守ることが大切なのだということのようなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月23日 02時20分40秒
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