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汚職再発防止で第三者委が提言
03月18日 15時39分
NHK WEB ニュース
埼玉県上尾市で市の事業の契約をめぐり予定価格などを業者に漏らしたとして当時の市長らが有罪判決を受けた事件で、市の第三者調査委員会は不正を外部に通報する体制の整備などの再発防止策を提言しました。
この問題は、上尾市のゴミ処理施設の事業をめぐり、おととし、予定価格を業者に漏らしたなどとして当時の市長らが逮捕・起訴され、有罪判決を受けました。
事件後、原因などを調査してきた外部の有識者による市の第三者調査委員会は18日、再発防止策をまとめ、市に報告しました。
報告書では、市の職員が違法や不正の疑いがある指示に逆らうことができずに当時の市長に予定価格を伝えるなど、コンプライアンスの欠如が原因のひとつだったと指摘しています。
そのうえで再発防止策として不正を職員が外部に直接通報できる体制を整えることや、業者の審査などを行うメンバーに弁護士など外部の有識者を加えるなどの入札制度の改善、それに市長や議員、職員それぞれが法令やコンプライアンスを守ることを明示する倫理条例の制定などを提言しています。
第三者調査委員会の吉澤俊一委員長は、「今回の提言をしっかり実現してもらい、
市民の皆さんにこの提言が実現するかを監視していってほしい」と話していました。
第三者調査委員会からの提言を受けて、上尾市の畠山稔市長は「今回の提言を今後の
再発防止策の策定と信頼回復に向けてしっかりいかしていきたい」とコメントしています。
畠山市長、よろしくお願い申し上げます。