From Nakano to Future No.3
私は防災士として、中野サンプラザ跡地活用について考えてきました。議論になると、「賛成か反対か」「高層化か低層化か」といった話になりがちです。しかし、私はもっと大切な視点があると思います。それは、「その施設は、区民の暮らしに役立つのか」そして、「災害時に区民の命を守れるのか」という視点です。私は、建物を建てること自体を目的にしてはいけないと考えています。施設は、区民のために存在するものです。平時には、図書館や学習スペース、子育て支援施設、医療施設、文化活動の場として、多くの区民が利用できる場所であってほしい。四季の森公園とも連携しながら、子どもから高齢者までが集い、学び、交流できる空間を目指したいと思います。そして、有事には防災拠点として機能することが重要です。首都直下地震が発生した場合、中野駅周辺では多くの帰宅困難者が発生することが想定されています。そのときに必要なのは、ただ人を収容する避難所ではありません。トイレが確保されていること。プライバシーが守られること。高齢者や障害のある方、乳幼児を抱える家庭にも配慮されていること。空調や通信環境が整い、安心して過ごせること。私は、防災士として「避難所の質」にもこだわりたいと考えています。中野サンプラザ跡地は、単なる再開発の象徴ではなく、中野区が目指す未来の象徴であるべきです。豪華さや高さを競うのではなく、区民の暮らしと安全を最優先に考える。平時は区民のために。有事は命を守るために。私は、この考え方を中野のまちづくりの基本理念として提案していきます。