鹿島槍ヶ岳からのお便り

2004/12/13(月)22:53

わたしの肝炎もフィブリノゲン?

myself(29)

空は真っ暗。なにやら雨らしきものも、顔にあたります。 双子座流星群、見えないよー *********** 9日に厚生省が「血液製剤フィブリノゲン」を使用した病院名の公表をして、肝炎検査を受けるよう呼びかけた。 まず年代が、1980年以降1994年以前 使用された5つのケースのうち  ○妊娠中または出産時に大量出血した人 決定的なのは、長野県内で使用した病院一覧の中にあった、F産婦人科医院と長野赤十字病院の2つ。 私のC型肝炎も、この条件にぴったりこんと当てはまっている。 1994年以前は、止血剤としてこのフィブリノゲンが広く使用されていたのだから、使ったこと自体を責めることはできないのだろう、きっと。 私はずっと「大量出血した際に緊急献血していただいた友人・知人、そのまた友人・知人の新鮮血の中にC型肝炎ウィルスが含まれていた」と思ってきた。当時はA型とB型だけはチェックできるけれど、まだC型肝炎ウィルスを検査で割り出すことはできなかった。C型という名前すらなくて、非A非B型肝炎という名前の時代だった。 「何かウィルスはいるらしいけれど、緊急時の新鮮血では割りだせない。命が助かっただけありがたいと思わなければ」 そういう説明も、その時かずっと後になってかは覚えていないけれど、あったような気がする。 だから、素直に「きっと献血してくれた人も自分の血の中にウィルスがいるなんて知らないでやってくれたんだ」と、感謝こそすれ恨むなんてことはなかった。 ずーっとずーっとそう思ってきた。 でも、今回の公表結果を見て、果たして新鮮血からウィルスをもらったのか、フィブリノゲンから感染したのか、五分五分ではないかと思う。 私の場合は、保存血10本、新鮮血6本(1本=200cc)の大量輸血だった。転院先の長野赤十字病院の医師が肝臓障害を心配して、輸血後の血液検査を丁寧に続けてくれたおかげで、退院1週間後に肝機能数値異常がわかって、再入院。同時に肝炎感染もわかり、早めの治療が始まって、慢性肝炎にはなったけど、比較的軽くて現在に至っている。 だから、今回の厚生省の公表にも動揺はしていないけど、感染原因が今まで知らされてきたのとは、もしかしたら全く違っている可能性もあることに、ちょっとびっくりしてしまった。 薬害エイズ患者は、C型肝炎ウィルスにも感染している率が高いと、いつかニュースで言っていた。この「血液製剤フィブリノゲン」は、逆にエイズ感染の危険性は全くないのだろうか。 ひさびさに自分の命をつないでくれた「輸血」のことを、真剣に考えてしまった。

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