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2007/02/22(木)20:40

御殿場線・乗車記(その2)

鉄道(499)

 小田急の新松田駅に比べ、JR東海の松田駅はすごくひっそりとしていた。しかも有人改札。果たしてどうだろう…。  私が乗るのは、10:44発の沼津行・ワンマン列車(2547G列車)。やってきたのは313系の最新バージョン(フルカラーLED、HIDランプ)。どうやら御殿場線の一般車両は全て313系シリーズに統一されてしまったらしい。2両編成の3100番台(御殿場線、身延線用の最新型車)だが松田駅では結構な乗客が降りた。そして乗る人も非常に多かった。…いっそのこと、列車を増発したほうがいいんじゃないの?  この車両の特徴は、ワンマン列車であるゆえ、小さい駅では後ろの車両のドアが締め切られ、前の車両の一番前のドアしか開かない。都会では考えられないシステムだ。但し、山北、駿河小山、御殿場、裾野といった大きい(というより利用客が多い)駅では全てのドアが開く。合理的と言っていいのだろうか…。  さて、松田を出発した313系電車は、意外にもスピードを出す。御殿場線は山の中を縫って走るような路線だ。東海道本線で1934年に丹那トンネルが完成するまでは(勿論あとで登場する)、御殿場線が東海道の大動脈だったのだ。しかし丹那トンネルが完成すると御殿場線はローカル線に転落して現在に至るというわけである。  にも関わらず、小田急との直通特急・あさぎり号が運転されているのかというと「富士観光輸送のためじゃないのかなあ…」と考えてみたら、「なるほど、そういう側面があったのか!」と私はつぶやいた。  松田を出てしばらく、列車は駿河小山付近までは東名高速道路をバックに走る。このコントラストも面白いものだ。その後も裾野辺りまで平行して走るのだが。途中の駿河小山で特急・あさぎり4号(通過・小田急の車両)と交換する。  列車が御殿場に到着したのは11:17。ここで大勢の乗客が入れ替わる。6分間の停車中にホームに下りた私が見たのは、名所案内。そこにあったのは…  富士山  富士・箱根・伊豆国立公園(新五合目まで約22.3キロ)  遂に富士山のふもとまでやってきたのだ。その瞬間、自分は幸せ者だと感じたかもしれない。やはり鉄道の旅というのは面白いものだ。(続く)

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