2007年のF1シーズンが遂に開幕。
5ヶ月間、この日を待っていたという思いが何よりも強かった。
引退したミハエル・シューマッハーに代わり、誰がF1界を引っ張っていくのかが楽しみだ。
まず予選で驚かされたのが、やはりスーパーアグリの躍進。まず開幕前での目標だった、予選第2ステージ進出を佐藤琢磨、アンソニー・デビッドソン、2人とも達成した。これだけでも予選は凄かったのだが、琢磨はさらに最終ステージに進出して結果は10位!これには非常に驚いた。そして本家ホンダの2人(バトン、バリチェロ)よりも上位につけたという意味で大健闘だったと思う。
わずか1年前には、グリッドにマシンを並べるだけで精一杯だったこと、そして現在はワークスチーム黄金期ということを考えると、この小さなプライベーターチームの健闘は、世界中のレースファンの心をつかんだに違いない。
続いて今日の決勝。ポールポジションはライコネン。チャンピオン・アロンソは2番手。以下、ハイドフェルド、ハミルトン、クビサと続いた。
そして遂にレースがスタート、2007年のF1が始まった。レースはライコネンが終始リードで独走状態。ハイドフェルド、アロンソ、そして脅威の新人・ハミルトンが続く。スーパーアグリの2人は、琢磨がトゥルーリの後ろ・10位に付けたが、デビッドソンはスタートに失敗して最下位争いに終始した。
まあ細かい内容は抜きにして、結果はライコネンがポールトゥウィン。移籍先フェラーリでの初陣を優勝で飾った。続いて2位は同じく移籍後初戦で表彰台、アロンソ。3位には秘蔵っ子・ハミルトン。
とんでもない新人だ。F1史上初の黒人ドライバーということでも注目を集めたが、昨年のGP2チャンピオンという実力は確かなものだったと思う。デビュー戦で表彰台は’96年のジャック・ヴィルヌーヴ以来の快挙だ。
一方、日本勢はというとラルフ・シューマッハー(トヨタ)がギリギリ8位入賞。それ以外はスーパーアグリはともかく、トゥルーリ、ホンダの2人・合計5人はともに入賞圏外。一体どうしたのだろうか?まあ一筆抹殺のような判断をせず、しばらく様子を見ることにしよう。
そして予選で速さを見せた大穴・BMWザウバー。ハイドフェルドが4位、クビサはリタイアという結果に終わった。でも開幕戦で4位というのは上出来だと思う。入賞の常連から表彰台の常連への脱皮を狙うこのチームへの期待は、ますます高まるばかりかもしれない。
次回は3週間後の4月8日。マレーシアGP。
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