2007/05/15(火)21:54
国民投票法成立も、課題は山積み
国民投票法案が14日、成立した。与党が野党の反対を押し切っての成立だ。与野党間の話し合いが十二分に足りずに、成立にこぎつけたのは遺憾だと思うしかない。安倍さんは参院選に向けて、憲法改正を争点の1つとするなど、政党間の損得勘定も見え隠れしている。
この国民投票法には欠陥が多数あると言わざるを得ない。
・最低投票率のルールが定められていない
・公務員や教育関係者の、立場を利用した運動の禁止
など、大きな問題点を残しての見切り発車になったという感は否めない。
特に最低投票率のルールがない以上、賛成が1割台、2割台であっても改正される、最悪の展開になる余地はある。
私は基本的には改憲に反対なのだが、さすがに60年前に制定された憲法をずっとこれからも使うというのも何だと思うし、改正すべきところはあると思う。私は以下の条件が満たされたら、改憲に賛成してもいい。
・第2章「戦争の放棄」を一字一句たりとも変えずに残すこと
・3大原則・「主権在民」「戦争の放棄」「基本的人権の尊重」という現憲法の路線の踏襲
・参議院改革。1票の格差を根本的に解決するために、「参議院議員=都道府県民の代表」とする(要するに、アメリカの連邦上院と同じ)。
・いわゆる「新しい人権」についても盛り込むこと
・犯罪被害者の人権保障についても明文化すること
現時点ではこんな感じだ。とにかく「現憲法の3大原則の踏襲」だけは絶対に譲れない。