民主党の代表選挙について、9月8日告示、21日投票という日程に決まった。
ちゃくちゃくと話が進んでいる。
しかし、肝心の候補者がなかなか現れない。
小沢さんの無投票三選論が党内で強いせいである。鳩山さん、菅さんも出馬しない。参議院民主党の幹部もそう主張している。このままだと、党内の政策論争が
不活発になってしまう。ある幹部は言う。
「政策論争する相手は、身内ではなく自民党だ」
しかし自民党の内部でも政策論争が活発になっており、テレビや新聞でも大きく報道されることもある。
大政党というのはこんなものである。
小沢さんと対立しているグループ、特に前原グループ。前原さんは幹部である副代表という立場にありながら「我が民主党は政権を取れないだろう」と雑誌で発言したりしている。
そんなに小沢さんへの対抗心が強いのならば、前原グループは他のグループと協力して、反小沢勢力を代表する候補を代表選挙に擁立すべきだ。そして党内での政策論争を盛り上げてほしいものである。
他にも新聞では仙谷由人氏、あるいは河村たかし氏が代表選挙に立候補するうわさが報道されるなど、うわさレベルではいろいろと情報があるが、
小沢さんのほかに「代表選挙に出馬します!」と明確に表明した議員はいない。
私は
2月9日の日記で、民主党は代表選挙を実施すべきだと主張した。現在もその考えは変わっていない。
一般党員・サポーターが参加した代表選挙は2002年9月以来、6年間も行われていない。
ちなみに以下がそのときの代表選挙の結果である。
(1回目投票)
鳩山由紀夫 294点(決選投票に進出)
菅 直人 221点(決選投票に進出)
野田佳彦 182点
横路孝弘 119点
(決選投票)
鳩山由紀夫
254点
菅 直人 242点
☆民主党代表選挙には、民主党所属の国会議員、地方議員の他に次期総選挙公認内定者、党員、サポーターが参加できる。国会議員は1人2点、それ以外は1人1点と数えられる。党員票、サポーター票については各都道府県に比例で配分される(党員数が多い県ほど多く配分される)。
今年これからの政局は、民主党代表選挙の結果次第でどこにでも動くだろう。民主党の結束力がさらに強まって総選挙に弾みをつけるのか、それとも新進党の二の舞になるのか・・(これが自民党の思い描くシナリオなのだが)。
ただ確実にいえるのは、小沢さんの無投票当選の場合だと、かなりしらけてしまうということだ。民主党は参議院で第一党である。
昨年9月の首相指名選挙では、小沢代表が参議院で首相指名を受けた。次の総選挙で政権交代が起こる可能性も高い。
次の代表選挙は自民党総裁選挙と同レベルである。つまり首相候補を選ぶ選挙であることを肝に銘じるべきだ。