9月18日。私たちゼミ合宿の一行は、
松代大本営を見学した後に長野市中心部・善光寺に向かった。正午頃に到着し、帰りの新幹線(あさま532号、長野14:57発)に乗る時間まで各自自由行動。昼食のために善光寺近くのそば屋に寄った人もいれば、善光寺に行く人、あるいはおみやげを買う人もいた。私は長野電鉄に乗るべく、善光寺から東へ徒歩8分の善光寺下駅に向かった。
その直前、参道にあるおみやげ屋で長野名物の、
おやきを買う。野菜やきのこなどが入っていておいしい。おやつや軽食にぴったりだ。
善光寺下駅の改札。長野市内なのに自動改札ではないことに驚いた。しかも無人駅だそうである。長野市は人口が約38万人。人口の規模を考えたら、無理に自動改札にする必要というのはないのだろう。
上の写真を撮影した時点で12時を過ぎた頃である。次の信州中野行きの列車は12:30発。あと20分以上待たなければならない状態だった。そんな中、私は切符を買って下りホームに降りてみる。ホームは地下2階である。
この長野市内の地下線は1981年に開通したもので、長野オリンピックとは何の関係もない。長野市のような都市が(失礼しました)、県庁所在地とはいえ単独で地下鉄を建設するための余裕があるはずがない。それまであった長野電鉄の長野駅の地上駅跡は、現在はホテルやショッピングセンターが入る複合施設になっている。
信州中野行きの列車を待っている間、上り列車(長野行き)がやってきた。元東急8500系である。東急の車両が長野電鉄に譲渡されたという話はすでに聞いていたが、本物を見たのは初めてだった。まるで私が世田谷区・用賀駅にいると錯覚するような雰囲気だった。一方、下りの通過列車にも遭遇した。1つ前の市役所前駅を出発したばかりの特急(湯田中行き)が善光寺下駅を通過した。車両は元小田急の1000系電車。ゆけむり号である。
待っている間、私はほとんどの時間を新聞を読むことでつぶしていた。そして目当ての電車がやってきた。
長野電鉄3500系。そう、元日比谷線3000系である。本物に乗るのはもちろん、初めてだった。(続く)