今日、東急大井町線は溝の口駅までの営業運転を開始した。これで田園都市線沿線、JR南武線沿線から都心方面へのアクセスが便利になり、選択肢も増えた。
これは元々、田園都市線の混雑緩和のための延伸である。詳しくは
東急電鉄・HPの中から引用。
当社では、田園都市線の朝ラッシュ時の高い混雑率(
2007年度の池尻大橋~渋谷間・最混雑1時間平均の混雑率は198%)を重要な課題と認識し、1993年から「大井町線改良・田園都市線複々線化工事」を進めてきました。
この工事は、大井町線を溝の口駅まで延伸し、溝の口~大井町間で急行運転を行うことにより、
田園都市線沿線から都心方面へ向かうルートの選択肢を増やし、利便性の向上と田園都市線の混雑緩和を目指すものです。大岡山からの目黒線・地下鉄線経由、大井町からのJR線経由など、さまざまなルートを選択していただけます。二子玉川~溝の口間(営業キロ約2.0km)の複々線化工事は2002年1月から行ってきました。
今回の大井町線の延伸により、16年の歳月をかけて取り組んできた大規模改良工事が、大きな節目を迎えることになります。
(引用終わり)
二子玉川駅の1番・2番ホームの発車案内表。ついに大井町線の案内表に「溝の口」という駅名が出た。
田園都市線の
各停と、大井町線の
各停が混在している。
延伸に伴うダイヤ改正の最大の見物は、二子新地と高津を通過する各駅停車が登場したこと。時刻表や列車の方向幕では色で区別される。2駅に停車するものは
青い各駅停車、2駅を通過するものは
緑の各駅停車というように区別される。
昔の国鉄には、○○駅に停車しない普通列車も存在していた。現在のJR北海道ではまだ残っている。例えば千歳線では、サッポロビール庭園駅を通過する普通列車、あるいは美々駅を通過する普通列車が実在する。
今回の東急の場合、なぜこのような形になったのか気になって仕方がない。
各停(5両)と急行(6両)では編成両数が異なるので、乗車目標も種別で色分けされている。
6000系による急行・大井町行き(6両編成)。
二子玉川を出ると、自由が丘、大岡山、旗の台、大井町の順に停まる。
14:20発の
各駅停車・溝の口行き(二子新地・高津は通過)に乗車してみた。車両は8500系(8639F)。
8539Fの方向幕。このように各駅停車は色で区別される。
田園都市線の
各駅停車・中央林間行き(半蔵門線08系)が先に発車していたので、
8539Fの各駅停車は08系を二子新地で追い抜くことになった。乗客からみたらややこしいことこの上ない。
新設された複々線区間を快走し、あっという間に終点・溝の口に到着。
溝の口駅の中央林間側にある引き上げ線。隣には6000系がいる。
(続く)