2009年のF1最終戦の舞台はアブダビ。アラブ首長国連邦の首都であるが、2番目に大きい都市である(最大の都市はドバイ)。そして初開催のサーキットである。
ポールポジションからスタートしたハミルトンは、ブレーキトラブルでリタイア。ハミルトンにとってはカーナンバー1をつける最後のレースだった。今回のレースは、ディフェンディングチャンピオンの1年間の苦悩を象徴するレースとなってしまった。
鈴鹿でケガをしたグロックの代役として、ブラジルGPで急遽デビューを飾った小林可夢偉。アブダビでは予選12位だったが、決勝ではライコネンを追い抜いて一時3位に浮上するなどジャンプアップを見せた。その後、ピットストップなどにより順位を落としたものの、それでも6位をキープし、そのままゴール。見事に初入賞を決めた。
一方、中嶋一貴は13位でゴール。結局ノーポイントに終わってしまった。可夢偉とは対照的に、来季の去就は果たしてどうなるのか心配である。
最終戦の優勝はベッテル。2位:ウェーバー、3位:バトン。これでベッテルは総合2位を確定させた。
2009年のF1を振り返るとこの一言に尽きるかもしれない。「今までの常識が通用しなくなった。」フェラーリ、マクラーレンの大苦戦、ブラウンGP、レッドブルといった新興チームの躍進・・・。果たしてこの傾向は来年も続くのだろうか。
なお、アブダビGPが終わった現時点で、来季のシートが確定しているのはわずかに8人。異例なほど去就未定のドライバーが多い。チーム間でドライバーの大シャッフルもあり得る。これにも注目していきたい。
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Last updated
Nov 3, 2009 01:18:32 PM
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