10月1日。
前篇でエアバスA380の見学を堪能した後は、第2ターミナルに移動。そこから千葉交通の路線バスに乗車し、航空科学博物館に移動した。この路線バスが大型観光バス(三菱ふそう製)というのがちょっと驚きだった(
参照ページ)。
私事になるが、この航空科学博物館に来るのは16年ぶりのこと。私にとって16年前は当時小学生だったので記憶力が定かではないが、屋外展示されているYS-11に乗ってみたり、シミュレーターで遊んだりした。
入場料500円を払い、通常展示コーナーに入って最初に見えるのが、ボーイング747の前部分の展示で、下の写真のようにコックピットの様子が分かる。
ホールの中には、ボーイング747-400の模型がある。これは操縦を体験できるコーナーと繋がっており、体験する人が操縦桿を操作するとそれに連動して動く優れものなのである。他にも館内には、成田空港の歴史や空港で見られる飛行機の機種等を紹介したビデオコーナー等がある。
階段で5階まで上がるとそこにあるのは展望室。成田空港のA滑走路を一望できる。さらに職員の解説付で今まさに離陸または着陸しようとしている飛行機の概要、航空会社などに関するこぼれ話を聞くことができる。
上の写真は、第2ターミナルに近いB滑走路に着陸しようとしている飛行機。
5階の展望室からA滑走路を望む。貨物エリアもよく見える。
成田空港に発着するエアバスA380の時刻表。見づらいので整理すると、
9:30 ルフトハンザ航空
11:55 エールフランス
13:00 大韓航空
19:15 シンガポール航空
20:50 シンガポール航空
航空科学博物館の中でも一番の目玉が、
ボーイング747のセクション41という展示物。
必要がなくなったノースウエスト航空のボーイング747のセクション41という部分を再利用した展示物で、1970年の初飛行のシーンを再現したものだ。
おまけ。航空科学博物館そばにあった埴輪。芝山町では埴輪をよく見かける。
なお、航空科学博物館のすぐ右隣には、空と大地の歴史館という入場無料の歴史資料館がある。これは今年6月にオープンしたばかりの資料館で、
「空港をめぐり、この地に刻まれた歴史を後世に伝えます」というメッセージが込められている。館内では成田空港設置の閣議決定の経緯から始まり、新空港反対闘争(新左翼、過激派との衝突)、そして平成に入っての反対派との和解に至るまでの資料を公開している。
航空科学博物館から25分程度歩いて芝山千代田駅に到着。
駅前には、芝山鉄道の九十九里方面への延伸を要望する看板があった(しかも京成3700系をベースとした車両まで描かれている)。
芝山千代田駅の改札口付近にあった写真用の扮装か?
帰りは新型スカイライナーで。最高時速160km/hの走りを体験するのだ。
空港第2ビル駅にて。スカイライナー32号・上野行きが到着。
紺色の新AE形は改めて見るとかっこいい!
座席も紺色をモチーフとした色合い。
スカイライナー32号は座席の約8割が埋まった状態だった。空港第2ビル駅を出発してしばらくは低速(ポイント通過のため)。速度制限が解除されると加速を続け、ついに160km/hに到達した模様だ。しかし最高速度でも車内はかなり静かで安定しているのが驚いた。成田湯川を高速で通過し、真新しい線路を高速で走る様は新幹線に負けないくらいだ。
空港第2ビルから36分。日暮里駅に到着。それまでの旧スカイライナーで52分かかっていたのが15分前後短縮されたので、「もう着くの?早いなあ・・・」と思ってしまった。36分がこんなに短い時間だとは知らなかった。
日暮里駅0番ホームにて、スカイライナー32号を見送る。
空港、博物館、列車、とても大満足な一日だった。