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2012/12/05(水)19:54

第46回総選挙、告示!

政治(307)

 いよいよ昨日、第46回衆議院総選挙が告示された。1996年に小選挙区比例代表並立制に以降後、過去最多の12党(前衆院議員がいた政党に限る)による戦いが幕を開けた。  新党・日本未来の党が告示日(昨日)になっても、比例区の候補者名簿がまとまっていないという失態を演じてしまい、総選挙全体の候補者数が確定したのが午後10時半のことだった。おいおい、大丈夫か!!告示7日前に結成された新党・日本未来の党!ちなみに、2009年のみんなの党は告示10日前の結成だった。  以下、各政党について私の感想を。  解散時に230人の前職がいた民主党は急ピッチで候補者擁立を進めたが、結局は小選挙区候補を264人しか揃えられず、34の与党空白区ができた。与党支持者が小選挙区でどこの政党に入れたら良いかわからない状態になってしまった。極端な例では、自民党VS共産党の一騎打ちとなる小選挙区が6つも出てきた。  一方の自民党は288人の小選挙区候補を擁立。公明党との選挙協力は9つの小選挙区、無所属候補の推薦2つ、自主投票1つ(自民党を離党した園田博之氏・熊本4区)とし、準備は万端だ。  公明党と共産党は共に比例区重視の政党だが作戦が全く異なる。小選挙区で当選確実候補が少なからずいる公明党は重複立候補ゼロに対し、共産党は一部のみ。共産党は3年前の総選挙で約半分の小選挙区で候補者を出さなかったものの、これが比例区での得票率増加につなげることができなかったと結論づけた。小選挙区で自党のことを熱心に宣伝し、比例区での投票をも呼び掛ける作戦だ。  社民党は・・・、もう、諦めムードが漂ってそうな気配だ。重野幹事長が脳梗塞のため出馬断念、阿部知子政調会長が離党と、幹部の脱落が相次いでいる。党勢衰退は止まらず、小選挙区候補は23人(比例区と合わせても33人)にとどまった。  一方、第三極は日本維新の会、みんなの党、日本未来の党の3つに収れんされた。  維新の会とみんなの党は一部で選挙協力を行うものの、特に東日本では競合する小選挙区が出てきてしまった。まあ、太陽の党と合併した日本維新の会は、みんなの党とは(エネルギー問題、消費税の問題などで)だいぶ隔たりが生まれてしまったので、みんなの党はこんな政党と合流しなくて正解だったかも。  新党・国民の生活が第一、新党きづな、減税日本、反TPP新党、みどりの風(衆議院組のみ)の5党が結集した日本未来の党は、111小選挙区で独自候補を擁立。代表である嘉田由紀子・滋賀県知事は、小沢一郎氏のイメージを打ち消すのに必死なのが印象的だった。逆に、小沢氏や亀井静香氏といったベテランが党の要職に就かず、一兵卒として汗をかいているのが、石原氏や平沼氏らベテランが引っ張る維新の会とは対照的だ。  一方で、3年前の総選挙で288人の小選挙区候補を立てた幸福実現党は、今回は小選挙区候補20人、比例区候補42人にとどまった。2年前に102人の候補者を発表しておきながら今回はどういう風の吹きまわしだろうか。3年前の威勢の良さはどこに行ったのだろうか、本気度を疑う陣容だと私は思う。

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