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2013/09/25(水)14:33

JR北海道管内で、さらなる線路異常が発覚!

鉄道(486)

 これまで管内97件のレール異常を放置していたJR北海道だが、今日さらに約170件のレール異常が見つかったとの報道があった。さらに、11月に減速減便のダイヤ改正を発表済みだが、今日の新聞では観光業への影響を懸念する声も出ている。  JR北海道、11年から事故急増 観光業に懸念広がる(25日、日経新聞)  JR北海道の列車の運休などにつながる事故件数は2011年から急増している。同年5月の石勝線での脱線火災事故で安全対策を強化したにも関わらず、12年度は前年度比56件増の189件。13年度も4~7月は43件起きた。特に脱線や出火などの大きな事故はこの3年で計10件以上、今年に入り6件とJR各社に比べ突出。道内最大の産業である観光業などに懸念が広がっている。  大手旅行会社では今のところ北海道旅行キャンセルの増加など目立った動きはない。「レンタカー移動が中心で列車運休の影響は少ない」(JTB)との見方が多い。  ただ、8月17日の脱線事故で南千歳―釧路間の特急の運行が中止となったため、阪急交通社はツアーでその間をバスで代替。「一部スケジュールに遅れが出ている」(同社)。他社からは「イメージ悪化は避けられない。今後の予約に影響が出るのではないか」と問題の長期化を危惧する声も出ている。  特に冬場は長距離移動で鉄道の役割が高まる。11月からの運転本数削減で「旅行会社が乗車券付きのツアー商品を作れなくなるのでは」(湯の川温泉のホテル)との懸念も聞かれる。  (引用終わり)  この一連の不祥事やトラブル隠しについて、私は以下の視点を持った。  ・JR北海道以外のJRグループ各社にも同様の保線作業ミスはあったのか?  2005年のJR西日本の時もそうかもしれないが、マスコミ各社は特定の一社を狙い撃ちして批判的に報道しているのではないか?そうだとしたら、他のJRグループ各社に対しても安全への姿勢を追及するのが筋だろう。狙い撃ちは不公平だ!  例えばJR東日本はどうだろう。2005年12月に羽越本線で特急いなほ号が突風で脱線する事故があった。東海道新幹線の安全対策を進めているJR東海はどうか?  ・JR北海道の財務状況が問題なのか?  JR北海道の経営は苦しい。日経新聞(25日付)によると  「JR北海道は地域での存在感の大きさとは逆に財務基盤はもろく、設備投資は遅れがちだ。2500キロメートルの営業距離のうち、輸送密度が国鉄時代の廃線基準を下回る路線が6割を超す。費用対効果が見込めず、電化比率は全路線の2割どまり。ディーゼルエンジンで走る特急列車は20年ほどが経過。資金余力が乏しいうえディーゼル車両を造るメーカーも減った。」  とのことだ。  好きな分野に積極的に投資できるJR東日本とは訳が違う。ドル箱路線ばかりのJR東日本に対し、JR北海道は札幌近辺を除けばローカル線ばかり。来年5月での江差線の部分廃止が決まったばかりだ。  ・外部のチェックが入りにくい?  JR北海道は道内では唯一と言ってもいい大手鉄道会社。JR北海道、札幌市交通局以外の鉄道会社の存在感はゼロに近い。つまり、電力会社と同じような体質ではないか。地域で独占的にサービスを供給しているわけだから外部監査が入りにくいのではないか。だから社内改革も進まないのではないか、と。  現在、北海道には国土交通省から特別保安監査チームが派遣されている。27日以後に出ると思われる検証結果を待つしかないが、JR北海道にとっては滅びる(経営破たん、信用失墜)かどうかの瀬戸際に立たされている。

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