南海電車で堺駅まで移動した私(
その2参照)。
堺駅の駅名標。南海でもいつの間にか駅番号が導入されていた。
堺市は人口約84万人、大阪府第2の都市だ。まあ、堺市の代表駅といえるのはこの堺駅の他に、南海高野線の
堺東駅、JR阪和線の
堺市駅がある。
3番線に入線した1000系。普通車・難波行き(11:38発、7004列車)。この堺で
8分間もの長時間停車を行う。特急ラピート、区間急行と優等列車2本と接続を取るからだ。随分まったりとしたダイヤだな・・・。
1000系が到着した後すぐに、4番線に50000系ラピートが到着。
特急ラピートβ36号・難波行き(11:32発、0216列車)だ。今のラピート号は日中は全てβになっている。難波~関西空港間の主要駅(新今宮、天下茶屋、堺、岸和田、泉佐野、りんくうタウン)に停車して、こまめに利用客を増やす作戦だ。最近は関空にLCCが多数就航していることもあってか、利用客が少しずつ増えているとのことだ。
ラピートの発車を見送った後、改札口へ。改札を通った後、すぐ目についたのが下の写真だ。
フランシスコ・ザビエルによる、路上喫煙禁止エリアの通知。
ザビエルは1550年に堺に来たことがあるから、堺市の各地にはザビエルにちなんだ観光エリアが多数ある。
堺駅改札口の上部にて。南蛮屏風が掲げられていた。さすが「東洋のベネチア」と呼ばれたこともある、中世以来の自治都市にふさわしい。
「卓越した職人芸で具現化する伝統と革新」
改札外コンコースには、千利休に関する展示品が飾られていた。
バス路線図。これから堺市役所方面に向かいたい。それにしても、堺駅と堺東駅って距離が誓いのね。
0番のシャトルバスに乗って東に向かう。
バスも歴史モノにこだわっている。ザビエルなど南蛮人が描かれているデザインだ。余すことなく観光資源に使っている。
途中のバス停で下車し、自分の足で堺の町を歩いていると、こんな観光客向け看板を見つけた。その中で、堺市役所の展望室からの眺めが気になった。堺市長選挙が3日後に迫っていたこともあり(旅行日は9月26日)、堺市役所に元々行ってみたかったこともあってか急いだ。
堺市役所。ものすごい高層ビルになっているように見えるが、東京都庁の半分の高さしかない。しかし都庁と同様、最上階は展望室になっていて、多くの人々が来ていた。
この日から3日後に行われた堺市長選挙。それに向けての看板である。
橋下・大阪市長が主導する大阪都構想に参加するか、しないかが最大の争点になった。
ちょうど正午を回ったこともあり、市役所の職員の方々が休憩に入るところだった。展望室行きエレベーターにも休憩のためか?職員の方が乗り込むことがあった。
最上階からの眺め。
曇っているのと、あべのハルカスがぼんやりとしか見えなかったのが残念だった。
ちなみにこの展望室には、中世の鉄砲や堺市に点在する古墳群などを紹介するボードがあった。
なお、私もボランティアの女性から古墳群について説明を受けた。最も有名なのは何といっても
仁徳天皇陵(第16代)。他にも履中天皇(第17代)、反正天皇(第18代)の陵もあるとのこと。いずれも古墳時代・2~3世紀の天皇とのこと。まるでエジプトのピラミッド群みたいになってきた。
ボランティアスタッフの方々とは楽しくおしゃべりをさせていただいた。お忙しい中、ありがとうございました。
これ以上展望室にいると時間がなくなるので、難波に戻ることにしよう。
おまけ。堺市民はJR堺市駅のことを、
阪和堺市駅と呼ぶらしい。JR阪和線(旧・阪和電鉄)だからか。