ここまでの記録:
その1、
その2、
その3、
その4、
その5
塩浜で特急の通過待ちをし、急行列車はこの先一度も待避することなく終点・名古屋へ向かう。大阪難波から続いてきた、急行を乗り継いでの旅行がいよいよ終わる。
塩浜にて。4番ホームの
急行・名古屋行き(1636列車)に再び乗り込む。
新正~四日市間にて。四日市の中心街を駆け抜ける。さすが三重県最大の人口を抱える都市。新正辺りからは高架を走っている。近鉄名古屋線では川原町あたりでも立体交差化工事が進行中であることも相まって、四日市市内では都会的な印象を受けた。
四日市を出て、列車は富田で三岐鉄道線と連絡。三岐鉄道はJR富田駅、近鉄富田駅の両方に乗り入れているのだが、旅客列車は近鉄富田に乗り入れている。
名古屋線は他の近鉄線と比較してかなり多くの川を渡る。これは伊勢朝日~益生間にて員弁川を渡るシーン。
桑名駅の南側にある踏切を撮る。
実はこれ、1435mm(近鉄名古屋線)、1067mm(JR関西本線)、762mm(三岐鉄道北勢線)とゲージ幅の違う3路線を一度に渡る踏切なのだ。これは日本で唯一の存在だ。
桑名を出発後しばらくすると・・・、
目の前に非常に長い橋が見えてきた。
そう、これから濃尾三川の2つ、
揖斐川と長良川を渡る鉄橋(全長991.7メートル)を走るのだ。
揖斐川を渡る。続いて小さな島(県道が走る)を挟んで長良川を渡る。北側(上流)にはJR関西本線と東名高速道路が、南側(下流)には国道1号線(東海道)がそれぞれ並行して走っている。
長島を通過した後、今度は木曽川を渡る。渡った後は愛知県に入る。文化的にもこの木曽川は重要な境界線になっていて、単に愛知県と三重県の県境になっているのではない。
名古屋弁と関西弁の各エリアの境界線にもなっているという。関西弁エリアの東の端を通り過ぎたことになる。
愛知県に入って最初の駅・弥富に到着。この辺りは海抜ゼロメートル地帯の低地となっている。JR弥富駅が公式には日本一低い地上駅(海抜マイナス0.93メートル)となっているが、
JR弥富駅より海岸に近い近鉄弥富駅付近の踏切は海抜マイナス1メートルを下回っているとのこと。
ちなみに愛知県弥富市は金魚で有名な、名古屋のベッドタウンだ。
弥富を出ると、残る途中停車駅は蟹江だけだ。車庫を有する冨吉を通過し、蟹江に到着。蟹江は利用客が多いにもかかわらず構内踏切が残る、懐かしさを感じさせる駅だ。
蟹江出発後、戸田から東はいよいよ名古屋市内。
八田、通過!中村区内の高架橋を走る。八田から先はJR関西本線とほぼ並行して走る。終点・名古屋はもうすぐだ。
17:44、終点・名古屋に定刻通り到着。4面5線の地下ターミナルだ。
この近鉄名古屋駅には何度か来たことがあったが、列車に乗って訪問するのは今回が初めてだ。
2010年10月23日の日記
1636列車に充当された1430系(1433F・左)と5200系(5154F・右)。
3番ホームに到着だ。
長旅、お疲れ様でした。
と、そこへサプライズが!1636列車到着からわずか3分後。
5番ホームに、しまかぜ入線!
3月にデビューしたばかりの観光特急・50000系「しまかぜ」だ。
賢島15:40発、7510列車として名古屋に到着。このしまかぜは他の特急よりも停車駅が絞られている。賢島~名古屋間では、鵜方、鳥羽、宇治山田、伊勢市、四日市にしか停車しない。
ジャンクション・伊勢中川や県庁所在地・津をも通過しているのが大胆だ。
おわりに
難波~名古屋間は普通の人だったらアーバンライナーか特急で移動するような区間だが、鉄道ファンである私
はお金をかけたくないこともあって、急行を乗り継いで移動した。景色が様々に移りゆくのがよかったのはもちろん、人々の「生活」の様子を改めて実感できたこともある。特急より停車駅が多かった分、様々な駅を見ることもできたこともあって、楽しい旅行だった。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。