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ニシケン3342

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Oct 26, 2016
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カテゴリ:アニメ
 今季、私が視聴すると決めたアニメは4つほどあります。その中に「ろんぐらいだぁす!」と「ブレイブウィッチーズ」があります。

 しかし、「ろんぐらいだぁす!」は第3話の、「ブレイブウィッチーズ」は第4話の放送延期がそれぞれ発表になりました。
 特に前者については「ギリギリまで放送を目指していた」という記述があるので、苦渋の決断を匂わせるものとなりました。

 当初は「クオリティ確保のために頑張ってるんだな」という軽い気持ちで受け止めていました。無理にスケジュールまでに仕上げた結果、作画崩壊となる事態よりかは、延期してまで私たちアニメファンが納得のいくクオリティで仕上げてほしいと考えています。
 しかし、そのスケジューリングがそもそも間違っているのでは・・・?以下の記事を見る限り、現場の実態は極めて深刻なようです。


 10月期放送アニメが「放送延期続出」の異常事態。背景に制作現場の過酷な環境(26日、ハーバー・ビジネス・オンライン)

 (この1か月で3本も放送延期に)

 今年10月期放送のアニメで異変が起きている。10月8日からテレビ放送を開始していた『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』は21日、すでに放送していた1、2話分のAbemaTVやGYAOなどへの動画配信サービスを停止。また、『ろんぐらいだぁす!』、『第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズ』といった他のアニメ番組も「制作スケジュールの遅れ」などを理由に放送延期が相次いで発表された。
 なぜ、ここまで立て続けに放送延期、中断が発生しているのか。内情をよく知るアニメ業界関係者は「すでに昨年から『2016年クライシス』という言葉がささやかれていた」と明かす。

 (「状況はさらに悪くなっている」)

 「昨今はそもそもアニメ番組の制作本数が、業界全体のキャパシティを超えつつあります。仕事を掛け持ちで仕事をせざるを得ないアニメーターが多く、今年はそれがついに決壊してしまったのだと思います。
 たとえば、アニメにとって大事なレイアウトと原画作業は、本来であれば最低4~6週間は作業の時間がほしいところ。ですが、今はそこまでスケジュールに余裕をキープできる作品はほとんどなく、中にはレイアウトと原画に1週間しかかけられないという作品まであります。『限界と思われた数年前より、さらに状況は悪くなっている』とも言われています」
 また、かねてから指摘されている、一部アニメーターの劣悪な労働環境も事態の根底にあるという。

 (劣悪な労働環境で若手養成すら機能せず)

 「特にアニメーターは1カットレイアウトと原画でギャラが数千円と単価が安い。なので、仕事を掛け持ちすることで、手空きの時間をつくらないようにするんです。これもスケジュールが読めなくなる原因ですね。
 また、アニメーターにはフリーランスが多く、業界として若手の養成がうまく機能していない。そのため、基本すらできていないアニメーターが増えているのですが、仕事量は多く、またスケジュールもないので、仕事の依頼があることはあるんです。
 ただ、結果としてレベルの低い原画があがってきて、そのしわ寄せを作画監督が背負うことになるんです。作画監督の修正がなければ、今のアニメのクオリティは成り立たちませんよ。
 また、現在では1作品に20名程度のアニメーターが参加しますが、その成果物の回収は制作進行の担当者が行います。先ほども申し上げた通り、アニメーターにはフリーランスが多いため、朝方がいたり、夜型がいたり、なかにはスケジュールを守らない人までいて、やり方もまちまち。大量の人数のアニメーターをフォローして、回収までするので、制作の負担が極端に増えてしまっている。スケジュールの遅れをごく一部の人間の頑張りによってなんとか取り返しているがゆえにスケジュールの崩壊が起きやすくなっているといえます」

 (「落とす」ことへのハードルが下がっている!?)

 さらに今回、放送延期が発表された作品が在京キー局ではなく、TOKYO MXなどいわゆるローカル局である点も注目だという。
 「最近になってアニメ番組の放送局がUHF局中心になったため、放送を“落とす”ことへの作り手側のハードルが下がっているのではないでしょうか。もちろん、過去にも放送が落ちた例はありますが、テレビ東京を含む在京キー局のほうが当然ながら厳しかった。
 特に10月開始の3番組は3話までの段階で、通常の放送・配信ができなくなりました。一般的にアニメ制作は話数に進むにつれて、スケジュールが厳しくなるもの。なので、初っ端で落としてしまったというのは、かなり深刻な印象を受けます。はなっからスケジュールが崩壊していたのではないでしょうか

 (「業界自体が変えようと意識しないといけない」)

 そして、さらにこう続けた。
 「芸術祭などでアニメに対し、権威づけをしてくれる文化庁や、クールジャパンとして海外セールスを後押ししてくれる経済産業省。日本のアニメにはこうした行政のサポートはありますが、業界構造を変えるには、まずは業界自体が変えようと意識しないといけない。では誰が旗を振るのか。毎回の放送を急場しのぎでクリアしているうちは、なかなか変わられないのが現実だと思いますけどね」

 映画『君の名は。』の歴史的大ヒットの例を挙げるまでもなく、リオ五輪閉会式での東京五輪PRを見ても、いまや「アニメ産業」を「クールジャパン」として政府までもが利用しようとしている。しかし、できたコンテンツを都合よく利用するだけでなく、こうした現場クリエイターの過酷な労働環境などの「足元の危うい構造」を抜本的に改善することが必要ではないだろうか。

 <取材・文/HBO取材班>

 「内情をよく知るアニメ関係者」が誰のことなのか、できれば明らかにしてほしかったです。
 昨年の「アイドルマスター・シンデレラガールズ」の場合、第2期でも放送休止が2回ありました。しかし最終話を納得のいく仕上がりにするためのものだ、という意気が感じられました。しかし今季の2作品はまだ序盤での放送休止。上記の記事を読む限り、思い通りにいかない現場の悲鳴が聞こえてきそうでした。





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Last updated  Oct 27, 2016 11:57:51 AM
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