JR各社は2017年3月4日にダイヤ改正を行うことを発表しました。今回はこの発表の中から、私が特に気になったことを取り上げたいと思います。
今回は東海道・山陽新幹線を取り上げます。ポイントはこちら。
(1)東京~博多間が最速4時間46分に!
(2)ひかり号から喫煙車が消える。
まずは(1)から見てみましょう。
1992年に300系によるのぞみ号が登場して以降、東京~博多間は5時間前後という所要時間が定着しました。それまでは7時間前後でしたから2時間ほどのスピードアップになりました。それから500系による300km/h運転の開始、N700系の登場などで、のぞみ号は年々進化しているというイメージを持っています。
今回のダイヤ改正に合わせて山陽新幹線では新型ATC(アナログ式からデジタル式へ改良)が稼働するため、効率的な運転が実現し、更なる所要時間の短縮につながるそうです。
さらに、新型台車を装備するN700Aの導入が東海道・山陽新幹線で進んでおり、JR東海・JR西日本両社で計136編成に達する予定です(かなりの大所帯になりましたね)。
以上のことにより、東京~博多間で最大6分ほどの時間短縮が図られるとのこと。ちなみに最速4時間46分となるのは、のぞみ64号(博多18:58発~東京23:44着)になる予定です。
「これで新幹線料金(せめて自由席料金)がさらに安くなれば東京から九州へ行きやすくなるのに」と思うのは、私だけでしょうか。
続いて(2)を見てみます。
20年前の'90年代半ばには、禁煙車は少数派でした。そもそも新幹線に禁煙車が登場したのは1976年のこと。こだま号の16号車が禁煙車になったのが始まりでした。それから20年後の1996年、東海道・山陽新幹線の(当時の)禁煙車は1・2・5~9、12・13・14号車の10両に増えました。
しかし禁煙・分煙の世の中で、鉄道の禁煙が進みました。2007年にはJRグループ各社で駅車内での禁煙に取り組む姿勢が強化されました。その結果、現在は700系で運転する列車にのみ、喫煙車(10号車、15号車、16号車)が設定されています。
全席禁煙・喫煙ルームが設置されたN700系がデビューしたのは2007年7月のダイヤ改正の時でした。それから増備が進み、N700Aへの改良もあり、前述のとおり計136編成が製造(改良)されました。その結果、来年3月のダイヤ改正からは、のぞみ号・ひかり号の全列車がN700Aでの運転となります。それにより、ひかり号から座席で喫煙できる車両が消えることになります。
20年間でこんなに変わることに、今更ながら驚いている私でした。
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Last updated
Dec 18, 2016 06:04:02 PM
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