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2021/03/04(木)05:44

元会社員がタコ焼き屋を起業したいと言い出した話。~結婚したら絶対に幸せになれる・・・とは限らない!~

キャリアデザイン(38)

約20年前にテレビ東京で放送されていた番組に「愛の貧乏脱出大作戦」があります。その番組内容がYouTubeにアップロードされているので、視聴する機会がありました。いくつかの依頼主の修業の様子を見てみました。  その中で特に「これは大丈夫なのかな?」と思ったのが、足立区の元会社員の男性が、たこ焼き屋を開店させる話。  これは2001年3月26日に放送された回です。  彼の現状(2001年3月当時)を確認すると・・・。  ・32歳で結婚。オーストラリアで挙式。  ・37歳で長男が誕生。  ・最盛期の年収は約700万円。足立区内のマンションを購入。  ・しかし、育児を巡り、夫婦の意見が真っ向から対立。  ・調停の末に離婚。結婚生活は8年で終わった。長男を引き取り、父子家庭となった。  ・離婚した直後、会社を整理解雇される。  ・マンションのローンが約2400万円残っている(1年滞納)。強制退去も時間の問題。  中村有志さんがレポーターとして彼に取材したところ・・・。  ・人生逆転のために、たこ焼き屋を開店させたい。  ・約20年前に、たこ焼き屋で1年ほど「バイトしていた」から。  ですが、YouTubeのコメント欄を見たり、よく考えれたりするほど、私は依頼人に対して?マークだらけになります。  ・本当にたこ焼きが好きならば、自分でたこ焼き器を買って、練習したり息子に振る舞ったりすればいいのに。  ・起業ではなく、既存のたこ焼き屋のアルバイトで働き、修業する・・・という選択肢は無かったのか?  ・修業でも、師匠が教えている大切なポイントをメモしようとしていない。分からない箇所を質問しようとしていない。→だから、同じミスの繰り返しなんじゃない!?  そして生活環境に対しても・・・。  ・マンションが競売される前に、不動産屋さんに相談して売却する!  ・離婚してリストラされた状況で、3LDKなんて必要ない。月々の家賃4~5万円のワンルームで十分。敷金・礼金が不要、「駅から遠い」部分を妥協すれば月々3万円台の物件も見つかる!  ・アルバイトでもいいから、1カ月に25回は出勤する。バイト掛け持ちでやれば、月収15~20万円は行けるのでは?  ・「自分の人生は失敗した。でも、息子には未来がある!​今は、息子のために頑張る時期なんだ!​」・・・と気持ちを一新できなかったのか?  ・それでもダメなら、区役所に行って生活保護の相談をしてみる。  ​(結論)​  ​・2400万円もの借金を抱えている人(しかも飲食業は未経験に近い)が、新しく商売を始める・・・のは不可能ではないが、相当厳しい。  ・修業先の師匠である揚野雅史さんの指摘は正しかったかも。依頼人にとっては「宝くじに当たったようなもの」という感覚だったのでしょう(修業開始にあたっての面談にて)。「愛の貧乏脱出大作戦」という番組に応募して、取り上げられれば人生大成功が保障される!・・・とでも思ったのでしょうか。​  揚野さんの人生はジェットコースターのようなものです。21世紀の現在は実業家として成功を収めています。しかし20年以上昔には、とある新規事業に大失敗して約5000万円もの借金を抱えたこともあるそうです。  「愛の貧乏脱出大作戦・非公式応援ページ」  大阪産業大学・校友会での揚野さん紹介ページ  依頼人の行動・言動を見ていると、自分の教育実習を思い出します。  ただ、時間が過ぎるのを待っているだけ。店先でボーっと立っていて、「自分に出来ることは何か」を全く意識していない。自分は修業中の身だという自覚(派遣先のご厚意で、置いてもらっているという自覚)が無い。  (今日のまとめ)  ・今の自分が出来ることは何か、を意識しながら日々働きます。  ・そして婚活においては、結婚は幸せを100%保証するものではない・・・ことを胸に刻みます。

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