2008/04/17(木)00:17
春でも冬樹
冬樹(ふゆき)・純米吟醸生原酒(※まだ入荷していません。)
福乃友についての詳細は、こちらにコッテリと書いてます。
●蔵元:福乃友酒造 秋田県大仙市神宮寺
●原料米:秋田県産・キヨニシキ100% 精米歩合:55%
●2008年4月16日上槽
●お値段(予定):720m/1,600円 1.8L/3,200円
「皆さん聞いて下さい!!」
ついに、ついに、ついに、今年の冬樹が出来ました!! 昨日、一星さんから感
慨深い口調で「とにかく出来た。サンプル送るから呑んでみてけれ。」と、い
つもの秋田弁で電話が入りました。「ちょうど今、しぼっているところだ。音が
聞こえっか?」って、「は? 電話じゃ聞こえないっチューネン!」
そして、そのサンプルが今日届いたんです。只今、蔵元では出荷の準備に追
われているところですので、発売まではもう少しお待ち下さい。このラベルは、
商品としてのものではなく、試飲サンプルとして一星工場長(元社長)が私宛
に書いてくれたメッセージです。
社長の座を息子の雅彦君に渡して『工場長』という不思議な肩書きを自称し、
頭を丸坊主にして一蔵人として厳寒の蔵に毎日泊り込んで必死に造った酒で
す。とても元社長にして60歳を過ぎたジサマのやる事ではありませんが、この
年にしてこの不屈のチャレンジ精神!!
もうそれだけで、味なんかどうでもいいって感じですよ。
今日も熱いよー。⇒人気ブログランキング
とは言っても、美味しくなければ困ります。去年まで「今年の冬樹は駄目だ。」
と、ここ数年毎年のように一星さんに駄目出しを続けて来ましたが、新生・チー
ム福乃友が造った冬樹はどうなんでしょう。はやる気持ちを抑えて、粛々とキキ
酒します。グビビのビッ....
「むっ、昔の冬樹の味がするーーーーっ!!」 ような気がするっ!
味わいの線の太さは去年の冬樹を凌駕して、往年の冬樹を彷彿とさせます。
とてもジューシーで、ガツンと来る米の甘みがじんわりじんわりと舌にしみ込む
かのような感覚がありながら、スッと切れる潔さ。
もちろん、去年までのAK-1酵母とは違う酵母(7号だったかな?)を使ってい
るはずなので、香りの質は今までとは違います。以前のカプロン酸系のメロン
を想わせる果肉の柔らかい果実の持つフルーティーな香りから、柑橘系の締
まった香りに仕上がっています。
どちらもワインの香り程顕著と言う訳ではなく、これはほとんどイメージの世界
に近い程度のほのかな含み香の話しです。私は思い込みの激しいタイプかも
知れません。そして、冬樹に対する思い入れも強い方だと自覚してはいます
が、第三者的に冷静にキキ酒しても、今年の冬樹はすんげー美味い酒だと思
います。
酸にメリハリが有る点でも今までの冬樹とは一味違います。きっと今年の冬樹
は、近年以上に多くの方々の心と舌をつかむ事になるでしょう。一星元社長が
再現した元・冬樹(ん?)。そして、チーム福乃友が造り上げた味わいに感動です。
やっぱり酒造りって技術も必要でしょうが、それ以上に「美味い酒を造る。」と言
う熱意が、ストレートに味に表現されるんですね。
福乃友、そして冬樹にはこの半年間心配をかけられっぱなしでしたが、明日か
ら「今年の冬樹は、例年以上に良く出来ました!!」と、キッパリと胸を張って宣言
出来ます。また昔みたいに20石売れそうだな、ウッシッシッ♪
これで一星さんも、枕を高くして寝る事が出来るでしょう。私もやっと安心して
春を迎えられます。やれやれ。それにしても、今年の冬樹は美味しいな~♪
と言う訳で、私も枕を高くして寝るとします。おやすみなさい。コテン......。
↓↓↓↓ポチッと応援宜しくお願いします!!
『人気blogランキング』⇒クリックしていただけると、すんげー嬉しいです。
------------------------------------------------------------
★川嶋宛のお問い合わせメールはこちらへどうぞ。
★美味しい日本酒とワインは、錦本店へどうぞ。