2018年2月11日、アントノフ An-148旅客機墜落
2018年2月11日、An-148が離陸直後に墜落。 乗員、乗客は全員死亡。 ロシア、ヨーロッパを記録的な寒気が襲っている。 ロシアの機械類は寒さ、凍結を前提して作られ、運用されているが、それを超える寒さだったのかも知れない。 速度計測器、ピトー管の凍結が原因とされている。 露旅客機墜落 71人全員死亡 当局はテロ可能性に言及せず 2018年2月12日 AFPBBニュース ロシアの首都モスクワ近郊で11日、旅客機が離陸直後に墜落した事故で、当局は乗員乗客71人全員が死亡したと発表した。 同国史上最悪の航空事故の一つとなった。 捜査員らによると、墜落したのは国内便を運航するサラトフ航空(Saratov Airlines)のアントノフ(Antonov)An-148型機。モスクワのドモジェドボ空港(Domodedovo Airport)からウラル(Ural)山脈のオルスク(Orsk)に向けて離陸した後、午後2時48分(日本時間同8時48分)にラメンスキー(Ramensky)に墜落した。 ロシア運輸捜査当局は声明を出し、「乗客65人と乗員6人が乗っており、全員死亡した」と発表した。 …(略)… 国土が広大なロシアは、永久凍土地帯、冬・極地であっても移動に航空機を活用せざるを得ない。 地上の移動が安全とはいえないのだから。 An-148は旅客機では圧倒的少数派の高翼、双発配置。 非舗装滑走路での離発着・乗降の容易さ、輸送機ベースであること、STOL性、のいずれかを狙ったものであろう。 An148 出典:Wikipedia An-148(アントノフ148:ウクライナ語:Ан-148アーン・ストー・ソーロク・ヴィースィム)は、ウクライナのANTK アントーノウが2001年に開発を発表したリージョナルジェット機である。概要 An-148は、高翼双発ターボファンエンジンを搭載したジェット旅客機である。 機体構造はアントノフが以前に開発したAn-72やAn-74を踏襲しているが、コアンダ効果を狙って主翼上面にエンジンを配したAn-72/74に対し、An-148はAn-74TK-300のようにパイロンでエンジンを吊り下げている。 また、最新の飛行ナビゲーション器材やフライ・バイ・ワイヤのシステムが組み込まれている。 An-148計画は1990年代初頭に始まり、当時はウクライナのアントノフ設計局でAn-74-68として作業が始まった。 2001年にAn-148に改名されP.V. Balabuevが率いる開発チームはAn-74TK-300輸送機を元に開発した。 胴体が延長され主翼は新設計され、開発者達はモトール・シーチのD-436-148 エンジンを使用することを決めた。 生産は、ウクライナのアヴィアントとロシアのヴォロネジ航空機製造合同(ロシア語版)(VASO)で行われる。 多くの企業がこの計画に参加しており、その中で約70%の部材はロシアの企業が生産する。 地域の航空旅客市場に応じて複数の機種が用意される。 An-148の値段は約2,400~3,000万ドルである。 この計画で主要な問題は生産率の低迷である。 キエフのアヴィアントの工場は当初VASOの増え続ける機体の組み立ての対応に失敗した。 1990年代に開発が開始され、2002年にキエフのアヴィアントで最初の3機の試作機の製造が始まった。 試作初号機は2004年9月に完成し、11月17日初飛行した。 2005年4月には他の試作機が試験に加わった。 また2005年にはモスクワ航空ショーで実機が展示された。 認証取得のための期間中に2機の試作機は合計約600回飛行した。 2007年2月26日に型式証明を取得。 D-436-148 エンジンとAI-450-МS エンジンがロシアとウクライナの航空局から認証された。 An-148の仕様によって最大航続距離は2,100~4,400 kmで68~85人の乗客を運べる。 …(略)… スペック 全長:29.13m 全幅:28.91m 全高:8.20m 機体重量:23,083kg 最大離陸重量:36,800kg エンジン:モトール・シーチ社製D-436-148 ターボファンエンジン×2 速度:820-870km/h 最大限界上昇高度:11,000-12,500m 航続距離:2,200-5,100km 乗員:2名 乗客:最大75名