中央大学、東京の田舎で大混雑の悲劇
1978年4月、中央大学は、東京の都心千代田区から、東京のはずれ八王子市の山に看板学部の法学部を含む文系4学部を全学移転。 移転前、他の多くの大学で学生運動が沈静・沈滞する中、盛大に移転反対闘争が闘われた。 反対運動空しく、古書店、雀荘、喫茶店だらけの街中から、「へびに注意」「山火事注意」の看板を眺めながら学生は登校するようになった。 後から来たマンモス中央大学に、同じ京王線多摩動物公園(東京都日野市)を利用する明星大学は不愉快な思いだったろう。 多摩モノレールの延伸で開業した「中央大学・明星大学駅」は、1日平均の乗車人員が1999年の3,067人から2017年17,367人へと飛躍的に増大した。 人、学生の迷惑を考えない中央大学の当局の体質は変わらないらしく、この4月、始業時間を明星大学と合わせた。 悲劇が生じている。 「#もとの時間割に戻せ中央大学」最寄り駅で阿鼻叫喚のワケ2019年4月10日 J-CASTニュース …(略)… 遅延、入場規制の地獄絵図 中央大学は19年4月から、多摩キャンパス(東京都八王子市)の1限の開始時間を9時20分から9時に早めた。 それに合わせ中央大は4月9日、高幡不動駅または多摩センター駅経由で大学に通う学生に「多摩都市モノレール混雑緩和へのご協力のお願い」とのお知らせを公式サイトに再掲した(3月8日にも掲載)。 「お知らせ」では、近隣の明星大学と始業時間が同じになるため、大学の最寄りの「中央大学・明星大学駅」(多摩都市モノレール)はこれまで以上の混雑が予想されるとした。 多摩都市モノレールの運営会社からも混雑緩和の要望があり、「ぜひご協力をお願いします」と呼びかける。 添付された資料では、高幡不動駅経由での朝の通学は混雑率が120%に上るとして、(1)最寄り駅への到着を15分ほど早める(2)比較的空いている多摩センター経由での通学――を要請する。 しかし、新学期が始まった4月10日の多摩都市モノレールは人でごった返した。 「多摩都市モノレール」(東京都立川市)運輸部の担当者はJ-CASTニュースの取材に、通学時間帯に混雑が原因で最大15分の遅延があったと明かす。 多摩センター駅では入場規制もしたという。「盛大な計画倒れを起こしている件」 ツイッターでは同日、「#もとの時間割に戻せ中央大学」とのハッシュタグがトレンド入りし、タグとともに「盛大な計画倒れを起こしている件」「モノレールが大幅に遅れてるせいで大学間に合いません!」などとうらみつらみが書き込まれた。 …(略)… 昔も今も、同窓の学生は連帯感に満ちている。 (混雑する) (仲間が乗れない) (ドアを開けて仲間を招き入れる) かくして、遅延が加速される。 多摩都市モノレールは車両の編成数を増やすぐらいしか何ともならないので、解消には時間がかかる。 都会的刺激に欠ける地に学ぶ中央大学の学生は、勉強しかすることがないので、5月以降も学生は減らない。 中央大学当局は、時間がずらして(元に戻して)混雑緩和をはかるので問題解消の早道。 でも、きっと大学「当局」なるものは学生に告げるのだろう。 「学生諸君が円滑な通学に努める事を望んでやまない」。 理工学部はずっと後楽園にある。 法学部も都心回帰をはかろうとしていると噂されている。