AG‐600 初の海上飛行
中国の国産大型飛行艇AG600は、南シナ海で開発が進めている人工島への人員、物資の輸送での活用が開発の主目的とされる。 その他、洋上哨戒、漁業監視、海上救難、消防任務などへの導入が計画されている。 2009年9月、開発計画が正式発表された。 2018年10月20日荊門漳河空港近くの貯水湖で初の水上試験飛行を実施。 国産大型水陸両用機AG600、初の海上試験飛行を実施2020年4月17日 AFPBBNews【4月17日 Xinhua News】 中国が自主開発した大型水陸両用機AG600が、初めての海上試験飛行を行った。 開発した国有メーカーの中国航空工業集団(AVIC)が14日に発表した。 ― 引用終り ― 外観は日本の飛行艇・新明和・US-2によく似ているが、AG600のサイズは一回り大きい。 US-2は、全長 33.25m、全幅 33.15m、全高 10.06m。 機体が一回り大きいだけに、海上運用能力を中心に開発の困難が予想される。 US-2の海上での実用性の幅を示す着水可能波高は3.0m。 AG600は2.8mと着水可能波高の計画値だけ遠慮している。 カナダ・ボンバルディアCL-415は1.8 m、ロシア・ベリエフBe-200は 1.2 mであり、3.0mはもちろん、2.8mでも達成困難な値。 高波高時に海上で離発着可能な飛行艇のニーズは、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランドなど各国にある。 AG600は開発当初から海外への輸出を想定している。 US-2は高価過ぎるため輸出実績はない。 AG600計画値諸 元定員: 50名全長: 37.0m全高: 12.1m翼幅: 38.8m空虚重量: 32,000kg最大離陸重量: 53,500kg動力: WJ-6ターボプロップエンジン 3,805 kW (5,103 hp) × 4性 能最大速度: 570km/h航続距離: 4,500km 最大12時間滞空実用上昇限度: 10,500m離陸滑走距離: 1,500m(水上) /1,800m(陸上)運用可能最大波高:2.8m 「超巨大飛行艇」3選 エンジン10発搭載 エアバスA380クラスの巨大機 二重反転プロペラ柘植優介(乗りものライター)2020.03.01 乗りものニュース …(略)… 世界最大の飛行艇はエアバスA380に匹敵するサイズ 第1位は、アメリカのヒューズ・エアクラフトが開発したH-4「ハーキュリーズ」です。 出力3000馬力のエンジンを8基搭載し、機体サイズは全長66.65m、全幅97.51m、全高24.18mと、2020年現在、世界最大の旅客機であるエアバスA380の全長72.72m、全幅79.75m、全高24.09mに迫る巨大さです。 …(略)…