2016/02/14(日)08:13
日銀が世界金融市場を崩壊の谷底に突き落とした
予言にある2月19日を待つまでもなく、世界金融市場は崩壊の危機に直面してる。
アベノミクスと連携した日銀の黒田バズーカ第三弾は、折悪しく、世界金融崩壊の引き金を引いてしまったようだ。
世界金融市場は「崩壊の危機」に直面している
資金の安全な避難場を破壊した日銀の「罪」
2016年02月12日 東洋経済 ONLINE
小幡 績 :慶應義塾大学准教授
静かな暴落の恐怖。恐怖感がないのか最も怖い。
乱高下というよりスーと落ちていく。まさに遊園地のフリーフォールのよう。
崖から落ちるときはこんな感覚を味わうのだろうか。
しかし、この下落の理由は何か。
理由がない下落だから怖いという面はあるが、深層、真相はどこにある?
一つはっきり言えるのは、日銀が最後に崖から突き落とした犯人だということだ。
マイナス金利が最後の一押しとなり、世界金融市場はフリーフォールとなった。
…(略)…
利ざやを求めてさまよう「マネー」の猛威に耐えて倒れる寸前だった世界金融をの安息の地を、日銀のマイナス金利宣言は打ち砕いた。
「リスクオフ」を旗印に、商品からも、途上国株式からも、デリバティブからも撤退しながらすすんでいた2016年のマネーは、行き場を失った。
リスク資産市場の危機が、全体経済の危機に波及した。
…(略)…
日銀の最大の罪は、国債という安全資産の市場、資金の逃避場の市場を破壊したことにある。
これらの市場は乱高下に見まわれ、投機資金のギャンブル市場になってしまったからだ。
これは3年前、異次元緩和第一弾が始まったときから起きていることであり、第三弾は最後のとどめにすぎない。
異次元緩和が始まったときから、この金融市場の終わり、安全資産市場が世界から消滅するという、終わりの始まりは始まっていたのである。
…(略)…
為替、株価が乱高下したその先、「終わりの終わり」を知るものはいないはず。
ここ数ヶ月乱高下しているものの、金価格はじりじりと上昇している。
金価格推移(年次)
田中貴金属工業株式会社