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2016/06/21(火)01:39

『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』 6月の読書(1)

読書(1247)

    『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』  池上 彰(著)  集英社新書 2016年4月20日  今、世界を動かす政治家、注目を集める政治家6人のこしかたを池上氏がワッカリやすく説明。        目次  はじめに  第一章 東西対立を再燃させる男   ウラジーミル・プーチン  第二章 第二の「鉄の女」   アンゲラ・メルケル  第三章 アメリカ初の女性大統領をめざす   ヒラリー・クリントン  第四章 第二の「毛沢東」か   習近平  第五章 独裁者化する   レジェップ・タイイップ・エルドアン  第六章 イランの「最高指導者」   アリー・ハメネイ  権力に魅入られた実力者たち―あとがきに代えて―  主要参考文献  関連年表        ヒラリー・クリントン  P87  「だれもが女という大学は、共学だったら無理だったかもしれない学業成績の向上と、課外活動におけるリーダーシップの発揮を可能にしてくれた」        習近平  P163  習近平は、自らの権力を磐石なものにするため、さらに手を打っています。一つは、共産党の内部に「中央全面深化改革領(指)導小組」を設置したことです。  「領導小組」とは、分かりにくい概念ですが、要するに組織の垣根を越えたワーキンググループです。扱う分野は「政治」「経済」「社会」「文化」「環境」の五分野です。つまり、ほぼすべての分野について、改革を進めるということです。  これまで、こうした分野の改革に関しては、国務院つまり内閣の担当でした。内閣のトップは李克強。ということは、習近平は、新たなワーキンググループを設置することで、李克強首相の権力を奪ってしまったのです。      

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