テーマ:給食のこと(64)
カテゴリ:生活、家族、仕事
幸せなことに、生まれてこの方、「野菜価格高騰による給食中止」という話を聞いた記憶がなかった。 ことはF1日本グランプリで有名な三重県鈴鹿市で起きた。 2016年11月2日、山口千代己鈴鹿市教育長は定例記者会見で、鈴鹿市教委が野菜の価格高騰を受けて給食を二日間にわたって中止することについて「保護者や子どもたちに丁寧な説明をしていただきたい」と述べた。 三重県教育委員会の調査では県内で同様の例はなかった。 11月5日、三重県鈴鹿市教育委員会は、野菜などの価格が高騰し、給食費の範囲でやりくりができなくなったことから、12月と来年1月に計2日間、市立の全30小学校と13幼稚園で給食を中止することを決めたと説明。 「市独自の地産地消条例もあって外国産食材は原則として使っておらず、今までどおり市内産、県内産、国内産を優先すると赤字になってしまう」。 「国の栄養基準を満たすため、品数を減らすこともできない」と市教委は説明。 鈴鹿市は2009年度にも食材価格の高騰を理由に学校給食を2日間中止したことがあるという。 ガンジガラメの規則のもと、前例に基いて判断したのだろう。 どうやら私が知らなかっただけのことらしい。 ネット社会となり、小さなニュースも全国に拡散するようになった。 給食中止の話はF1日本グランプリ開催と同様、全国各地に届き、中止に関して驚きの声、批難する声が続々とあがった。 11月7日、末松鈴鹿市長は、市教委から給食中止の話を聞かされていなかったと発言。 市教委の拙速な判断と考えていることを述べ、市教委に対し中止の見直しを指示した。 鈴鹿市教委は「財政規律」も重視して、オリンピック資金使い放題の東京都の担当職員たちよりは立派なのかもしれない。 数億、数百億の金がオリンピックの建設資金等には使えて、給食の原材料代の超過は許されない。 東京都と鈴鹿市の行政(公務員)のモラルは、著しいバランスの悪さを感じる。 -三重県鈴鹿市 2016年11月7日 時事ドットコム 三重県鈴鹿市の末松則子市長は7日の記者会見で、市教育委員会が野菜価格の高騰の影響で市立小学校などの給食を12月と来年1月の計2回、中止すると決定したことについて「回数を減らさないよう見直しの検討を指示した」と述べ、撤回する考えを示した。 市によると、給食中止の発表以降「給食費の中で運用してほしい」「公費で対応できないか」など30~40件の意見が寄せられたという。 市教委は、市内30の小学校と13の幼稚園に、12月20日と来年1月12日の給食を中止する方針を伝えていた。 2015年9月30日の鈴鹿市の人口は201,450人。 30~40人の市民の多くは、私と同様「野菜価格高騰による給食中止」などという事態を聞いた記憶のない人々にちがいない。 30~40人の中に私は入っていない。 台風や天候不順による野菜の高騰で赤字額は今年4~9月で約920万円。 しつこいがオリンピック招致委員会は1兆、2兆の単位で予算オーバーで東京都負担)。 健全財政を標榜する鈴鹿市ならではの判断なのだろうか。 他の自治体でも原材料の高騰による給食中止は「よくあること」なのだろうか。 法令順守(Compliance)があって常識(Common Sense)がない社会で暮らす「市民」は不幸だ。 検討の指示は守られるのだろうか? 2016年11月 学校給食にも影響?! 値段の安い野菜は? .トレンド速報.COMきゅ
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最終更新日
2020年04月14日 16時41分53秒
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